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婚約式・婚約パーティの執り行い方

婚約したことを周囲に公表するための儀式としては、結納のほかに婚約式やパーティーを開く方法もあります。宗教を持っている人の場合は、それぞれに決まったやり方があります。
婚約式にまつわるマナーをご紹介します。

冠婚研究会

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目次

  1. ◯婚約の儀式
  2. ◯結納仲人の頼み方
     
  1. 婚約の儀式

    ■婚約式、婚約パーティーでおひろめ
    婚約したことを周囲に公表するための儀式としては、結納のほかに婚約式やパーティーを開く方法もあります。宗教を持っている人の場合は、それぞれに決まったやり方がありますので、事前に相談するようにします。
    ◎婚約式・キリスト教式
    キリスト教の場合、婚約式も教会で行います。牧師か神父の指示を受けながら、神の前で婚約誓書を朗読し、誓約書にサインして、祝福を受けるスタイル。証人として立ち会う出席者は、家族とごく親しい友人など、身近な人ばかりです。服装も、平服でかまいません。
    ◎婚約式・人前式
    人前式で行う時は、特にこうしなければいけないという決まりや一定のスタイルがあるわけではありません。ただし、伝統的な婚約の儀式である結納に代わる意味もありますから、双方の両親や周囲の関係者が納得し、喜んで2人を祝ってくれるようなかたちとなるよう、気を配りましょう。
    式次第は、あくまでも自由に決めてかまいませんが、一般的に行われているものとしては、次のような流れがあります。
    1 2人の入場
    2 司会者からの開会の辞
    3 誓いの言葉
    4 2人が、誓書に署名
    5 証人が、誓書に署名
    6 証人による、婚約宣言
    7 祝辞
    8 両親からのお礼の言葉
    9 本人からのお礼の言葉
    10 乾杯
    11 会食へ
    ◎婚約披露パーティー
    婚約の記念に、ホテルやレストランで家族や友人を招いて行うスタイルです。婚約式と披露パーティーをかねるという考え方です。自分たちで主催する場合には、招待状を出して、費用も負担します。披露宴などでお世話になる人を招待して、あいさつをしておく場とすることもできます。
    一方、友人が発起人となって「婚約を祝う会」として開いてもらう時は会費制とすることが多いようです。ただし、あまり会費が高額だと、出席者の負担が大きくなりますので、気を配りましょう。このパターンは、海外挙式をしたり、入籍だけで披露宴を行わないカップルにとってのお披露目の場として人気になっています。
    ホテルや結婚式場のパッケージプランを利用することもできますし、自分たちでアイデアを出し合って、オリジナリティのある形にするのもよいでしょう。
    ただし、あまりくだけすぎないように節度ある式次第となるようにします。婚約する2人の服装も、スーツとはなやかなワンピースのような「婚約パーティー」にふさわしいものにします。
    婚約式パックの中身は?
    いわゆる「ジミ婚」や海外ウェディングなど、結婚のスタイルがさまざまになりつつある昨今。両家の顔合わせだけはきちんとやっておきたいという人向けに、ホテルや結婚式場に登場したのが「婚約式パック」です。
    併設のチャペルで婚約式を行い、その後、食事までがセットになっているのが一般的です。料金は、6名で10万~20万円程度。

