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- ○これぞ聞き上手!相手の本当の気持ちがわかる、すごい〝聴き方〟
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これぞ聞き上手!相手の本当の気持ちがわかる、すごい〝聴き方〟
想像してみてください。あなたは、専業主婦です。あるときあなたは体調を崩し、しばらく入院することになりました。そしていよいよ退院の日、旦那さんから電話がかかってきました。その第一声は、「はやく帰ってきて家事をしろ!」いかがでしょうか。あなたなら、退院の日に旦那さんからこんな言葉をいわれたら、どう感じますか?ほとんどの人が「せめて退院する日くらい優しい言葉をかけてくれてもいいのに!」「なんてひどい人なんだ!」と、腹を立てることでしょう。しかし、以前お会いした、夫婦仲のいい2人の奥さんの答えは違いました。なんと2人とも、「はやく帰ってきて家事をしろ!」という言葉を「あなたがいなくて本当に困っている。助けてほしい」という意味に受けとったのです。僕は驚いて「なんでそんなふうに思うのですか?」と聞いたところ、2人とも「普段から旦那さんの話す言葉を聞くのではなく、その言葉の根底にある〝気持ち〟のほうを聴いているんです」と教えてくれました。人は、困っているときほど思っていることと真逆のことをいったり、相手を遠ざけようとしたりします。だから、相手の話を耳だけで〝聞く〟と、その言葉(思考)を額面どおり受けとってしまい、それに振りまわされてしまう。ところが、相手の話を身体全体で〝聴く〟と、言葉の根底にある気持ち(感情・願い)を受けとることができ、相手の気持ちに寄り添えるようになる。仕事で具体的な話が必要なときは相手の話をそのまま聞けばいい。しかし、人と人が心を通わせる必要があるときは、相手の気持ちに焦点をあて、身体で〝聴く〟ことが大切。相手の言動に振りまわされないためにも、大切な人との間に不必要な争いを生まないためにも、人の話を「言葉で聞く」ときと「気持ちで聴く」ときを、自ら使い分けられる智慧を持つことが大切なのかもしれないな。
<小さなコツ>相手の言葉を額面どおり受けとるのをやめ、相手の気持ちに目を向ける。
自分を変えるほんの小さなコツ
第5章人間関係で悩まなくなるコツより
小さいころから刷り込まれてきた、「努力すれば、がんばれば、幸せになれる」という思い込みを、いったん疑ってみてください。 じつは、自分をすり減らさなくても、幸せを手に入れることはできるのです。 本書には “むくわれる努力"を“ほどよく"行うコツが書かれていています。それらのコツを知ることで、あなたを幸せに導く「新たな道」が見えてくるはずです。