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人生をもっとごきげんに♡よりよく生きる16のヒント

「断捨離」提唱者のやましたひでこさんと、2万3000件以上のカウンセリングを行い、ココロとカラダをつなぐセルフケアプログラムの指導などにあたってきた、おのころ心平さんのコラボエッセイより、より良く生きるヒントをご紹介します!

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目次

  1. ○迷ったら、カラダに答えを聴いてみよう。
  2. ○日常に勝るセラピーはない。
  3. ○カラダが出す症状には意味がある。
  4. ○「風邪は3時間で治せ」
  5. ○細胞も選択決断をしている。
  6. ○私たちは0.1秒後の世界しか生きられない。
  7. ○大気は私たちの呼吸がつくっている。
  8. ○「ため息」は、いのちを枯らす。
  9. ○鼓動が時間をつくり、呼吸が空間をつくる。
  10. ○「ごちそうさま」と「いただきます」。
  11. ○生活習慣病とは、生活過剰病。
  12. ○生活習慣病とは、生活無意識病。
  13. ○生活習慣病とはコミュニケーション・エラー病。
  14. ○五臓の疲れは人間性を鈍感にする。
  15. ○自分を変えたいという人は多いが、変化は日々、起きている。
  16. ○消化とは、溶かすこと、理解すること、許すこと。
     
    • 迷ったら、カラダに答えを聴いてみよう。

      地球の歴史46億年、生物の歴史38億年。38億年かけて積み上げてきた生命の仕組みに、間違いはない。カラダは間違わないが、しかし、私たちは生き方を間違う。何かおかしいな、と感じたら、あなたのカラダの発する声に耳を傾けてみよう。あなたの一生に、最期まで付き合ってくれるあなたのカラダ。カラダこそ、あなたにとっての最高のメンターなのだから。

      ――おのころ心平


      カラダは嘘をつかない。カラダが嘘をつけない。そして、気持ちを言葉の代わりに語ってくれもする。カラダは正直。カラダは素直。だから、隠そうとしている気持ちを代わりに表現してくれもする。そして、なにより、あなたのカラダはどこまでもあなたの味方。ならば、迷った時はカラダにそっとたずねてみればいい。そう、イエスの答えは、胸の痞(つか)えが下りてお腹におさまり消えていくあの感覚。この感覚、あなたもきっと知っているはず。

      ――やましたひでこ

    • 日常に勝るセラピーはない。

      病気の原因、トラブルの原因、悩みの原因は、いつも日常の中にある。私たちはつい答えを非日常に求めがちだが、すべての答えは、いつも日常に埋め込まれている。習慣の改善、暮らしの改善、日常の整理整頓こそが、実はもっとも効果的で、もっとも本質的なセラピー。それは外部から施すどんな治療法、ヒーリング、コーチングよりはるかに強力なもの。

      ――おのころ心平


      あなたの薬局は台所、そして、食べ物は薬。あなたの病院は寝室、そして、入院ベッドは寝具。そんなふうに考えてみたらどうだろう。だとしたら、あなたは、あなたの日常を知りつくしている安心して頼れる主治医であり、有能な薬剤師。しかも、あなたがあなた自身を毎日丁寧にケアしているとしたら、そう、あなたは親身な看護師さんでもあるのです。こんな素晴らしいチーム医療にまさるセラピー現場はどこにもないとは思いませんか。

      ――やましたひでこ

    • カラダが出す症状には意味がある。

      自然法則の原理のひとつに、「エネルギー保存の法則」というのがある。ある部分でエネルギー量がプラスになれば、どこかで同じ量のエネルギーがマイナスになる。つまり、エネルギー全体の量は変わらないという法則。もし、それが人間のカラダにも働いているとするなら、 病気や症状のエネルギーも、きっと何かに変換するための意味を内包しているはず。変換先を考えよう。本当はそのエネルギーを何に使いたかったのかを。

      ――おのころ心平


      病気の症状のほとんどは辛いもの。だから、それを抑えようと、無くしてしまおうと躍起になるのは仕方のないこと。けれど、その症状は、たいていはカラダ中に溜まった余剰物を燃やそうとするもの、詰まりをとろうとするものであったりするのです。余計なものをカラダの外に出そうとする有難い作用に伴う痛み。だとしたら、そんなに痛くなるまで余計なものを気づかず溜め込んでしまった自分を少しでも振り返る必要があるでしょう。

      ――やましたひでこ

    • 「風邪は3時間で治せ」

      その昔、東洋医学の師匠に言われた「風邪は3時間で治せ」。その意図は、風邪の初期症状の前症状をつかんで早めに養生せよ、ということ。風邪をひく前の自分のカラダの変化に敏感であれ、ということです。風邪はカラダを柔らかくする、自然の浄化作用でもある。現代生活は、情報もモノも、生活全般が溜まりやすく、堆積しやすい環境下。カラダに溜まった毒出しのために上手に風邪をひいてやるのもひとつの健康法。ただし、なるべく早めに軽くひくのが上手の技。

