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企業が考えるブランディングの本質

ブランドとは何か、もしくはブランディングとはどういうことなのか。経営者であれば誰しもが一度は考えたことがあるでしょう。一言で語るには難しく、調べれば調べるほどその定義はわからなくなってしまいます。そこで、企業が考えるブランディングの本質についてご紹介します。

三科公孝

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目次

  1. ブランドの本質
     
    • ブランドの本質

      ブランドとは何か、もしくはブランディングとはどういうことなのか。
      経営者であれば誰しもが一度は考えたことがあるでしょう。一言で語るには難しく、調べれば調べるほどその定義はわからなくなってしまいます。
      しかも業種業態、会社規模、はたまたその企業独自の文化などによってもブランドの意味合いは変わってきます。画一的に定義することは実は困難なのです。
      しかし本書では、定義ではなく、より具体的で再現可能なブランドの本質に迫ってみたいと思います。
      次の問いを自分自身に投げかけてみてください。そうすることで少しずつその本質が見えてきます。
    • ・誰に貢献できる商品やサービスなのか?

       →この「誰」がメイン顧客です。

      ・どんなシチュエーションで貢献できるサービスなのか?

       →これがシチュエーション・ブランディングです。

      ・どんな貢献点(利用する人や社会・世の中にとってのメリット・利点)があるのか?

       →これがベネフィット・ブランディングです。

    • これら三つのポイントがブランドの本質であり、かつ、これからの時代で拡大していくブランディングの新たな領域です。
      ブランディングの本質は、「シチュエーション・ブランディング」と「ベネフィット・ブランディング」の二点。これに尽きます。その企業姿勢を可視化したものがシンボルであり、ロゴマークなのです。CI(コーポレートアイデンティティ)を構築することはブランディングの方法ではなく、ブランディングの結果です。くれぐれも、ここを見誤らないようにしましょう。
      また、好感度の高い有名人に使ってもらったからといって、それでブランドとして認知されるわけでもありません。私はこれを「ミューズ戦略(女神戦略)」と呼んでいますが、全く本質的なものではないのです。このあたりは第五章で解説いたします。
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