目次
- ○背中ダンボールで蒸れを解消
- ○手作り抱き枕で背中を涼しく
- ○抱き枕の作り方
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背中ダンボールで蒸れを解消
蒸し暑い夏にいちばん不快に感じるのは、背中の蒸れ。背中の蒸れは、睡眠の途中で目覚めてしまう原因となります。これは、家にあるダンボールを使って対策することができます。作り方は、丈夫なダンボールをカットするだけ。B4サイズくらい(約25×35センチ)に切って、それが背中部分に当たるようにシーツの下に敷きます。シーツは麻や綿の平織りがオススメです。ダンボールは硬いため、背中が敷き布団に密着せず、通気が確保されます。もっといいのは、100円均一でも売っているシーグラスマットです。通常は玄関マットやバスマットとして使われる、水草を粗く編んだマットですが、これなら、ダンボールよりも長く使え、背中の通気性もバッチリです。夏用の敷きパッドを使えば、さらに快適になります。空気が通る立体構造のものや、麻、い草、竹などを使ったパッドはとくに涼しく眠れます。反対に気をつけたいのは、敷きパッドの中身にポリエステル綿が詰まったもの。たとえ表面に麻や触れると冷たく感じる生地を使っていても、しばらくすると背中が蒸れて暑くなってきます。ポリエステル綿は熱がこもりやすいからです。背中の蒸れ対策をしっかりすれば、エアコンの温度設定が高めでも、途中で目覚めにくくなります。ちなみに上掛けは、軽くてやわらかいガーゼケットがオススメです。通気性もよいので熱がこもりません。洗濯後に乾きやすいのも利点です。少しの工夫で夏の寝苦しさから解放されましょう。 -
手作り抱き枕で背中を涼しく
背中の通気性を高めるもうひとつの方法、それは横向きに寝ることです。抱き枕を使うと体の重さが分散されて、横向きでもリラックスできます。横向きで寝るとき、通常は体の下側に圧力が集中しますが、抱き枕を使うと体の重さが分散されるのでリラックスできます。腕の重みを分散できるのもポイントです。使っていない布団で、抱き枕を手作りできます。クルクル丸めて、開いてこないように3〜4カ所ヒモで縛るだけでできあがりです。長さは100センチ以上、厚みは10センチくらいが快適です。背中がガバッと開くうえ、わきの下やヒザの間にもすき間ができるので、涼しく眠れます。見た目にボリュームがあるほうが抱き心地がよさそうに感じますが、実はそうではありません。足を挟んだときに股関節が開きすぎて苦しくなるからです。ただし、冬は選ぶポイントが変わります。かけ布団からはみ出すほど大きいと、すき間から冷気が入って寒いので、80センチくらいの短めのものがオススメです。私がプロデュースした抱き枕「長さが変えられてクッションにもなるふわふわ抱き枕」(ニッセン)は、これらのポイントを押さえ、中身のクッション数を調整することで、長さが変えられる仕様です。抱き枕は、体型や用途に合わせて選びましょう。 -
抱き枕の作り方
1 横幅100㎝程度の薄めの布団をクルクルと丸める
2 ほどけないように数カ所をヒモでとめる
3 完成
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第3章 気持ちよく眠れる環境を作るコツより
みんなが待ってた、睡眠大全!「普段なかなか寝ない子どもがスヤスヤ眠った! 」と各所で話題、寝かしつけ絵本の決定版『おやすみ、ロジャー』(飛鳥新社)の監訳者が手がけました。キャリア20年、1万人の眠りを変えた快眠セラピストがあなたの悩みを解決します。