      ――おのころ心平


      野口整体創始者野の口ぐち晴はるちか哉は、その著書『風邪の効用』で、風邪は通過させよと説いている。風邪は通過させてこそ治っていくもので症状を抑えこもうとしてはいけないということ。なぜなら、通過の過程においてカラダの歪みが修正されていくのだから。風邪とは本来の自然なカラダの取り戻しのメカニズムであるのです。だとしたら、風邪ひとつひかないというのは、どこかそのメカニズムが機能していない場合もあるのです。

      ――やましたひでこ

    • 細胞も選択決断をしている。

      今のあなたのカラダは選択決断の結果。日々、何を食べるか、あなたが選んだ「食」の内容、質と量によって出来上がったのです。今のあなたの思考は選択決断の結果。日々、どんな情報を取りこむか、あなたが選んだ「情報」の内容、質と量によって出来上がっているのです。つまり、今のあなたの人生の有り様は、あなたがこれまで繰り返してきた選択決断の結果。ならば、選択決断は主体的であってこそ。それが、自分自身の人生に責任を持つということ。

      ――やましたひでこ


      ips細胞のおかげで、人間の幹かんさいぼう細胞の持つ無限の可能性が広く知られるようになった。ひとつひとつの細胞には無数の選択肢が内在されているのである。ただし、その可能性を、ひとつの現実にするために細胞も「決断」が迫られる。あまたある種類のうち、肝臓細胞は肝臓である選択をし、その決断によって肝臓を現実化するのである。私たちの毎日も同じことが言えるだろう。今日の可能性は、あなたの選択決断で、よりリアルに現実化できるのである。

      ――おのころ心平

    • 私たちは0.1秒後の世界しか生きられない。

      視覚情報というのは、網膜が像を結んで、脳の後ろの視覚野で情報処理されるまで0.1秒かかる。なんと私たちは現実の世界で起こっている現象から、いつも0.1 秒遅れて認識しているということ。そしてこのタイムラグの間に、脳は、過去見てきた映像のデータベースと照らし合わせて、現在、目の前にあるモノや現象の意味づけを行う。あまり視覚に頼りすぎると、私たちはいつまでもリアルタイムに世界を認識することはできないということ。

      ――おのころ心平


      この0.1秒の間かんげき隙に、私たちは、自分の都合のよいものの見方を持ち込むということなのです。ほとんどのことを自分の見たいように見ている私たち。けれど、「見たいように」とは、決してポジティブとは限りません。時にネガティブなものの見方の方が自分に都合よく働くことがあることを私たちは知っていますから。そう思うと、楽観主義者も悲観論者も同じ、自分の都合で生きていると言っていいでしょう。

      ――やましたひでこ

    • 大気は私たちの呼吸がつくっている。

      呼吸は、大気との情報交換。生きとし生けるものすべてが、自分の体内情報を呼気に乗せて大気に還元し地球の空気をつくる。大気とは、地球上のあらゆる命の情報が詰め込まれた「集合的無意識」のようなもの。そして、吸い込む息を通じて、その情報の大海原の中から、今の自分に必要な情報を選り分けて受けとる。吐く息は、みんなとつながること。吸う息は、自らのフィールドを分けること。呼吸とはダイナミックな「関係」機能なのである。

      ――おのころ心平


      私たちは呼吸とともに生きている。吸い込む息と吐き出す息とが私たちの命をつなぎ、そして育む。吸い込む息は、自分が取り込んだ自らの命へのメッセージ。吐き出す息は、自分の周りのすべての命に向けたメッセージ。私たちの人生を織りなしていく呼吸という計り知れないほどの命の交換。だとしたら、大気の中には、あなたとわたしの祈りと願いと希望がいっぱいに詰まっているのでしょう。

      ――やましたひでこ

    • 「ため息」は、いのちを枯らす。

      もしも誰かがそばでため息をついていたとしたら、あなたはどんな気持ちになるだろう。まして、その誰かが、あなたにとって大切なパートナーだったとしたら。ため息とはいたたまれないもの。ため息とは心配と不安とあせりと苛立ち。そう、ため息とは不幸が忍び寄る兆し。だからこそ、まずはあなた自身が、日々の暮らしの中で、家の中で、ため息をついてはいないか気づく必要があるのです。

