目次
- ○イライラしなくなる
- ○人に優しくできる
-
イライラしなくなる
瞑想をすると、「今、自分はなにを考えているのか」が、常に客観視できるようになりますし、その「考え」を途中で止めることも簡単にできるようになってきます。イライラした感情というのは、よく観察してみると、極めて小さな怒りや恐れ、心配、不満だったりします。瞑想をすると、それらの小さな「心の動き」がよくわかるようになりますから、すぐに「これは、些細なことだ」「イライラする必要はない」と認識できます。認識できた時点で、イライラは解消できます。たとえば、長い時間レジで待たされたり、交通渋滞に巻き込まれたとき、イライラしてもレジが早く進むわけではありませんし、渋滞が解消するわけでもありません。1日のイライラの99%は取るに足りない小さなことですが、積もり重なれば大きなストレスになります。なにか緊急事態が発生したり、重要なことを考えるような場合にだけ、頭をフル稼働すればいいわけで、その必要がないときには、くつろいでおだやかな気持ちで時間を過ごしたいものです。しかし、イラッとしたりカッとなったときはなかなか冷静になれませんね。瞬間的に起こった感情に支配されそうになったら、いったん態勢を変えてみることです。「イライラ」は、呼吸にも大いに関係がありますので、まず、大きく「腹式呼吸」をしてみましょう。イライラすると身体は自然と緊張状態になるので、普通、呼吸も浅くせわしくなっています。腹式呼吸で少し落ち着くと、自分はいったいなににイライラしているのか、静かに「観察できる余裕」が出てきます。また、「私は今、イライラしてマズイな」と思ったときには、一息でも二息でもゆったり呼吸を思い出して、その場で実践してみましょう。そうするだけで、すぐに落ち着いた気分になれます。イライラし始めたら、「腹式呼吸」で落ち着きましょう。
「まっいいかぁ」と言ってみる
心配症の頭はつかんだテーマを手放しません。強制的に「まっいいかぁ」と言ってみましょう。 -
人に優しくできる
「優しさ」とは「思いやり」のことです。人のことを思いやるためには、まず相手の状況をよく理解し、認め、その人の気持ちになってみることが必要です。逆に、自分のことしか頭にない人に優しさを求めても無理です。人に優しくできる人とは、同情する、同感するよりもっと深い部分で、相手になり代わって考え、そのうえで配慮した言動をとれる人のことです。そのためには、自分の心のなかに余分に大きなスペースを必要としますが、瞑想で頭に余裕ができると、自然と心にも余裕が出てきます。ですから、瞑想すると簡単に優しい人になれるというわけです。「なれる」というより、「優しい人にしかなれない」ですね。
どこでもできるはじめての瞑想
第1章 瞑想で「ココロ」と「カラダ」と「頭」をリフレッシュしようより
瞑想はとっても簡単。瞑想は「目を閉じてなにも考えないこと」です。時間や場所を選ばずに、誰にでもできるココロとカラダのリフレッシュ&リラックス法です。