目次
- ○「相手に仕返ししたい」と思ってしまうわけ
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「相手に仕返ししたい」と思ってしまうわけ
相手にひどいことをされたと感じたとき、つい仕返ししたくなることってありませんか? 僕はあります。人はなぜ自分を傷つけた相手に仕返しをしたいと思うのか?以前、その理由を教えていただいたことがあります。
自分を傷つけた人を傷つけたいと思う心の奥には何が隠れているのか? それは、「自分と同じ悲しみを相手に感じてほしい」という気持ち。では、相手に自分と同じ悲しみを感じてもらうことで、どうなってほしいと思っているのか? その裏にあるのは、「相手が自分と同じ思いをすれば、同じことを繰り返さないだろう」という想いなんだよ。
仕返しをしたい気持ちの深層にあるのは、相手を傷つけたいわけでも、罰を与えたいわけでも、腹いせでもなく、相手と同じ想いを分かち合い、よりよい関係を築きたいという想いでした。人と人とがわかり合うためには、まず一人ひとりが自分の奥底にある本当の気持ちに気づく必要があります。そうすることで、おたがいの深いところにある、本心を通じて共感し合うことができるのです。仕返しする方法を考えるために頭を使う人ではなく、たがいの本心に気づくために頭を使う賢い人でありたいな。
<小さなコツ>自分の本心に気づくことで、人や世界に対する見方は変わってくる。
自分を変えるほんの小さなコツ
第5章人間関係で悩まなくなるコツより
小さいころから刷り込まれてきた、「努力すれば、がんばれば、幸せになれる」という思い込みを、いったん疑ってみてください。 じつは、自分をすり減らさなくても、幸せを手に入れることはできるのです。 本書には “むくわれる努力"を“ほどよく"行うコツが書かれていています。それらのコツを知ることで、あなたを幸せに導く「新たな道」が見えてくるはずです。