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貯金なしで起業するという考え方
起業するには、ぶっちゃけどれくらいの貯金が必要なのでしょう?何をするかにもよりますが、そもそも起業に貯金は必要か?元手が必要なビジネスの場合にはどうしたらよいのか、わかりやすくご紹介します。
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目次
- 〇企業に貯金は必要ない
- 〇元手が必要なビジネスの場合は?
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企業に貯金は必要ない
堀田 ガンガン突き進む前に2つばかり確認したいことがあります。福山 なんでしょう?堀田 私、ぶっちゃけた話、貯金が20万円くらいしかないのですが……やっぱりもっと貯金ができてから独立したほうがいいですよね?福山 会社員をやめる方向で考えているなら、2,3か月分の生活費くらいはあるほうが安心ですが、それも絶対ではありません。今すぐ独立起業したいならしてしまえばいいのです。堀田 そうすると生活費が……福山 生活費が足りないのなら、最悪バイトをすればいいじゃないですか。賄いつきの飲食店がオススメです。1食分浮きます。僕は大学時代、コンビニでバイトをしていましたが、廃棄用のお弁当をもらえてずいぶん助かりました。もっとも現在は廃棄弁当をもらうことは禁止なので、やはり飲食店がいいでしょうね。堀田 そんな。起業してアルバイトだなんて……。冗談ですよね。福山 冗談ではありません。 飯を食うということと「起業でお金を稼ぐ」ことを同列に扱わないほうがいいです。現代の日本で、心身が健康な人が餓死することは、事実上あり得ません。日銭を稼げる仕事はいくらでもありますし、最悪、無料の炊き出しなどに並べば「食う」ことはできるでしょう。堀田 ……確かに。でも、なんというか……。福山 極端な話に思えるかもしれませんが、 「起業」に堀田さんの人生のすべてを委ねる必要なんてないんです。あくまで、数ある仕事の中の1つの「企画実行」が起業だと捉えましょう。そのために会社員でいるほうが得策なのか会社の仕事を業務委託で請け負うのか、はたまた独立して当面の生活費はバイトで賄うのか、自分で考えて選択すべきでしょう。「貯金ができたら起業する」というのは、今となっては古くさい方法論だと思います。ましてや堀田さんがしようとしているビジネスは、元手が必要なものでもないし、始めると決意したなら、とにかく「やってみる」ことが先決かと思いますね。 -
元手が必要なビジネスの場合は?
堀田 わ、わかりました。今はそれで突き進んでみます。ですが、ライターの請負仕事だけでなく、いずれ「新規ビジネス」を始めようと思ったとき、まとまったお金が必要になったらどうすればいいのでしょう?銀行から融資?福山 事業内容によりますが、昨今は銀行からお金を借りやすくなっています。また、今は 日本政策金融公庫から公的融資を受けている人も多いです。日本政策金融公庫は、政府が100%出資する政府系の金融機関で、フリーランスや中小企業の支援を目的としています。 民間の金融機関と比較して、低金利で借り入れができるため、僕自身もお世話になっていたときがありました。堀田 なるほど!覚えておきます。福山 先ほどと反対のアドバイスになってしまいますが、聞いてください。僕は2回目の起業の際、自己資金がないまま勢いで始めました。ちょうど子どもが生まれた時期でもあったので「お金ができるまで寝ている場合じゃない」「仕事をしていないと不安」という状態になり、ストレスから睡眠中は歯ぎしりがひどくなり、家族にも相当迷惑をかけました。また、お金がないと、あまりお金にならない仕事に藁にもすがる思いで手を出し、結果として「自分が本当にやりたいビジネス」から遠ざかってしまう恐れもあります。だから、 ご自身のメンタルが安定する状態で起業することも大切だと思います。貯金のなさが不安で仕事に集中できなさそうなら、貯めてから始めるという選択もあり得るでしょうし、会社員のまま副業としてスタートすることをオススメします。堀田 いや。貯金のなさは不安じゃないんですよね(笑)今は離婚をして独り身ですし、これまでまとまった貯金があったことなど皆無なので(笑)。福山 だったら、何も恐れることはありませんよ。
人脈もお金もゼロですが、社畜で生きるのはもう限界なので「起業」のやり方を教えてください!
「もっと自分らしく働きたい!」と考えたときの選択肢として、まずは副業から、あるいは転職、やがてはフリーで働く、または起業するなど、モヤモヤ考えている人は少なくないでしょう。そういう方にとって、多くの「起業指南本」は敷居が高いものです。そこまで具体的な内容は知りたくない…、それよりはざっくりと起業のリアルと方法を知りたい…、と考える人もいるはずです。そこで本書は、これからの「働き方」のひとつの選択肢として起業のことを知っておきたい、先々のことを考えておきたいという人に、ぴったりの内容として構成されています。