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Javaのメソッドの定義
メソッドを扱えるようになると、プログラミングを学ぶ上でのハードルを、また1つ越えたことになります。メソッドや関数という言葉を初めて聞く方にもわかりやすいように説明しますので、少し難しい話も出てきますが、頑張って読み進めてください。
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目次
- ○メソッドを知ろう
- ○メソッドの定義の仕方
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メソッドを知ろう
JavaのメソッドはC言語などの関数に近いものです。メソッド(method)と関数(function)は厳密には違いがありますが、その違いはプログラミング初心者がすぐに知らなければならないことではありません。関数について知識のある方は、「メソッド≒関数」と考えて本章の学習を進めると理解が進むでしょう。数学の関数y=f(x)は、xに値を与えると、その値を元に計算を行い、結果を返します。プログラミング言語のメソッドや関数も、基本的な仕組みは数学の関数と似ています。ただ数学の関数とは違いもあり、プログラミング言語では結果を必ず返さなくてはならないわけではありません。また計算処理だけでなく、例えば画面に図形を描くメソッドや関数、キー入力を受け付けるメソッドや関数などを作ることができます。メソッドや関数でコンピュータが行うさまざまな処理を定義できるのです。この図は、何度も行う処理をメソッドにまとめることを示していますが、ある一定の処理をわかりやすくするために、その処理をメソッドとして記述することもあります。 -
メソッドの定義の仕方
はじめにメソッドの定義の仕方を見てみましょう。以下の書式の中にある引数と戻り値の詳細は順を追って説明します。引ひきすう数は、数学の関数y=f(x)のxに当たるものです。メソッドに数値や文字列という引数を与え、その値を元に処理を行います。戻もどり値とは、メソッドで計算などを行い、返す結果を言います。戻り値のないメソッドは、以下のようにvoidで宣言します。引数のないメソッドも定義することができ、その場合は()内に何も記述しません。【書式A】戻り値のないメソッド
void メソッド名(引数) {
処理;
}一方、戻り値がある場合は、以下のように、その戻り値のデータ型を記述して宣言します。【書式B】戻り値のあるメソッド
戻り値のデータ型 メソッド名(引数) {
処理;
return 戻り値;
}また、戻り値はあるが、引数のないメソッドも定義できます。
メソッドを扱えるようになると、プログラミングを学ぶ上でのハードルを、また1つ越えたことになります。メソッドや関数という言葉を初めて聞く方にもわかりやすいように説明しますので、少し難しい話も出てきますが、頑張って読み進めてください。
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