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寝つきが良くなる調光と寝起きが良くなるカーテンの選び方

光による刺激は人に様々な影響を与えます。太陽光を調節するカーテンや部屋の明かりなどは、人の眠りにどのような影響を及ぼすのでしょう。
快眠セラピストとして1万人以上の眠りを変えてきた三橋美穂さんの著書から、光と眠りの関係についてご紹介します。

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目次

  1. ○カーテンはライフスタイルで替える
  2. ○豆電球は消して寝る
     
    • カーテンはライフスタイルで替える

      真っ暗に遮光されたホテルの部屋に泊まったとき、朝目覚めにくいと感じたことはありませんか?遮光カーテンは光の透け具合によって、1級から3級までランクがあります。

      ・1級 遮光率100〜99・99パーセント(人の顔が認識できない程度)

      ・2級 遮光率99・98〜99・80パーセント(人の表情はわかる程度)

      ・3級 遮光率99・79〜99・40パーセント(表情はわかるが作業には暗い程度)

      ホテルに使われているのは、まったく光が入らない1級遮光。日中に家事や仕事をする生活をしている人がまねる必要はありません。
      仕事の都合で昼間睡眠をとる人や、光の刺激を受けやすい人は1級を、街灯の光が部屋に入る環境なら2級を、照明を落としても街灯の光が入らなければ3級がオススメです。朝の目覚めが悪い人は遮光性のない普通のカーテンで、朝の光をしっかりとり入れるようにしましょう。
      人はまぶたを閉じていても網膜を通して脳が光を感知しているので、部屋が徐々に明るくなってきたほうが、自然な目覚めを迎えられます
      ただし、朝早くから寝室に太陽光が差すと、光の刺激で目が覚めてしまいます。
      とくに日の出が早い夏場は遮光カーテンを上手に使って、適度に光をさえぎりましょう。
      もともと遮光カーテンは、昼間眠る人のために開発されたものだといわれています。ライフスタイルや住宅環境に合わせて選んでください。そしてホテルに泊まるときはカーテンを少し開けて眠るようにしましょう。
    • 豆電球は消して寝る

      「豆電球をつけて寝ている人は、肥満率が消している人の約2倍」
      こんな報告が、奈良県立医科大学からありました。
      照度3ルクス未満のほぼ真っ暗な状態で寝ていた人と、約9ルクスの豆電球程度の明るさだった人を比べると、後者のほうが肥満の割合が1・9倍となり、中性脂肪の数値が高いといった「脂質異常症」は1・7倍多かったそうです。
      睡眠ホルモンのメラトニンは暗いほうが分泌されやすいため、明るいと光の刺激によって眠りが浅くなり、その結果食欲ホルモンが増進しているのではないかと考えられます。睡眠中は豆電球を消しましょう。
      とはいえ、豆電球をつけて寝ることに慣れている人が急に真っ暗にすると、不安で眠れないこともあります。
      まずは、フットライトのやさしい灯りに替えましょう。
      大切なのは、光源が目に直接入らないことです。
      また、夜トイレに起きたときに照明をつけると、光が強すぎて再入眠しにくくなります。
      人の動きを察知して点灯するセンサーつきのフットライトなど、照度の低いものに替えましょう。
      エアコンや扇風機、加湿器など、電化製品の運転サインの光が気になる場合は、テープを貼って遮光し、不快な要素をできるだけ取り除いておきましょう。

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