目次
- ◯オリジナル結婚式の種類
- ◯オリジナル結婚式のプラン
- ◯オリジナル結婚式の成功のポイント
- ◯オリジナル結婚式の注意とマナー
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オリジナル結婚式の種類
■多様化する結婚式のスタイル従来の形式にこだわることなく、自分たちなりのやり方で挙式するカップルも増えています。どのような会場を選ぶか、演出はどのようにするか、招待状や席札などのペーパーアイテム、料理や飲み物など、こだわりたいポイントは数知れず。何をいちばん重視するのか、2人でよく相談して決めるようにしましょう。 主なオリジナル結婚式としては、次のようなものがあります。◎ハウス・ウェディング一軒家タイプのレンタルハウスや一軒家レストランを借り切って行います。移動する手間がなく、演出や装飾をすべて自分たちの好みにできるところが喜ばれています。挙式は、出席者を立会人とする人前式か、併設されているチャペルに牧師を招いて、キリスト教式を選ぶ人がほとんど。披露宴がホームパーティーのようなアットホームな雰囲気で楽しめます。レンタルハウスの場合は、ケータリングを頼むことになります。◎ガーデン・ウェディング庭のあるレストランや、一軒家タイプの会場を借り切って行うスタイル。挙式は、併設のチャペルでのキリスト教式か、出席者を立会人とする人前式になります。新婦のウェディングドレスとコーディネイトしたドレスを着たブライドメイドが付き添うアメリカンスタイルの挙式や、緑のガーデンで行う開放感あふれるパーティーが魅力。季節や天候が心配な場合には、食事は室内に用意しておき、庭ではデザートビュッフェを行うという方法もあります。◎船上ウェディング船を借り切って、挙式・披露宴をつづけて行うスタイル。挙式スタイルは船上に牧師を呼ぶキリスト教式か、出席者を証人にする人前式、船長(キャプテン)に愛を誓うスタイルなど。クルージングしながら3時間ほどを過ごします。ロマンチックな雰囲気を楽しめますが、荒天の場合や、船に弱い人がいる場合には、配慮が必要になります。◎アミューズメントパーク・ウェディング水族館や美術館、プラネタリウム、テーマパークなどで行うスタイルの結婚式。自分たちの好きな空間で、一生に一度の結婚式を行う夢を果たせるということで、近年、人気が高くなっています。テーマパークの場合は、キャラクターが式に参加してくれる点が人気のひとつ。会場にヴァージンロードをもうけ、式を行います。挙式のスタイルは、人前式か、併設チャペルがあれば教会式も可能。会場によっては、披露パーティーができるところもあります。◎自宅結婚式かつては、よく行われていましたが、今では地方の旧家などに残っているスタイルです。たいていは、顔合わせをかねて親族を招待し、大広間で祝いの膳を囲みます。婿養子の場合は、新婦の自宅で行う場合もあります。 -
オリジナル結婚式のプラン
■ポイントをしぼった演出を心がけて手作りのよさと、従来のスタイルにはない新鮮さが魅力です。その一方で、決まった進行がない代わりに、あれもこれもとよくばると、メリハリのない内容になってしまいます。式や披露宴の進行は、自分たちが主役だという考え方ではなく、招待客も参加できるものにしましょう。
■手作りのよさをプラスするオリジナル結婚式の魅力のひとつが、手作りのおもてなしをできるという点にあります。大がかりな仕掛けではなく、あくまでもこぢんまりと、心のこもったものを本当に親しい人々に楽しんでもらえれば、何よりもうれしいこと。招待客にとっても、心あたたまる印象ぶかいものになります。手作りできるものとしては、次のようなものがあります。◎フラワーシャワーを用意する挙式後、列席者に花びらを投げかけてもらいます。教会によっては、生花だと許可されない場合もあるので、造花を準備します。手作りのシルクフラワーを準備してもよいでしょう。◎リングピローを手作りする教会式、あるいは人前式の挙式の場合、結婚指輪の交換はクライマックスです。出席者が注目する場面ですので、ハンドメイドで用意してみてはいかがでしょう。◎ペーパーアイテムを用意するデザインや紙、文字のスタイルなど、オリジナリティにこだわりたい人におすすめです。結婚に関係するアイテムは次の通り。ペーパーアイテム◆招待状招待状、返信ハガキ、式場案内図、封筒、シール、スピーチや挙式参列依頼の付せん◆結婚式受付ウェルカムボード芳名帳(ゲストブック)、席次表◆挙式結婚証明書、ゲストの署名記入用紙◆披露宴プロフィール、メニューカード、席札、サンキューカード、メッセージカード(メニューとメッセージカード、2人のプロフィールなどが一緒になった、小冊子タイプも考えられます)◆引出物引出物や引き菓子に添えるメッセージカード◆2次会用2次会招待状、返信ハガキ◆結婚通知結婚通知ハガキ結婚祝いへのお礼カード -
オリジナル結婚式の成功のポイント