    ■身内だけでシンプルに行うスタイル
    そのほか、婚約通知ハガキを出すことであいさつに代えたり、家族同士で会食をして婚約の記念品を互いに贈りあうなど、シンプルにすることもあります。
    ◎婚約通知文
    結納や婚約式、婚約披露パーティーを開かなかった場合、婚約したことを周囲に知らせるのに、婚約通知の手紙を出すという方法があります。あるいは、これらの儀式をしたうえで出してもかまいません。特に、決まった書式や文面はありませんが、通常は差出人名を自分たち2人の連名にします。発送する枚数にもよりますが、印刷した通知状の場合にも、自分たちの名前だけは手書きにするとよいでしょう。特に親しい人にかぎって出す場合は、自筆でハガキやカードにすると、ていねいな印象を受けます。
    本来、挙式・披露宴に招待する予定の人に出すほうがよいのですが、招待しない人宛てに出す場合は「今春、身内のみでの挙式を予定しております」などと言葉を添えるようにしましょう。
    婚約通知ハガキの一例
    皆様にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
    さて、私ども二人はこのたび正式に婚約がととのいましたので、皆様にご報告申し上げます。
    これまで私どもをお見守りいただいた皆様には、厚く御礼申し上げます。
    なお挙式は、今年〇月〇〇にて行う予定でございます。後日あらためて、ご案内申し上げます。
    今後ともどうぞよろしくご指導、ご助言をたまわりますよう、心よりお願い申し上げます。
    平成十四年五月吉日
    ◎婚約記念品
    婚約に際して、多くのカップルが婚約記念品を贈り合っています。結納の時には、結納品に添えて交換したり、結納金の一部を婚約記念品にかえるなどします。あるいは、結納や婚約式は行わずに、記念品の交換で婚約の証とするケースもあります。
    男性から女性に贈るもので、もっとも多いのは婚約指輪。女性にとって、憧れの存在だということはいつの時代も変わらないということでしょう。宝石は、ほぼ9割の人がダイヤモンドを選んでいますが、誕生石にする場合もあります。いずれにせよ、女性の好みと男性側の予算の範囲内で相談するとよいでしょう。結納時に贈るなら、桐箱に入れて水引をかけます。
    女性から男性へ贈る記念品は、腕時計やカフスボタン、洋服など身につけるものが主流です。基本になる考え方としては、流行のあるものではなく、一生使えるものを選ぶとよいでしょう。
    永遠の愛の証としての婚約指輪
    「婚約指輪は給料の3ヵ月分」というCMを覚えている人も多いことでしょう。これは、たしかに購入する際の目安にはなっているようですが、実際には3ヵ月分よりもおさえた金額のものを選ぶ人が多いようです。最近の傾向としては、有名ブランドのものを購入するだけではなく、オリジナルのものを作るというスタイルがあります。これは、予算に合わせて石を選び、好みのデザインで仕上げてもらうというもの。セミオーダーのタイプなら、2週間ほどで仕上げてもらえます。また、婚約指輪をしまいこんでしまうのではなく、いつも身につけたいという人にとっては、結婚指輪と重ねづけできるタイプも人気です。
  2. 結納仲人の頼み方

    ■仲人は、婚約の証人
    見合いの世話人以外の人に仲人を頼む場合、または恋愛結婚だけれど仲人を立てる場合は、結納時から依頼することになります。
    本来、結納は2人が結婚の約束を交わしたことを周囲に対して明らかにし、社会的に認めてもらうためのもの。仲人は、その際の証人の立場に立つことになります。
    もちろん、当人同士で納得していればよいのですが、証人がいることによって、互いへの責任感も生じますし、万が一、2人、および両家の間で何らかのトラブルが起きた時も解決するためのサポート役になってくれます。このように、仲人という第三者を立てることのメリットは少なくありません。

    ■上司や恩師に頼むケースが一般的
    結婚時の媒酌人としての役割にくわえて、結婚後も長いお付き合いになる仲人ですから、慎重に選び、お願いしたいものです。社会的に信用があり、トラブル時にも責任を持って解決してくれる、責任感がある、夫婦円満といった点から考慮します。職場の上司や学生時代の恩師、親を通しての知人などに依頼することが多いようです。

    ■2人のことをよく知ってもらう
    結納仲人へ依頼するとき、留意する点としては、2人の出会いに関わっているわけではないので、どのようななれそめから始まったのか、両家の関係、今後の結婚生活の計画など、時間をかけてゆっくりと気持ちを伝えることが大切です。

    ■式の6ヵ月前を目安に
    結納を、結婚式の3~6ヵ月前に行うということを考えると、仲人の人選もそれに合わせなくてはいけません。結納時から頼むことになるので、結納準備はまず、その人選からとりかかる、ということになります。

    ■男性側の知人がポピュラー
    男性側の知人に依頼するケースが多いようですが、夫婦円満で、信頼のおける年長のご夫婦なら、どちら側の知人でもかまいません。また、2人だけで決めるのではなく、両親の意向も尊重するようにしましょう。
    ただし、結納や結婚式はいずれも休日ですし、さまざまな点で仲人の負担は小さくありません。こういった点まで考慮して、お願いするべきか、相談するようにします。
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