目次
- ○悩みが消える
- ○ストレスに強くなる
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悩みが消える
悩みの原因となる問題は誰にでもあります。それらがどんどん片付いているときは、悩みもそう深刻ではありませんが、頭のなかで「整理整頓」ができなくなってくると、悩みは苦痛へと変わります。頭の仕事は「思考すること」ですが、その頭のなかに「思考するために使う机」があると想像してみてください。その机にたくさんのものが乗っていると、たとえ小さなものでも、簡単に処理できなくなってきます。見つけることにも時間がかかってしまいます。そして未処理の問題が山積みになってくると、一つひとつはたいした問題でなくても、机の上は窮屈(きゅうくつ)になってしまい、頭は常時「考えかけの思考」を机の上にうず高く抱えたままになります。そこに新たな問題がやってくると、ますます仕事ができなくなるのです。瞑想すると悩みがなくなるというのは、あふれかえった机をきれいにする、つまり「悩みの種」を片付けるということ。「思考する」ためのスペースに余裕を作ってやれば、新しい問題がやってきても楽に処理することができます。しかも、より広いスペースを使えば、より多面的に考えられますから、創意や工夫もできて、その問題に楽しく取り組むことができます。人間の能力は誰もそんなに違いませんが、頭の机がいつも満杯の人と、きれいに片付いている人とでは、使えるスペースはずいぶん違います。また同じ人でも、片付いているときとそうでないときでは、10倍も100倍も処理能力が変わります。瞑想をしていると、いつも机はきれいな状態ですから、余裕が出てきます。余裕があると、同じ問題でも「悩ましい」「苦しい」ものから、「チャレンジし甲斐がある」「おもしろい」というポジティブなものへ、とらえ方が変化します。心が前向きで元気になっているからです。苦痛でしかなかった「悩み」が、「課題」や「目標」になってきます。瞑想で「頭の作業スペース」を整えて、悩みに余裕をもって対処しましょう。「使いやすい机」とは、きれいに片付けられており、新しい仕事にもすぐに取りかかれる状態のことです。
イライラしたら深呼吸
頭の速さに身体がついていっていないときにイライラします。深呼吸で一致させましょう。 -
ストレスに強くなる
「ストレス」とは、なにかに対し、「嫌だ。きらいだ。避けたい」と「拒否」したり、それから自分を守りたいと「緊張」することによって引き起こされます。仕事のノルマや人間関係などがよくあげられますが、なにがストレスになるかは人それぞれです。クモがきらいな人は、クモが近づいてきたら緊張するのは当然ですが、緊張し始めるタイミングが速いか遅いかで、気楽さがずいぶん違ってきます。5メートル先にクモがぶら下がっているのを発見するやいなや「キャー」と叫ぶのと、「あら、あんなところにクモがぶら下がっているわ」と落ち着いているのでは、受けるストレスに差が出ます。ストレスの要因には、「余裕を持って傍観(ぼうかん)できるか」が肝心です。クモを例にしましたが、これはどんなストレスでも同じです。余裕とは、素早くその場で対策が立てられるかどうかの「自信」とも言えますが、それはひとえに、自分の「データ処理能力」にかかっています。余裕があれば、ギリギリまで慌てることなく対処できるでしょう。瞑想をすると、頭のなかが整理されて「データ処理能力」が向上しますから、ストレスも感じにくくなります。また、瞑想すると頭の切り替えが早くなりますから、すぐに「今考えなければいけない問題」に全神経を向けることができるようになります。これは、日常では「気分転換」が早くできるようになるということで、緊急時では「集中力」となって現れます。つまり、頭の切り替えが素早くできるようになれば、ストレスに強くなるということです。幕末の英雄・坂本竜馬は、剣の達人でもあったのですが、あるとき、その竜馬を狙っている刺客たちと路上ではち合わせます。普通なら取り乱してしまうところですが、竜馬は涼しい顔で抱いていた猫をなでながら、そのまますれ違っていったそうです。刺客たちが気付いて振り返ったときには、すでに竜馬は風のように猫と共に消えていたといいます。人間、「データ処理能力」に余裕があれば怖いものなし。達人の域にまで達します。「嫌なもの」も「傍観できる余裕」があれば、ストレスを受けにくくなります。
願いごとは忘れていると成就する
願いごとを覚えていうちは欲が邪魔して叶いません。忘れると深いところで実現します。
どこでもできるはじめての瞑想
第1章 瞑想で「ココロ」と「カラダ」と「頭」をリフレッシュしようより
瞑想はとっても簡単。瞑想は「目を閉じてなにも考えないこと」です。時間や場所を選ばずに、誰にでもできるココロとカラダのリフレッシュ&リラックス法です。