目次
- ○甘いチョコレート
- ○白砂糖と血糖
- ○お饅頭(まんじゅう)
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甘いチョコレート
チョコレートの原材料表示を見ると、砂糖、カカオ、繊維成分、ビタミン、ミネラル、油脂、テオブロミン、フェニーリエチルアミンなどです。原材料表示では規則で、含有量の多い順番に上から表示されています。ほとんどのチョコレートでは、原材料表示の一番最初に砂糖が表示されています。つまりほとんどのチョコレートは、砂糖でできているということです。カカオ自体は植物であり、ポリフェノールが豊富で、抗酸化作用もあり身体に良いのです。しかし、それだけでは苦すぎて取れません。そこで砂糖等で味付けをしているのです。甘さを求めてチョコレートを食べるようになってしまいました。今手元にあるチョコレートの栄養成分表では、1枚につき炭水化物33gと表示があります。炭水化物は砂糖類と繊維成分だと考えられます。チョコレート1枚で繊維成分は約3g弱程度ですので、砂糖類だけで約30gとなります。ちなみに、コーヒーに入れる白砂糖スティックは、1本で3gです。つまり、チョコレート1枚で白砂糖スティック約10本分ということになります。私たちは、チョコレートを1枚丸々食べてしまった時、「食べ過ぎたかな」とは思うかもしれませんが、「病気になる」とまでは思わないかもしれません。しかし白砂糖スティック10本を一度に取れば、誰もが「病気になる」と思うのではないでしょうか。コーヒーに10本スティック白砂糖を入れる人はいませんよね。ひとかけらのチョコレートにどれほど砂糖が含まれているか意識してください。血液サラサラ検査をすれば、過剰な砂糖によりひどいドロドロ状態のはずです。チョコレートを食べたくなる時、身体はミネラルの一つであるマグネシウムが不足しているとも言われます。女性の場合は生理の周期に合わせてマグネシウム不足となり、偏頭痛が起きやすくなる場合があります。チョコレートにはマグネシウムも含まれますが、砂糖の問題がありますので、マグネシウムの補給を目的に取ることはおすすめできません。マグネシウムは根菜類、海藻類等の食品、にがりなどの自然塩、もしくはサプリメントでも比較的安全に補えます。食生活も見直してみてください。 -
白砂糖と血糖
白砂糖は、サトウキビからミネラルや繊維を除いて精製されます。白砂糖を取ることで、脳の栄養素の一つである血糖値を上げることができますが、問題はその上がり方です。白砂糖は精製されていますので、非常に吸収が良い分、急激に血糖値を上げてしまいます。仮にサトウキビ全体で取った場合は、繊維やミネラルが十分にあり穏やかな血糖の上昇となります。繊維には血糖が高くなり過ぎたり、低くなり過ぎたりしないように吸収を調整できることが研究で分かっています。同じ炭水化物でも米・パン・うどん・そば・いも類は、砂糖に比べると穏やかな血糖の上昇となります。この違いは大きいです。血糖が急激に上がると、その分内臓が過剰に反応して、インスリンという血糖を下げるホルモンが大量に分泌されます。その結果、今度は血糖が下がり過ぎてしまうのです。これが低血糖と言われる状態です。またこの時の大量のホルモンの作用で糖が細胞の中に脂肪として蓄えられやすくなるとも言われ、それが肥満、メタボにつながる可能性もあります。チョコレートを食べすぎると、高血糖から低血糖へと激しく変動します。この血糖の変動が血管を傷つけ、将来の動脈硬化へとつながっていきます。さらに、チョコレートの成分には油脂も含まれ、常温でも溶けにくくする加工油脂の問題もあります。チョコレートを食べるときは一かじり二かじり程度にとどめて、甘みと苦みをゆっくりと味わい楽しんでください。決して一度に一枚二枚と食べてしまうようなことがないように、くれぐれも控えめにしてください。【血糖の変化】
お饅頭(まんじゅう)
お饅頭もチョコレートと同様、砂糖以外にもさまざまな栄養素を含んでいます。小豆は抗酸化作用があり大変優れた食品です。問題はやはり、他の栄養素と比べて砂糖の量が多過ぎる点です。白砂糖には、当然ビタミン、ミネラルが含まれていません。それどころか、白砂糖を取ることにより、その白砂糖の吸収と代謝のために、もともと身体に貯えられていたビタミン類が使われることになります。つまり白砂糖は取れば取るほど、ますます栄養バランスが崩れていくことになるのです。この栄養バランスの崩れと、血液ドロドロが頭痛につながります。お饅頭はお茶受け程度にして、決して食べ過ぎないようにしてください。少量を楽しみながら、足りない栄養をサプリメント等で補うとよいでしょう。ちなみに、小豆を食べるなら、こしあんより粒あんがおすすめです。白ワインと赤ワインの違いと同じでしょうか。精製していない分だけ、よりポリフェノールが豊富です。関連記事
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