更新
関連タグ:
javaの変数と変数の宣言とは
変数とはコンピュータのメモリ上に用意された、値を入れる箱のようなものです。この箱に数値や文字列を入れ、計算や判定などの処理を行います。変数で扱う数値や文字列をデータと言います。まずは変数でデータを扱うための基本的な書式や決まり事について学びましょう。
- 閲覧数:2,196 views
目次
- ○変数とはデータを入れる箱
- ○変数の宣言
-
変数とはデータを入れる箱
変数をイメージで表すと、図3-1-1のようになります。aという名前の箱(変数)に100という数値を、bという名前の箱に200の数値を入れています。このように、箱には名前(変数名)が付いています。箱の中身(データ)は自由に変更できます。またどの箱に何が入っているかを、プログラマーは知ることができます。MEMO
箱の中身を知ることを「変数の値を取り出す」と表現することがあります。「取り出す」といっても中身がなくなるわけではありません。変数の値を取り出す=変数の値を知るという意味です。 -
変数の宣言
Javaで変数を使うには、データの種類に応じた宣言を行う必要があります。変数の宣言の仕方を見てみましょう。書式は次のようになります。【書式】変数の宣言
データ型 変数名;データ型とは、その変数で扱うデータの種類のことです。変数では整数、小数、文字列などをそれぞれのデータ型で宣言して扱います。整数を扱う変数を用意するならint、小数を扱う変数ならdouble、文字列を扱う変数ならStringというデータ型を用いて、次の例のように記述します。【宣言例1】整数を扱う変数
int a;こう記述すると、整数を扱うaという名前の変数が用意されます。セミコロン(;)を忘れず記述しましょう。また、変数は宣言時に初期値を入れることができます。【書式】初期値を入れる変数宣言
データ型 変数名 = 初期値;【宣言例2】小数を扱う変数
double b = 1.5;こう記述すると、小数を扱うbという名前の変数が用意され、bの初期値は1.5になります。ここで気づいた方もいると思いますが、変数に値を入れるにはイコール(=)を用います。プログラミング言語では=を代入演算子と言い、変数にデータ(数値や文字列)を入れるために使います。図3-1-1の矢印が担う役割とこの=は同じです。なお、Javaのイコールは数学の等しいという意味とは異なると覚えておきましょう。次は文字列です。変数で文字列を扱う場合も、文字列の前後をダブルクォーテーション(")で囲みます。【宣言例3】文字列を扱う変数
String book = "いちばんやさしいJava入門教室";こう記述すると、文字列を扱うbookという名前の変数に「いちばんやさしいJava入門教室」という文字列が入ります。変数名はアルファベット1文字だけでなく、ここでbookとしたように2文字以上で付けることができます。変数名の付け方は本書で説明します。MEMO
データ型を単に型とも言います。Javaには他に真(true)と偽(false)を扱うboolean型など、全部で9種類の型があり、それらは本書で説明します。空白の入れ方
プログラムには空白を入れなくてはならない個所があります。データ型と変数名の間には必ず空白を入れます。「変数名=初期値」のイコールの前後には空白はあってもなくてもかまいません。
変数とはコンピュータのメモリ上に用意された、値を入れる箱のようなものです。この箱に数値や文字列を入れ、計算や判定などの処理を行います。変数で扱う数値や文字列をデータと言います。まずは変数でデータを扱うための基本的な書式や決まり事について学びましょう。
いちばんやさしい Java 入門教室
Lesson3-1 変数とはより
初心者には基礎をやさしく 経験者には実践を踏まえて Javaの技術をとことん分かりやすく解説します! 本書は、"食えるプログラマーの大工道具"とも言うべきJavaの「いちばんやさしい」解説書です。 サンプルプログラムは、基本文法を学習するのに適したシンプルなものから、将来ビジネスでアプリ開発を行いたい人にも参考になる、実用性の高いものまで含めて約140本。Windows・Mac両ユーザー向けにフォルダを分け、総計約280本を提供いたします。