目次
- ○末広がりの人生か、先細りの人生か
- ・弘法型
- ・下狭型
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末広がりの人生か、先細りの人生か
「岡」の字の両側の縦線でその人の「将来性」が見えてきます。
筆跡診断では、左右2本の縦線が下に向かって末広がりになる書き方を【弘法型】、逆に、下方にすぼまった書き方を【下狭型】といいます。弘法型という名称は、弘法大師の遺された筆跡にこのような書き方が多かったことが由来となっています。まずは【弘法型】。下に向かうにしたがって左右に広がり、どっしりと腰を下ろしたような文字は、見る人に安心感と安定感、おおらかさを感じさせます。将来的にどんどん繁栄と発展をしていこうとする意欲が無意識に働いており、その潜在意識がお相撲さんの「しこ」のように両足で大地に踏んばったような書き方をさせているものと考えられます。どっしりとした構えは、少々の困難にも動じることのない気持ちの強さもあらわしており、こうした書き方をする人は、人間的なスケールも大きく存在感があり、人からも頼りにされます。文字とは、その書き始めが「現在」、書き終わりが「未来」。文字が未来方向に「八」の字型に広がっているということは、自分自身も未来に向かって可能性をどんどん広げていこうという志が無意識に働いていることを意味しています。「弘法型」の書き方をする人はふだんから成長志向を持っていることから、将来的な成功も予感させます。厳密に何度という決まりはありませんが、おおよそ15度以上開いていれば「弘法型」と見ていいでしょう。私の知り合いでガバッと70~80度くらい開けて書く人がいます。地元の名主のような方で、ご自身の商いも繁盛、マンション経営もするなど、お金には困っていないご様子ですが、一方でお金にがめついという噂も……。せっかく素晴らしい筆跡特徴を持っていても、度が過ぎると文字も人格もバランスが崩れてしまいますので、ご注意を。一方で【下狭型】。下に向かってしりすぼみの字形は見るからに安定感がなく、吹けば倒れそうなもろさを感じさせます。この「下狭型」の書き方にふだんからなじんでいる人は、文字の不安定さがあらわすように自分自身も常に不安定な状況に置いてしまう傾向があります。あえて苦労を買って出たり、危ない橋を渡りたがったり……。ただし、その不安定さは逆に、時に芸術方面で才能を発揮する可能性があります。ふつうの人が想像できないようなオリジナリティあふれる発想をしたり創造性豊かな天性のあらわれであるかもしれません。ただし、そうした特別な分野の仕事に携わっているケースなどを除けば、とてもではありませんがオススメできません。やはり文字も人生も末広がりでありたいものです。この特徴は「円」や「内」といった「けいがまえ」や「団」「国」「園」の「くにがまえ」、「門」「閑」「関」の「もんがまえ」、「みみへん」の「聞」や「くちへん」の「問」「周」などの、左右の縦線の開き(閉じ)具合でも判断可能です。つまり、文字の左右に縦線があればOKです。
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・弘法型
末広がり傾向で安定繁栄を志向、困難に動じない
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・下狭型
先細り傾向、不安定で不安感な状況に自らを置く
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