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- ◯5年後の自分のファッションを明確にして、クローゼットと向き合う
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5年後の自分のファッションを明確にして、クローゼットと向き合う
私の自宅講座の中で一番人気なのが「自宅収納ツアー」。私たち夫婦のクローゼットの中身をじっくり見てもらう時間です。クローゼットを見た皆さんの第一声は、決まって次のような言葉です。「うそ! これで全部ですか?」ご覧いただくクローゼットは、私だけのクローゼットではありません。私は右半分だけで、左半分は夫の衣類。インナーやコートも含めて、これだけで2人のオールシーズンなのです。そのことをお伝えすると、もう一度ビックリされます。20代の頃、自分が着たい服についてじっくり考えてみたことがあります。社会人になってからというもの、平日は働きづめ。会社では制服だったため、プライベートで服を着るのが土日だけになったことがきっかけです。計算してみると、ワンシーズン、つまり3か月で24日しか着る機会がない! そこに今年だけのトレンドを求めるのはもったいない、という気持ちが湧いてきたのです。・トレンドに左右されない服って何だろう?
・長い間着られる服ってどんな服?
・私に似合う色味って?
・着ていて気分がいい服ってどんな服?
・今持っている服で気に入っている服は、どの部分が気に入っているんだろう?
そんなことを考えるようになりました。その時に生まれた価値観が、今の私のクローゼットのすべて。あの時にちゃんと考えておいてよかったと思っています。しかし、当時はまだ社会人1年生。クローゼットの服をすべて取り換えるのは金銭的に難しい。なので長期戦でいこうと考え、「これから買う服」に4つの基準を定めました。■著者の服選びに対する価値観
・スタンダードな服だけを持つ……トレンドを意識する時間がない
・インナーはすべてワンピースにする……上下のコーディネートを考える手間が省ける
・3シーズン(春・夏・秋+秋・冬・春)着回せる素材を選ぶ……気に入った服を長く着たい
・色は白・紺・グレーの3色しか買わない……パーソナルカラー診断の結果を信じる
それから15年以上たっていますが、基本はその頃と変わっていません。どの服を手に取っても気分がよく、どの服もお気に入り。気に入りすぎて、同じ服を2日連続で着ることもありますが、まったく気になりません。毎回ピシッとアイロンをかけるのも、数を厳選しているからこそできることです。・また着たくなる(いつ着てもテンションが上がる)
・何度も着られる状態をキープする
それが私の考える「服を大切にする」こと。そしてワンシーズンに1着程度を購入し、それまでの1着と交換するようにしています。
トヨタ式おうち片づけ
PART 2 「なぜなぜ分析」でモノに対する自分の価値観を知るより
厚生労働省によると、働く女性は2013年時点で2804万人。そのうち96%が仕事と家事の両立で悩んでいます。そこで、トヨタグループの世界1No.1カーナビ企業「アイシンAW」で大活躍した著者が「やりすぎミニマリスト」時代の失敗経験を研究して身につけた、モノがリバウンドせずに家事を二時間時短でき、心まで豊かになれる「トヨタ式お片づけメソッド」を初公開します。