      ――やましたひでこ


      ため息とは「溜まった息」。溜めて澱んだ息ということ。ため息が出る前というのは、ためらいや迷い、我慢や不満、あきらめが一瞬、呼吸に溜まった、ということ。流れる呼吸こそ、元気の印。吐き出すピーク、吸い込むピーク。それがスムーズに入れ替わる呼吸は、カラダが自然に働いている証拠。何事も溜めて良いものはない。部屋のモノも、ため息も。

      ――おのころ心平

    • 鼓動が時間をつくり、呼吸が空間をつくる。

      あなたの鼓動。休まず働く、あなたのリズム。この地球上のすべての生命が、そのリズムを響かせ合って、この地球に「時間」を生み出している。そして、想像してみよう。あなたの呼吸が空気中に溶け込んでゆく様子を。あなたの吐く息が、この地球の大気を創っている。この地上のすべての生命が、それぞれのカラダの内側の小宇宙を吐き出し合って、この地球の空間を、創造していると。私たちは呼吸と鼓動で、時間と空間=「時空」という座標軸を生きているのである。

      ――おのころ心平


      時間をつかまえているのは鼓動、あなたを早く早くとあせらせもするし、また、じっくりと落ち着いたものにもしてくれる。空間をとらえているのは息遣い。あなたに息苦しさを感じさせもするし、ゆったりと深いくつろぎをもたらしてもくれる。自分の鼓動、自分の呼吸、どんな時にもこの二つを振り返り意識をあわせることができたなら、あなたは、いつも、この時間の覇者となり、この空間の主役でいられる。

      ――やましたひでこ

    • 「ごちそうさま」と「いただきます」。

      「いただきます」とは、他の動植物のいのちへの感謝と祈り。けれど、加工が進み食のカタチが大きく様変わりした今、食卓からその命の気配が消え失せてしまったのも事実。誰しも、パックに包まれた食品にいのちの息吹を感じはしないだろう。だから、「いただきます」も、ただの言葉になってしまっている。それは「ごちそうさま」も同じこと。過剰と無駄にあふれる食を健全に戻すのはとても難しい。

      ――やましたひでこ


      ごちそう(馳走)さまの「馳走」とは、読んで字のごとくお客様をもてなすために、馳(は)せ参じて走り回って準備に時間を費やすこと。いただきますは、料理の材料となった、生きとし生けるものの命をいただくことへの感謝。そして、それを準備してくれたもてなしへの感謝。感謝の気持ちこそが、消化をよりよくスムーズにすると心得よう。

      ――おのころ心平

    • 生活習慣病とは、生活過剰病。

      思うに現代病のほとんどは、「過剰」によるもの。食べ過ぎ、飲み過ぎ、息の吸い過ぎ(吸う方が多いと呼吸は浅くなり、カラダは緊張します)、そして、情報過多による心理的なストレス……。癌も「やまいだれに品物の山」と書くように、「過剰」が引き起こす代表格。多くの現代病や体調不良という生活背景において、もはや、単にカラダのことだけではなく、生活全体のシンプルライフが望まれている。

      ――おのころ心平


      言うまでもなく「生活過剰病」とは、私たちが暮らす住まいも、そう、間違いなく空間も患っているのです。家の病は「片づけても、片づけても、片づかない」という症状となる。収納空間からはみ出すモノたち。それはまだ軽症。症状がすすめばモノはあふれかえり、重篤(じゅうとく)となればモノは溜め込みとなる。根本原因は今の自分の生活に機能しなくなったたくさんの余計なモノたち。それら過剰を排出、捨ててこそ、「空間の病」は癒えていくのです。

      ――やましたひでこ

    • 生活習慣病とは、生活無意識病。

      人間のカラダは、90%以上、「無意識」の領域で動いていると言う。それは、個人のカラダの歴史であり、両親のそれ、先祖伝来のもの、人類共通のもの、と深い深い記憶のなせる業だ。生物学ではそれをDNAと呼ぶ。カラダは記憶の宝庫である無意識の欲求に従ってふるまっている。ということは、カラダ上に現れるその人のクセにはその人の無意識が現れているとも言える。ふだん意識することのないしぐさやクセにこそ、その人の「無意識の領域」を見て取ることができ、病気の真の原因もそこに見出すことができる。

      ――おのころ心平


      生活空間の中にとどまっている余計なモノたち。それらが余計でありながら余計であるとは気がつきもしない私たち。そのモノをとっておく必要性を考えることもなく、そのモノを持ち続ける意味も問うことはしない。そして、それら無意識無自覚で溜め込まれたモノたちよって、生活空間は荒すさみ淀んでいく。これも「生活無意識病」の特徴的な症状だと言える。つまり、私たちは、カラダと住環境の両方に病を進行させているのです。

