目次
- ◯引出物の選び方
-
引出物の選び方
■メインの品物は3000~5000円が目安引出物は、披露宴の招待者に持ち帰ってもらうもので、披露宴会場に用意しておくのが一般的です。金額的には、披露宴の飲食代の3分の1から半分程度で、メインの品物にかける金額の平均は3000~5000円、引菓子は1000円前後というケースが多いようです。結婚式場に用意されているカタログや見本のなかから選ぶか、自分たちで選んだものを持ち込むことになります。式場によっては、持ち込み料がかかる場合もありますので、事前に確認するようにしましょう。
■喜んでもらえるものを選ぶこと!引出物として選ばれることが多いのは、和洋皿や菓子などの実用的なもの。また、最近はカタログギフトから招待者自身に選んでもらう方法を選ぶ人も増えています。これは、かさばる引出物を持ち帰らなくてもよいことや、個々のニーズに合ったものを選べる点で人気となっています。もらう側が迷惑に感じないように、くれぐれも押し付けにならないものを選ぶことも大切です。以前は、グラスなどの割れ物や刃物は縁起が悪いので避けたほうがいい、とされていましたが、最近では高級グラスやカップなども引出物として選ばれています。選ぶ際に気をつけたほうがいいのは、次のような点です。・持ち帰るのが大変な、重くかさばるもの
・絵などの趣味性の高いもの
・色やデザインがとても個性的なもの
・もらっても困る、実用的でないもの
また、目上の人に贈るには不適切なものもあります。たとえば、履き物。これは、踏み付けることになるのでタブーです。さらに、肌に直接、身に付けるものや、腰から下に身に付けるものも避けた方が無難です。「勤勉であるように」という意味を込める時計も、目上の人へ贈るのは失礼にあたります。こうした点も考慮して、招待客すべての人に喜んでもらえるものを選びましょう。
■地方の習慣にも気を配って地方によっては、折詰を添える場合や、大きなものを用意するのが慣例となっているところもあります。知恵を借りるという意味で、親や仲人などの意見も聞くようにします。熨斗をかける場合は、両家連名か、2人の名前にしますが、カジュアルにするならリボンや手書きのカードでもOKです。夫妻で招待している時は、夫人には別のものを用意するなどの心遣いが必要です。
■特にお世話になったら、別のお礼を本来、披露宴に招待した人に対しては、当日の飲食と引出物で返礼をすませたと考えてかまいません。ただし、特にお世話になった人やお祝いをたくさんいただいた人に対しては、別の心配りをしたいものです。新婚旅行でお土産を買ってきたり、後から別に内祝として品物を贈るとよいでしょう。
大人のマナーBOOK 冠婚版
スマートに振る舞える大人の心得と常識!! 「デキる人」の冠婚マナー知識とノウハウ! 結婚は人生において要となるイベントの一つ。 祝福に満ちたものにするためには、 祝う側にも祝われる側にも常識が問われます。 状況如何によっては、今後のお付き合いに影響が出ることも。 ビジネスマンなら絶対に身につけていなければなりません! 本書は、結婚や人生のお祝いごとにまつわる常識・マナーを徹底解説。 様々な形式や、関東・関西のしきたりの違いなども完全に網羅した最強のマナーブックです!