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モラ夫が逆ギレしてきたときの対処法

みなさん、「モラ夫」ってご存知ですか?モラ夫とは『モラルハラスメント』という精神的暴力を行う夫の通称です。
そんな『モラ夫』ですが、考え方がすべて3歳の子どもだと思えば、あなたのイライラは最小限でおさまります。
あなたにとって心地よい生活を目指し、うまく自分の心とモラ夫をコントロールするための考え方のヒントをご紹介します♡

麻野 祐香(NPO法人:日本家族問題相談連盟認定カウンセラー)

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目次

  1. ○モラ夫には怒らずに叱ろう
  2. ○モラ夫はヒゲの生えた子どもだと思って接しよう
  3. ○モラ夫には感情的に話さず、冷静に向き合おう
     
    • モラ夫には怒らずに叱ろう

      モラ夫は「人から指図されることが大嫌い」で「自分の言うことが一番」な人。ですから、間違いを指摘してもムダです。聞く耳は持たないうえに、言ったことが100倍になって戻ってきてしまうので、同じことの繰り返し。本当に面倒で、何も言いたくなくなりますよね。
      何か言うと文句が100倍になって返ってくるのはわかっていても、どうしても何か言ってしまうとき、ありますよね。そんなとき、どんな言葉を言っていますか?
      もしかして、モラ夫に怒りをぶつけていませんか?
      「怒る」という行動は、感情で言葉を発しています。ですから、モラ夫の行動で気になったことがある場合は、「叱って」ください。「叱る」には、漢字のとおりに「7種類の言い方を口から発する」という意味があるそうです。つまり、相手を正しい方向に導くよう「気付かせる」ための言葉なのです。
      叱るポイントは、「サンドイッチトーク」です。これは本当に言いたいことを、自分の言葉の真ん中に持っていく方法です。つまり、❶ほめる、❷問題点を指摘する、❸おだてるの3ステップです。この順序が大切です。
      「いつも玄関で靴を脱ぎ散らかすことを、何度言ってもやめてくれない場合」の効果的な対処法を例に、説明します。

       ステップ❶ ほめる

        「おかえりなさい。本当にいつもお仕事おつかれさま。あなたが帰ってきてくれるとホッとする」と明るく出迎えます。

       ステップ❷ 問題点を指摘する

        「靴を脱ぐとき、ちょっと横にそろえてくれたらうれしいな」とかわいく笑いながら言います。

       ステップ❸ おだてる

        「あなたが靴をそろえてくれると、子どもたちのお手本になるから本当に助かるわ」と明るく伝えます。

      間違っても、「玄関の靴をそろえてっていつも言っているのに、どうしてできないの!」なんて禁句です。「うるさい、俺は仕事で疲れているんだ!」となるのは目に見えていますよね。
      サンドイッチトークを根気よく続けるうちに、モラ夫自らが靴をそろえてくれるようになります。そんなときは、「今日は靴をそろえてくれたんだ、ありがとう。玄関が整頓されていると幸運が入ってくるんだって」とたくさん喜んでください。モラ夫はあまのじゃくなので、「俺はそろえてない」とたぶん言うと思いますが、「そうなの?
      靴がそろっているって気持ちいいね」とテンション高くにっこりと笑ってください。
      「えー、そんなの無理」「帰ってこられると憂鬱になる」「いないほうがいい」などいろんな声が聞こえてきますが、モラ夫を自分のペースに巻き込むことで、今より数倍暮らしやすくなりますよ。
      「ああ言ってもだめだから、じゃあこう言ってみよう」「これもだめなら、こっちの言い方で」と試行錯誤して、何度もチャレンジしてみてください。「いつかクリアできるかも」と、楽しむ余裕を持ちながら。
    • モラ夫はヒゲの生えた子どもだと思って接しよう