      ――やましたひでこ

    • 生活習慣病とはコミュニケーション・エラー病。

      散らかるモノたちを邪魔に思うのであれば、そのモノたちとの関係にエラーが起きている証拠。なぜなら、モノはあなたの役に立つためにやって来たのだから。片づかない住まいに苛立ちを募らせているのであるならば、住まいとの関係が損なわれている証拠。なぜなら、住まいとはあなたに健康と安全をもたらすためにあるのだから。それら、モノと住まいのコミュニケーション・エラーの原因は、言うまでもなく無意識な過剰なモノの堆たいせき積にあるのです。

      ――やましたひでこ


      現代人にとって、コミュニケーションのうまい下手は、もはや、健康に直結する。医療機関にかかっても、自分の症状を適切に医師に伝えられるかどうか。職場でストレスを感じていても、それを周囲や上司にうまく伝えられるかどうか。コミュニケーションの質を高めるには、思い切って人間関係を絞ること。自分にとって上質の関係性を優先すること。そうすることで、エラーを最小限に抑えることができる。

      ――おのころ心平

    • 五臓の疲れは人間性を鈍感にする。

      肝臓、心臓、脾臓、肺、腎臓。この5つを五臓と言う。五臓が元気であれば、人は大病はしない。五臓が上手に調和的な老化をたどれば、人は病気を患うことなく老ろうすい衰で健康的に逝くことができる。五臓の疲れは、日常で痛みや疲労感を生む。痛みや疲労感は私たちの感性を鈍化させ、感覚器官を摩耗(まもう)させ、結果、世界からみずみずしさを奪ってしまう。

      ――おのころ心平


      鈍感とは、あなたの思考が停止し、感覚が麻痺し、感性が鈍っている状態。そして、それらがさらに鈍感を招く。けれど、その鈍感さは過剰な刺激からあなたを守ってくれているのかもしれない。そう、モノも情報も人間関係も何もかもが過剰に晒されている中、鈍感とは、疲れを溜めているあなたを守る術でもある。しかし、その鈍感も過度となれば、健康はもろくも崩れさり、人間関係を損ない、あなたを幸福から遠ざけることになるのです。

      ――やましたひでこ

    • 自分を変えたいという人は多いが、変化は日々、起きている。

      カラダの中も外も、万物は流転し、すべては絶えず変動している。カラダの中の出来事を「新陳代謝」と言い、カラダの外のことは、「諸行無常」と言う。いつも自分を変えたいと思っている人は実はたいてい、逆に世の中の変化をキャッチアップできていない人が多い。変化の方が真理。「変わらなければ」、ではなく、自分が何に停滞しているのかを意識してみよう。

      ――おのころ心平


      私たちは大きな変化に憧れる。劇的な変化を求める。けれど、私たちは今も小さな変化の連続の中にいる。それと同じように、私たちは大きな変化を嫌がる。劇的な変化を怖れる。けれど、私たちは今も小さな変化の連続の中にいる。もしも、あなたが自分の変化を願うのであれば、すでにある変化に気がつく必要がある。もしも、あなたが自分に変化を受け付けないならば、向かい風に身をすくめたまま立ち尽くす自分の姿を覚悟する必要があるのです。

      ――やましたひでこ

    • 消化とは、溶かすこと、理解すること、許すこと。

      私たちのカラダの消化管内には、食べ物を溶かすべく、消化液が、毎日分泌されている。1日に分泌される消化液の量は、唾液、胃液、胆たん汁じゅう、膵すいえき液、腸液など合わせて、なんと7~8リットル。これが出ていないとどんなに良いものを食べても溶かせず、つまり消化吸収できない。食べることはつまり、溶かすこと、融和すること、打ち解けること、水に流すこと。もし、あなたが、何か許せない気分や、打ち解けたくない気分で食事をしていたとしたら、それが反映して腸内でも食べ物を溶かしにくくなり、消化吸収は一気に滞る。

      ――おのころ心平


      大きな塊も溶かしほぐしていけば、やわらかくなる。頑なであれば理解をしていくのは難しいけれど、ほぐれたやわらかなものは理解がずっと進むはず。理解が深まれば、受け入れることも、もちろん、許すこともきっと容易となるだろう。カラダが毎日休みなくそれを繰り返しているならば、あなたのココロがそれをできないはずはない。だから、あなたの周りの縁ある人間関係をよくよく噛み締めて飲み込んでみるのも面白いことかもしれない。

      ――やましたひでこ

大切なことはすべて日常のなかにある

大切なことはすべて日常のなかにある

やましたひでこ

おのころ心平

かんき出版

第7章ココロとカラダ<カラダ>より

人生は、もっと「ごきげん」にできる。「断捨離」のやましたひでこ、「病気は才能」のおのころ心平が贈る、人生をよりよく生きるための108のヒント! 著者初のコラボエッセイ。さあ、自分の人生を取り戻しに行こうか!

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