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結婚式をする前に決めておきたいポイント

結婚式をするとなると女性はついつい浮足立つもの。
しかし、大切なポイントを抑えておかないと、ゲストに不快な思いをさせてしまうことも。
大切な日だからこそしっかり考えるべきポイントをまとめました!

冠婚研究会

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目次

  1. ◯日程の決め方
  2. ◯挙式のスタイル
  3. ◯披露宴のスタイル
  4. ◯披露宴の演出
  5. ◯媒酌人の決定と依頼の仕方
     
  1. 日程の決め方

    ■半年前までには決定すること
    人気のある教会やホテルだと、1年前にはすでに予約が入っていることも少なくありません。日取りの決定は、できるだけ早く、半年前を目標にして決めましょう。
    そうはいっても、本人同士だけで決められるものではありません。双方の両親や媒酌人の都合をたずねて、候補日を出してもらいながら、希望する会場の空き状況を調べるようにします。

    ■人気のシーズンもデメリットあり
    結婚式のハイシーズンは、気候のいい春(3~5月)と秋(10、11月)、それにジューンブライドの夢がかなう6月です。
    もっとも、こうした時期はかなり前から予約が入りますので、希望日どおりにはならない場合もあります。
    また、人気の式場では、1日に何組ものカップルが挙式するので、花嫁同士がすれ違ったり、会場全体がざわつく、進行予定が狂うなどのマイナス点もあります。時として、招待客に不快な思いもさせかねませんので、じゅうぶん留意するようにします。
    また気候のよい5月もゴールデンウィークの最中などは、招待された側としては喜ばしいことながらも、連休に自分の予定を楽しむことができなくなります。
    招待客の都合や気持ちに立って考える、という姿勢を忘れないようにしましょう。

    ■オフシーズンをあえて選ぶという方法
    料金の面から考えると、ハイシーズンとオフシーズンではかなりの差があります。ホテルや式場によっては、「サマープラン」「ウィンタープラン」のようにオフシーズンに割安なプランを用意している場合があります。
    他にも、平日や仏滅に料金が割安になったり、特典がつくなどのお得なプランがある場合もあります。
    コストパフォーマンスを考えて、あえて人気のシーズンを外すという選択肢を考慮してもよいでしょう。
    さらに、最近は、空調が完備されているので、屋内にいるかぎりは季節によって困るということはありません。しかし、盛夏には招待客が盛装で外出するのがつらい、寒い地方だと冬は足元が危ないなどの点もあります。

    ■人気になりつつある、12、2月
    招待客にとっては、和服を着るのに抵抗がないのは冬。盛夏や梅雨時のように汗や水による汚れを気にする必要がないのは、うれしいところ。また、仕事上、時間に余裕があるシーズンとしてこの時期を選ぶ人もいるようです。本人および招待客にとってのメリット、デメリットを考えあわせて決めるようにしたいものです。

    ■日取りにこだわるか、どうか
    もっとも人気なのは、いわゆる吉日のなかでも、大安の日です。次いで、友引、先勝となりますが、以前ほどこだわる人は少なくなっています。ただし、親族などのなかに気にする人がいるなら、配慮するようにしましょう。
  2. 挙式のスタイル

    ■さまざまなスタイル
    現在、さまざまなスタイルの結婚式が行われています。一般的なものをいくつか紹介しましょう。
    ◎キリスト教式
    最も人気が高いのがこれです。現在は、7割ほどの人が教会で挙式しています。神と出席者の前で結婚の誓いをかわし、その証として指輪の交換を行います。
    立会人として、神父または牧師が式を執り行います。しかし本来、教会での式は信者のためのもの。信者以外の人でも挙式できるのはプロテスタント系で、戒律の厳しいカトリック系では基本的に受け付けていません。
    また、受け付けている場合でも、各教会が開いている結婚講座や日曜礼拝への出席が前提となります。そのため、時間に余裕がない場合には負担がかなり大きくなります。
    ムードや憧れだけで選ぶのではなく、本当に自分たちにふさわしい形式かをよく検討するようにしましょう。
    また、教会での挙式では、肌の露出の少ないドレスを選ぶ、写真を撮る場所が限定されているなどの制限があることも知っておきましょう。ただし、式場やホテル内にもうけられたチャペルの場合は自由がききます。
    ◎神前式
    羽織袴姿の花婿と、白無垢姿の花嫁が神前で三三九度の杯を交わし、たまぐしほうてんをして、結婚の誓いをします。神社だけでなく、結婚式場やホテル内にある神殿で行われることが多くなっています。親族までが列席できます。
    ◎仏前式
    前世からの因縁で夫婦になる2人が、先祖に感謝し、仏前で誓いをするというもの。焼香の儀式を行い、杯を交わし、念珠を授与されます。
    自分が信仰している宗派の寺院や菩提寺で行う場合が多いようです。設備があれば、一般の結婚式場やホテルでも挙げられます。
    ◎人前式
    宗教にのっとった形をとるのではなく、家族や友人などの列席者を立会人として結婚の誓いを行う方法です。式の中では、新郎新婦の誓いの言葉、指輪交換、婚姻届への署名などが行われるのが一般的です。
    そうはいっても、演出はすべて自由です。それだけに、格式を重んじる向きには抵抗を感じる人もいますから、事前に説明し、理解してもらうように心がけましょう。
    ◎レストラン・ウェディング
    レストランの一角に併設されているチャペルでキリスト教式、あるいは人前式で挙式。それにひきつづき、レストランで披露宴を行うのがレストラン・ウェディングです。
    挙式と披露宴の場所が離れていないことで、移動せずにすみ、当人および出席者への負担も少なくなります。
    また、画一的ではない料理を楽しんでもらえるということで、人気の高いスタイルになりつつあります。
  3. 披露宴のスタイル

