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老化とは?2種類の老化と原因

何だか老けてきたな・・・鏡を見た時や疲れが抜けにくい時など、過去の自分との違いを感じることもありますよね。しかし、「老ける」とは単に年齢を重ねることではないそうです。私たちが「老けた」と感じるのはどういったことが原因なのでしょう。「老け」の原因を探り、老化予防にお役立てください。

根来秀行(ハーバード・パリ大学 医学部客員教授)

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目次

  1. ○そもそも「老ける」ってどういうこと?
  2. ○老化には2つの種類がある!
     
    • そもそも「老ける」ってどういうこと?

      A 肌、血管、筋肉、内臓・・・体のあらゆる機能が衰えることです

      「老ける」とは、単純に年をとることではありません。「老ける=衰える」。体の機能が衰えることが、「老ける」ということです。
      老化には、「生理的老化」と「病的老化」があり、加齢による自然な経過で機能が衰えるのが「生理的老化」、糖尿病や高血圧などの病気、さらに酸化によってできる過剰なフリーラジカルや不純物の蓄積、過剰なストレスなどによって進行するのが「病的な老化」です。たとえば、80歳の健康体の方の肌にシワがあるのは「生理的な老化」ですが、高血糖で体脂肪が増えてきたというのは「病的な老化」の1つといえます。
      では、老化が進む体の中では、何が起こっているのでしょう?
      細胞を見てみると、老化が進んだ細胞は少しずつ機能を低下させ、最終的には機能を失っていきます。それが肌の細胞なら、お肌はみずみずしさが失われゴワゴワ、シワシワの状態に。血管壁の細胞が老化すれば、血管は固くなり、毛細血管は減少、血流停滞、代謝低下、ときには動脈硬化を引き起こすことにも。体が持つ本来の機能が衰えるということが、私たちが老化と呼ぶものなのです。
      老化する主な原因は、加齢による「生理的な老化」ですが、それを加速させるのがフリーラジカルです。フリーラジカルとは、取り入れた酸素が細胞内で使われるときなどに発生する物質で、過剰に発生すると、暴れん坊の悪者に変身。細胞を傷つけ、老化させ、さらにはがんを発生させたり、毛細血管を破壊する可能性もあります。また、ホルモンの減少も老化に大きく影響します。加齢によるホルモンの減少は「生理的な老化」ですが、生活習慣の乱れによって減少が加速することも珍しくありません。体の機能制御を担うホルモンが不足、枯渇すると、体は正しく働かなくなり、老化の加速につながります。
      もちろん、「生理的な老化」は自然なことです。しかし、過度に老けることも往々にしてあります。その原因となるのが、生活習慣の乱れやストレスからくる老化の加速、それによって引き起こされる「病的な老化」なのです。病的といっても、日常生活の積み重ねで予防、対抗できることはたくさんあります。まずは老化は予防できるということを知っておきましょう。
    • 老化には2つの種類がある!

      できるだけこの2つの進行を遅くすることが老化予防の秘訣!

      病的老化

       生活習慣病を含むあらゆる疾病や過剰発生したフリーラジカルなどが原因

      生理的老化

       加齢のほか、通常発生量のフリーラジカルによる組織劣化、機能低下が原因

      主な老化原因①

      フリーラジカルで体がサビていく!

       カットして酸素にさらしたリンゴは、酸化して茶色く変色しシワシワに…。これが、酸化によって体がサビる=老化するイメージ。

      主な老化原因①

      主な老化原因②

      ホルモンは加齢とともにこんなに減る!

       年を重ねて、眠りが浅くなるのは、睡眠のリズムを整えるメラトニンの減少によるもの。ほかにも、成長ホルモン、男性ホルモンは20代半ばを境に緩やかに低下、女性ホルモンは40代半ばをすぎると急激に乱れて低下する。

      年齢によるホルモン分泌量の変化

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