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冷えづまりタイプ
□ 冷えるとお腹が痛む
□ トイレが近い
□ 冷えがある
□ 尿の色が薄くて、透明で量が多い
このタイプは身体の冷えで腸の動きが悪くなっていることが原因。冷えるとおなかが痛くなるといった不調もみられます。とにかく“腸内着火”でスルリ、をはかるべし。おすすめは、カボチャ。「気」を補って体力をつけるとともに、身体の末端の血流に作用して全身、とくにお腹を温めてお通じを改善。“食べる腸内カイロ”として役立ちます。ランチ外食派は、カボチャの煮物、コンビニ派はカボチャのサラダをどうぞ。また、すかさず腸の暖房化をはかるのにお役立ちなのがシナモン。喫茶店でシナモンティーをどうぞ。身体を冷やす食材や飲み物は厳禁。身体を冷やす生野菜や、バナナをはじめとする南国系フルーツ、冷たい飲み物のガブ飲みといった“ひとりふんづまりテロ”は慎んで。 -
熱づまりタイプ
□ 便が硬く乾燥している
□ 身体がほてる、のぼせやすい
□ 顔や目が赤い
□ 尿の色が黄色く、量が少ない
□ 冷たい飲み物が好き
身体に熱がこもり、便が乾いて硬くなることが出ない原因。肉、辛い物、お酒が大好き、オイリー系メニュー愛に満ちあふれ、野菜は嫌いという人が多いんです。よって、あなたは体内の熱を冷ませばスルッと出るわけで、バナナでOK。身体の熱を冷まして、腸を潤すとともに、気を下半身に下ろす作用があるので、熱づまりタイプにはまさに、推奨フルーツ。ランチのあとは、コンビニでバナナ、食べられなければバナナ入りのスムージーを。そのほか、豆腐、牛乳、ヨーグルト、パイナップルもおすすめ。朝起きたら牛乳、ランチに冷ややっこ、デザートにフルーツ入りヨーグルトで、体内コールド系快便を。そして身体に熱を持たせる辛い物、牛肉、しょうがなどは腸に熱風ドライヤーを吹き散らかすようなもの! ランチに激辛カレー、牛丼に、紅しょうがたっぷり、などというありえない自虐行為は控えること。 -
気不足づまりタイプ
□ 排便後に汗が出る
□ 排便後に脱力感がある
□ 疲れやすい
□ 風邪をひきやすい
□ 便が硬くない
老廃物を出すには、気の力が必要。不足すると、排便するための力がなくて、「いきめない」から出てこないんです。キバリたおして成果のないまま、トイレで力尽きた“トイレ引きこもり”お父さんに、おすすめなのはジャガイモ。「脾」の働きを高め、しっかりと気を補って、いきみ力をアップ! ランチには肉じゃが、居酒屋ではポテトサラダをチョイス。しいたけもスッキリ快便に貢献。焼き鳥屋では、しいたけ串がっつりで「あとひとふんばり」を蓄えて。玄米も“いきめる男”を実現します。ランチは、女子社員に「おじさんも、マクロビとやらが食べてみたい」と言えば、玄米定食のある自然食系レストランに連れてってくれますから。無視されたらデスクで玄米茶をすすりましょう……。 -
気巡り不良タイプ
□ お腹が張る
□ げっぷがよく出る
□ 便意があるのに出ない
□ ガスがたまりやすい
□ 出張や旅行先で便秘になりやすい
便を出すために必要な気が滞っていることで出ないタイプで、いわゆる「ストレス便秘」です。ストレスがたまるとてきめんに出なくなり、出張先で、パタリと出ない状態に苦しむ人も。また、「便意はあるのに出てくれない」という、“チラ便意”に悶々とする傾向もあります。おすすめは、かんきつ類。みかん、ゆず、オレンジ、グレープフルーツなどはさわやかな香りが気を巡らせて、スムーズ排便に役立ちます。“体内芳香剤”テクで、早々のトイレ脱出を。デスクに、みかんジュース、ゆずジュースを常備。コンビニのカットフルーツや、みかんの缶詰も役立ちます。そして、もちろん居酒屋ではグレープフルーツサワーで快便乾杯をお忘れなく。ジャスミンティーも、お助けバキュームドリンク。スコンと出しましょう。もちろん居酒屋ではジャスミン割りもどうぞ。また、どのタイプの便秘にも共通してよいのが黒ごまとはちみつ。どちらも、その効能は「潤腸通便(じゅんちょうつうべん)」。読んで字のごとく、腸に潤いを与えて、すべりをよくすることでスルッと出してくれるという、“バキューム食材”!それぞれのタイプのおすすめメニューに、黒ごまをふりかけたり、飲みものにはちみつを混ぜたりと、ちょい足しして、スッキリ度向上をはかりましょう。
うーっ。なかなか出ない……。トイレで謎の「出産状態」になっているおやじのみなさま便秘は比較的、薬膳で改善しやすいジャンルです。
ただし、体質を見極めて食材を選ぶことが大切なポイント。これを間違えると、まったく効果がないばかりか、逆に「激づまり」という恐ろしい事態を引き起こします。
たとえば、よく「便秘にはバナナ」と言われますが、万人に効果的なわけではありません。バナナは食物繊維が豊富で、中医学の見地からも「腸に潤い」を与える効果があるため、便秘にはよい食材ではあるのです。
ただし、南国のフルーツ・バナナは身体を冷やす食材。腸の冷えが原因で便秘になっている人にとっては、腸に冷房スイッチを入れて、症状を悪化させるというたんなる自虐行為!“ドM極み便秘”というバカバカしい行為は一刻も早くやめましょう。
便秘にはいくつかタイプがあります。体質を見極めて、マイ便通食材入りのメニューを選びましょう。