■早めの準備を心がけて自分たちでさまざまなことを手がけるオリジナル結婚式の場合、当初の予想よりも多くの手間と時間がかかるものです。失敗や後悔をできるだけしないためにも、準備は早めに、慎重に進めます。まず、両親をはじめ親族、招待客が祝福してくれるものにできるか、どうか。結婚式はゴールではなく、これからの新生活へのスタートにすぎません。これを考えると、今後のお付き合いのことも考えて、自分たちだけが楽しんだということにならないように気をつけましょう。
■イメージを具体的なプランにまとめる資料を集めていく過程で、あれもしたい、これもやってみたいと夢や希望は広がる一方のはず。でも、時間はかぎられていますし、予算にも制限があります。また、自分たちの立場からだけでなく、両親や招待客の視点に立って考える姿勢も大切でしょう。2人で話し合い、イメージが固まってきたら、具体的に企画書のような形でまとめてみることをおすすめします。挙式のスタイルや演出、披露パーティーのスタイルや演出、料理や引出物に対するイメージなど、話しているだけではなかなかまとまりにくいもの。文字にすることで、整理しやすくなるでしょう。
■適材適所のスタッフを頼むオリジナル結婚式では、協力し、手伝ってくれるスタッフチームが必要になります。スタッフとは、一般的な結婚式で頼む世話役とほぼ同じですが、やってもらう内容と責任は、ずっと大きくなります。さらにこの場合、2人が考える結婚式のイメージに賛同し、ぜひ成功させようと考えてくれていることも大切です。一般的に、必要なスタッフとしては、次のような役割があります。◎リーダー責任をもって、全体の進行を管理しながら、まとめることができる人を頼みます。当日は、演出の内容すべてを把握し、臨機応変な対応がのぞまれます。◎司会者初対面の人の前であがらず、機転のきいた話し方ができる人。きちんとした日本語を話せることも、大切なポイントです。◎受付はきはきとした、明るい印象の人にお願いしましょう。ご祝儀をあずかることにもなるので、きちんと責任感のある人に頼みたいものです。◎音響・照明機器の扱いに慣れている人に。企画段階から参加してもらえると、具体的なプランをまとめるときに助かります。◎写真・ビデオ招待客に配慮しつつ、センスある撮影をしてもらえる人に頼みます。進行順にポイントをおさえてもらえることが大切です。 -
オリジナル結婚式の注意とマナー
■親族などの意向も尊重してオリジナル・ウェディングは、従来型の結婚式や披露宴に慣れている人にとっては違和感を覚える場合もあります。2人だけで決めてしまうのではなく、親をはじめ、身近な人の賛同を得られるように話し合うことが大切です。特に、新婦が自分の夢を実現させたいと先走ってしまうと、相手側の両親の不快感を買うことにもなりかねません。十分な配慮が必要になります。
■手間ひまをかける時間を考えてホテルや結婚式場には、蓄積されたノウハウや専門のスタッフがいますので、さまざまな要望に応えてくれます。これをあえて頼まないという選択は、一生の記念になるとはいえ、かなりの負担を背負うことになります。料理や装花、引出物、席次表や音響照明など、自分たちの思い通りにやろうとすると、具体的なイメージを固めるところから、スタッフとの打ち合わせ、手作りアイテムでのおもてなしなど、時間と労力は想像を大きく超えるはずです。思い通りに、準備が進まないことから、2人の間がぎくしゃくすることにもなりかねません。どこまでを自分たちでしたいのか、出来るのかをしっかりと見極めるようにしましょう。そして、お願いするべきところは専門家やお店に依頼する、あるいは友人に手伝ってもらうなどして、乗り切るとよいでしょう。もちろん、こうした夢と憧れを実現できることで、大切な思い出となってくれるはずです。
■プロデュース会社に依頼する場合一生、思い出に残る結婚式にしたい! 来て下さった方々にも、喜んでもらえるパーティーにしたい! 会場のシチュエーションや演出、自分に似合うウェディングドレス、誰もが満足できる美味しい料理、ありきたりではない写真やビデオ。主役の2人にとっては、こだわりたいポイントは数知れず。オリジナル結婚式をする場合、サポートしてくれるのがウェディング・プロデュース会社です。雑誌やインターネットを情報源として、会場探しから依頼するケースもあるでしょうし、会場決定後に、その会場が契約している会社に依頼する場合、あるいは自分でプロデュース会社のプランやプランナーの仕事ぶりを見て、依頼先を決める場合が考えられます。依頼先を決めるにあたって、重視すべきポイントは次の通り。・プラン内容と価格(追加料金の有無)・スタッフの熟練度(過去の仕事ファイルを見せてもらえると、ベスト)・こちら側の希望に対して、どこまで前向きに取り組んでくれるか
■予想以上の費用になることも……ホテルのパッケージプランなどでは、ひと通りのものがすべて料金にふくまれていますが、自分たちで用意することになると、割高になりがち。あれもこれもと欲張ると、費用はかさむ一方です。一般的に、当初の予算よりふくらむことはあっても減ることはありません。予算の範囲内でどこまで出来るのか、きちんと相談するようにしましょう。
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