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新規事業を考えるときの注意点

ヒットをしやすい新規のサービスを考えるにあたって、どのような視点を持てばよいのでしょうか。この基準を抑えておくことが大切!という目からうろこの考え方をご紹介します。

堀田 孝之 福山 敦士

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目次

  1. 〇1人称・2人称・3人称で考える
     
    • 1人称・2人称・3人称で考える

      堀田 新規サービスをつくるにあたって、他に注意点はありますか?この基準を満たしておくことが大切、みたいな。
      福山 サービスを「1人称」「2人称」「3人称」で考えてみることが大切だと思います。 1人称は「なぜ自分はそのサービスが必要だと思うのか」2人称は「身近な人はなぜそのサービスを必要とするのか?」3人称は「時代の流れと、世間一般の評価」という視点です。
      僕自身の例を出します。今から数年前、僕は新規事業のアイデアとしてクラウドソーシングサービスをつくれないかと考えていました。
      1人称の視点でみると、僕自身、既存のクラウドソーシングサービスで仕事を依頼したのに、すっぽかされることが二度もあり、現状のサービスに課題を感じていました。
      2人称の視点は、妻です。妻はクラウドソーシングサービスに登録したものの、単価が安い仕事ばかりで、また、それでもさらに値下げしなければ仕事を取れない、と嘆いていました。
      そういった課題がありながらも、3人称の視点で見ると、労働人口減少に伴う雇用確保の問題を背景に、クラウドソーシングの市場規模は年々伸びているという状況がありました。
      そこで僕は「1人称」と「2人称」の課題を解決するサービスをつくれば、他サービスと差別化ができ、ヒットを見込めると考えたのです。
      具体的には、「リアルで会うことを前提としたクラウドソーシングサービス」(neconote)を構築しました。当時はリモートワークが今ほど普及していなかったため、顔を見たことのない人に仕事を依頼することにハードルがありました。
      そこで、仕事をする人がどんな人なのか互いにわかった上で、オンラインに移行するというシステムをつくったのです。これならば、仕事をすっぽかされる可能性は減り、また受注者の単価を上げることができました。

      情報は1,2,3人称から見極める

      このサービスには競合が少なかったため、見事ヒットさせることができました。
      このように、「1人称」「2人称」「3人称」の3つの要素が満たされていると、ヒットの可能性が高まるはずです。ひとりよがりの企画でないか、流行を追っているだけの企画でないか、検証するのに役立つでしょう。
      堀田 「2人称」は、知人でなくとも、リサーチをした人の意見でもいいですか。
      福山 はい。自分だけの意見だと偏った企画になる恐れがあるため、自分以外の誰か、なるべく身近な人のほうが適宜フィードバックを得やすいためオススメです。
      堀田 わかりました!
人脈もお金もゼロですが、社畜で生きるのはもう限界なので「起業」のやり方を教えてください!

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堀田 孝之

福山 敦士

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