    ■多様化している披露宴
    従来は、ホテルや結婚式場のパッケージプランを利用する人が多かったのに対して、最近ではオリジナリティを出そうという人が増加中です。
    ただし、披露宴とは、日頃、お世話になっている方々に結婚を報告し、今後への指導を願うためのもの。あくまでも招待者が主役で、新郎新婦はホスト側です。そのため、招待者をもてなす姿勢が、何よりも大切になります。
    自分たちだけが楽しむような、ひとりよがりな形にはならないよう、気をつけたいものです。
    披露宴には、大きく分けて次のようなスタイルがあります。
    ◎着席ディナー
    ホテルや結婚式場で行われている、もっともポピュラーなタイプ。料理は日本料理、中華料理、洋風料理(多くの場合、フランス料理)いずれかのフルコースが出てきます。
    席が最初から決まっているので招待客が落ち着ける、進行がスムーズに運ぶといったよさがあります。一方で、進行が型通りになったり、自由に動き回るわけにはいかないので堅苦しさがあります。新郎新婦にとっても、招待客とゆっくりと会話をすることができないのがデメリットです。
    これがレストランを貸し切りにして行う場合は、料理やサービスに個性が出せます。しかし、大人数に対応した設計になっていないことが多いので、動線に制限が出たり、招待者同士が窮屈な思いをする可能性があります。
    ◎立食(ビュッフェ)パーティー
    新郎新婦が、出席者のテーブルをまわって話ができるので、自由な雰囲気が喜ばれます。また、席次に上下をつけなくてよい、着席の場合よりも招待客の人数に幅を持たせられる、といった点が人気の理由です。
    ただし、出席者に友人などの若い人が多いカジュアルな場合はかまいませんが、年長者や親族が多い場合は避けた方が無難でしょう。
    また、あまりパーティー慣れしていない人にとっては、初めて会う人との会話の糸口が見つからずに戸惑うことも少なくないので、気遣いが必要です。この場合は、会費制とするケースが多くなります。
    ◎和風披露宴
    料亭やホテルの日本間、割烹旅館、あるいは自宅の広間で、祝い膳を並べて皆で囲みます。
    親族などを招いて、郷里で開く披露宴に多いスタイルです。皆の顔が見渡せて、新郎新婦も挨拶しやすく、落ち着いた雰囲気なので、出席者に年長者が多い時には喜ばれますが、若い人は長時間の正座が苦痛になる人もいます。
  4. 披露宴の演出

    ■最初に、コンセプトを立てる
    披露宴は、結婚した2人が招待客をもてなすためにあるという点から考えて、どうしたら楽しんでもらえるかを相談します。
    まずは、どんな雰囲気にしたいかというコンセプト固めから始めます。
    ・出席者全員と親しく言葉を交わしたい
    ・ゆっくりと食事を楽しんでほしい
    ・パーティー感覚で楽しんでもらいたい
    ・久しぶりに集まる友人達なので、同窓会のような雰囲気にしたい
    ・年配の招待客にも満足してもらえるように、落ち着いた雰囲気に
    このような言葉にしていくと、式場の担当者に説明をしやすくなります。