      男性の精神年齢は「実年齢よりも7歳下」だと言われているのを知っていますか。
      とくにモラ夫の精神年齢は7歳下どころではなく、考え方がすべて3歳の子どもだと思ってください。理不尽なことを言っても、「子どもだから仕方ない」。そう思えばまだイライラも最小限でおさまります。
      男性全般にいえますが、子どもと同じで割り込み用件が大の苦手なのです。女性はお料理を作っているときに、子どもに頼まれた学校からのプリントを読んでサインしたり、アイロンをかけたり、宅配便が来ても何の問題もなく対応ができます。
      でも、男性はひとつのことに集中しないとことが進まないので、頭の中で考えていることがあれば、家に帰って来てもその延長です。もちろん、モラ夫は一般の男性よりもその傾向が強いのです。たとえば、野球のテレビ中継中に話しかけて、「うるさい」と怒鳴られたりすることがありますよね。
      そういうときは、「話しかけない」「話しかけてくるまで待つ」ことが得策です。でもその間は無視するのではなく、お茶を出したりするなど、「あなたを気にかけていますオーラ」は出していてください。モラ夫は子どもだから、無視されていると不安になってしまうのです。
      モラ夫に話しかけられたときは「はいはい」なんていう、そっけない返事はしないでくださいね。モラ夫のプライドはエベレストよりも高いので、「すごいね」「本当に頼りになる」などと、どんどんおだててください。
      間違ったことを言っても、否定せずに認めておだてましょう。他人の前で間違ったことを言ったとしても、恥をかくのはモラ夫なんですから、いいじゃないですか。もしスルーできないレベルのおかしいことをモラ夫が言って、間違いを訂正したい場合は、モラ夫の言うことを「そうなんだ」と一度認めてから「私は○○と思っていた」と、さもあなたが間違えていたように言うことで、モラ夫は間違いに気付き、そのうえプライドは保たれます。プライドの高いモラ夫のプライドを傷つけずに、言いまわせるようになると「モラ夫を操縦している」楽しさを感じてきます。
      本来、男性は居心地のよい女性が大好きなので、話を聞いてもらえ、ほめてもらえ、自己顕示欲を満足させる女性のそばから離れたいと思いません。ですから、こんなに面倒なことでも続けていれば、結果的には手のひらでモラ夫を転がしている状態になります。男性は自己顕示欲を満足できれば、頼んだこともやってくれるので、もちろんモラ夫も、慣れてくると思うように扱えます。でも、モラスイッチは必ず押されますので、そのときは「またか」と思って傷つかない、気にしない精神でいてください。
    • モラ夫には感情的に話さず、冷静に向き合おう

      モラ夫には、決して感情的に話さないようにしてください。モラ夫にかぎらず、男性は女性の感情的な態度を受け入れることができません。
      ですから、感情的に話すと、モラ夫は話の内容を理解しないどころか、嫌悪感からモラスイッチが押されてしまいます。
      感情的に話すことは、自分にとってもマイナスになります。たとえば、理性が失われ、言うことも支離滅裂、激高しているのでエネルギーをたくさん使い、大きな声を出したり泣いたり、叫んだりしてどっと疲れてしまいます。
      さらには、後で冷静になったときに、そのときの自分の姿を思い返して、後悔して泣いたりの繰り返し。自己嫌悪で心がつぶれてしまうかもしれません。そのうえ、感情的になったときに発した言葉を、モラ夫は「あのときこう言ったよな」と後から何度も、しつこく言ってきます。ですから、モラ夫に責めるチャンスをあえて提供しないように気をつけたいですね。
      女性は感情の生き物なので仕方ないのですが、冷静に話すように心がけてください。それは、結果的にあなたにとって得策です。
      感情的に話さないと心に決めても、自分の心をコントロールすることは簡単ではありません。モラ夫に対して、「やさしさが足りない」「返事をしてくれない」「普通の対応をしてくれれば幸せなのに」など毎日不満はたまる一方。あなたの喜ぶことをしてくれる理想的な夫だったら、どんなに幸せで楽しいことでしょう。でも、今の夫は理想の夫とは大違いです。わかっていても寂しいものです。
      でも、「理想は理想」と割り切って、その理想の夫に近づくようにうまく自分の心とモラ夫をコントロールしていけば楽しい生活になりますね。
      モラ夫相手には、絶対に感情的にならないでください。
モラ夫のトリセツ

モラ夫のトリセツ: モラハラ夫と幸せに暮らす、秘密のテクニック

麻野 祐香

合同フォレスト

第3章 手のひらで転がす魔法のテクニックより

暴言や無視をされても、優しい時は好きだから嫌いになれない。 別れを選ぶべきかどうか悩む女性に贈る、心に響くアドバイス。モラ夫への接し方とあなた自身の感じ方を上手にコントロールする方法をお教えします。 心を壊すことなく、自信を取り戻すことができますよ。

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