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相手の本当の気持ちがわかる『聴き方』とは

誰だって誰かに言われた言葉に傷ついたことがあると思います。それは、相手の話を「言葉で聞き」、「気持ちで聴く」ことが出来ていないのでは?
野澤卓央さんが自らの悩みや失敗体験、尊敬する人々からの教えをもとに執筆した『自分を変えるほんの小さなコツ』より人間関係で悩まなくなるコツをご紹介します!

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目次

  1. ○これぞ聞き上手!相手の本当の気持ちがわかる、すごい〝聴き方〟
     
    • これぞ聞き上手!相手の本当の気持ちがわかる、すごい〝聴き方〟

      想像してみてください。
      あなたは、専業主婦です。
      あるときあなたは体調を崩し、しばらく入院することになりました。
      そしていよいよ退院の日、旦那さんから電話がかかってきました。
      その第一声は、「はやく帰ってきて家事をしろ!」
      いかがでしょうか。あなたなら、退院の日に旦那さんからこんな言葉をいわれたら、どう感じますか?
      ほとんどの人が「せめて退院する日くらい優しい言葉をかけてくれてもいいのに!」「なんてひどい人なんだ!」と、腹を立てることでしょう。
      しかし、以前お会いした、夫婦仲のいい2人の奥さんの答えは違いました。
      なんと2人とも、「はやく帰ってきて家事をしろ!」という言葉を「あなたがいなくて本当に困っている。助けてほしい」という意味に受けとったのです。
      僕は驚いて「なんでそんなふうに思うのですか?」と聞いたところ、2人とも「普段から旦那さんの話す言葉を聞くのではなく、その言葉の根底にある〝気持ち〟のほうを聴いているんです」と教えてくれました。
      人は、困っているときほど思っていることと真逆のことをいったり、相手を遠ざけようとしたりします。だから、相手の話を耳だけで〝聞く〟と、その言葉(思考)を額面どおり受けとってしまい、それに振りまわされてしまう。
      ところが、相手の話を身体全体で〝聴く〟と、言葉の根底にある気持ち(感情・願い)を受けとることができ、相手の気持ちに寄り添えるようになる。
      仕事で具体的な話が必要なときは相手の話をそのまま聞けばいい。
      しかし、人と人が心を通わせる必要があるときは、相手の気持ちに焦点をあて、身体で〝聴く〟ことが大切。
      相手の言動に振りまわされないためにも、大切な人との間に不必要な争いを生まないためにも、人の話を「言葉で聞く」ときと「気持ちで聴く」ときを、自ら使い分けられる智慧を持つことが大切なのかもしれないな。

      <小さなコツ>相手の言葉を額面どおり受けとるのをやめ、相手の気持ちに目を向ける。
自分を変えるほんの小さなコツ

自分を変えるほんの小さなコツ

野澤 卓央

かんき出版

第5章人間関係で悩まなくなるコツより

小さいころから刷り込まれてきた、「努力すれば、がんばれば、幸せになれる」という思い込みを、いったん疑ってみてください。 じつは、自分をすり減らさなくても、幸せを手に入れることはできるのです。 本書には “むくわれる努力"を“ほどよく"行うコツが書かれていています。それらのコツを知ることで、あなたを幸せに導く「新たな道」が見えてくるはずです。

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