    ■進行スケジュールと相談して決める
    結婚式場やホテルだと、おおまかな進行スケジュールが決まっている中に、希望する演出を取り入れていくことになります。
    最近では、お仕着せの演出を組み込むのではなく、意に添わないものは外したり、別の演出にさしかえるなどの融通がきくようになっています。
    一方、レストランやハウス・ウェディングなどのオリジナル結婚式の場合は、すべてを自由にできるかわりに、時間の調整などは自分でやらなくてはなりません。趣向をこらしすぎてあわただしくなったり、ゆっくりと食事をする余裕がなく、招待客を疲れさせることのないように気を配りたいものです。
    こういったひと味ちがったものにしたい人にとって、力強い味方がウェディング・プランナーやプロデュース会社の存在。プロの力を借りるというのも一案です。

    ■演出プランのアイデア
    一般によく行われている演出には、次のようなものがあります。
    ◎ウェディングケーキ入刀
    最近の傾向は、大きさや高さのある、見栄え重視のものではなく、実際にデザートとして食べられるものや新婦手作りのもの。
    ◎キャンドルサービス
    お色直し後に、新郎新婦が各テーブルを回りながら火を灯し、あいさつをします。
    ◎ビデオ、スライドの上映
    2人の生い立ちからなれそめ、両親や友人からのメッセージを編集して見せるもの。仲人を立てない披露宴向きです。
    ◎両親への記念品贈呈
    新郎新婦から両親へ、感謝の気持ちを込めて花束や記念品を贈呈します。
    ◎プチギフトを配る
    キャンドルサービスの代わりに、クッキーやドラジェなどのギフトを配りながら、テーブルを回ってあいさつします。
    ◎シャンパンタワー
    積み上げたシャンパングラスの上から、新郎新婦がシャンパンをそそぐ華やかな演出。招待客に、そのシャンパンがふるまわれます。
    ◎生演奏
    ピアノやバンドの演奏のほかに、ゴスペル、弦楽四重奏など、新郎新婦の趣味に合わせたプランを立てられます。
  5. 媒酌人の決定と依頼の仕方

    ■媒酌人をたてるかを決める
    見合い結婚の場合は、世話人にそのまま媒酌人まで依頼するか、あるいは結納時から別の仲人をたてるかを、決めなくてはなりません。
    また、恋愛結婚の場合は、結納時から仲人をたてるか、結婚式のための媒酌人を依頼するかということになります。
    仲人、および媒酌人にふさわしい人としては、社会的な信用があり、夫婦円満で、将来的に長く信頼していける人を考えます。
    誰に依頼するかについては2人だけでなく、両親もふくめて相談します。
    一般的なケースとしては、職場の上司や恩師が多いようです。
    世話人以外の人に仲人を依頼した場合には、世話人を披露宴の席に招待して、実際の縁結びをした人として席上で紹介し、あらためて謝意を伝えるとよいでしょう。

    ■式場予約の前に、内諾を得ること
    誰に依頼するかが決まったら、まずは打診をして内諾を得ます。これは必ず、挙式の日取りを決める前にすること。ふだん、親しい間柄だったとしても、簡単にすまさずに、形を踏むのが礼儀というものです。
    それから、あらためて日時を決めて訪問し、媒酌人になっていただくようにお願いします。この時は、2人そろって伺いますが、双方あるいはどちらかの両親が同行すると、さらに丁寧な印象になります。
    最初の打ち合わせでは、結婚式の日時、場所、形式、披露宴への参列者の顔ぶれと人数などのおおまかな内容を伝えて、アドバイスを受けるようにします。
    すでに、結婚式披露宴についての具体的なイメージが固まりつつあるとしても、自分の希望ばかりを告げるのは失礼にあたります。意見をうかがって、それから詳細を決定するという流れを踏むように心がけましょう。

    ■招待状を持って、改めてあいさつ
    招待状の印刷があがったら、これを持って改めてごあいさつに伺うようにします。時期としては、式の1ヵ月ぐらい前をめどに。
    結婚式および披露宴の進行や演出、招待客の顔ぶれなど、内容が固まってきている時期ですので、改めて相談することもできます。
    また、どちらか一方の知人だった場合には、親交を深める機会にもなります。

    ■2人のことを知ってもらうには?
    最初に仲人宅を訪問する際には、それぞれの身上書を持参します。
    さらに、これまでの経歴や現在の仕事、趣味、2人のなれそめから結婚にいたるまでのことについて、詳しく話しておきましょう。
    結婚式で2人の紹介をしてもらうスピーチの資料になるはずです。

    ■仲人への手土産
    これといったきまりはありませんが、ワインや菓子折り、果物などを持参します。先方の好みがわかっていたら、好みに合うものを用意するようにしましょう。
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