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【ミニマリスト執筆】空いてる部屋の使い方

将来を見据えて間取りを決めるご家庭は多いと思いますが、その日が来るまで部屋を空けておくのは勿体ないですよね。
その日を見据えて現在の活用方法を考えるヒントを、実例を交えてご紹介します!

香村薫(ライフオーガナイザー)

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目次

  1. ◯5年後の家の間取り、描けますか?
  2. ◯5年後を見据えて、それぞれの部屋をどう使う?
     
    • 5年後の家の間取り、描けますか?

      今度は夫の番です。
      「家のひと部屋を貸し出して、外国人向けに民泊をやりたいんだけど」
      私は正直、度肝を抜かれました(笑)。以前の私であれば、「そんな大それたことじゃなくて、ジム通いや英語の習得に投資したら?」と言っていたかもしれません。しかし、夫が「人に何かを教えること」という価値を大事にしていることがわかっていたので、「外国人に日本の良さを伝えたい」「泊めた学生に、日本についての考えを聞いてみたい」という話も、よく考えれば筋が通っていて、うんうん、なるほどね、と共感できたのです。
      また、私の実家は常に両親の友人知人が集う家でした。「人が集まる家は栄える」という教えで育ったこともあり、「民泊」提案がとても楽しそうに感じられるようになりました。
      「民泊だったら10年後じゃなくてもっと近い将来、5年後に設定してみよう」
      我が家は3LDK。リビングダイニング・和室・夫婦の寝室、そして最後に「いつかの子ども部屋」です。とはいえ、現状は荷物置き。ここを民泊用に貸し出せないかと、5歳の長男・2歳の次男に聞いてみました。
      そうすると、子どもたちは「誰かが泊まりに来てくれるのは大歓迎!」「子ども部屋はリビング横の和室がいい。洋室はお客さんに譲るよ」と言うではありませんか。
      そこで、民泊に合わせた5年後の間取りを家族で考えました。今は何にも使っていない部屋ですから、最初夫は「5年後に考えればいいんじゃないの」と言っていました。そこで、5年間のこの部屋の価値を家賃換算してみることにしたのです。
      総務省統計局によれば、1畳あたりの日本の家賃平均は3千円/月。6畳なので3千×6=1万8千円。これを5年間、つまり5×12×1万8千とすると、なんと108万円。
      このまま5年後まで物置にしていたら、108万円の物置代になるのだけど……と説明すると、「えー、活用しないともったいない!」という話になったのです。
    • 5年後を見据えて、それぞれの部屋をどう使う?

      そこから、どんな部屋として活用するかをあれこれ考えた結果、ふだんはTVルームとして使い、いざという時に客人を泊められる部屋にしました。
      TVを見たい時はTVルームに行き、見終わったらリビングに戻ってくる。これにより、TVの「ながら見」がなくなり、結果的にTVを見る時間が大幅に減りました。そのぶん集中して見るので、スパっとやめても満足できます。
      繰り返しますが、一番もったいないスペースは「いつかの子ども部屋」。子ども専用の部屋は、小学生の高学年に入ってからで充分だと私たちは考えています。
      私のところに、新築の間取りを持って「この収納で足りますか?」と相談に来られる新婚ご夫婦もいらっしゃいます。
      「2階の2つの洋室が空いているのは、将来のお子さんを見越して、ということですよね。でも、実際に使うのは5年以上先だと思います。それまでにこの空間をどう活用したいか、一緒に考えてみましょう」
      そうして、実際に間取りを変更された方もいれば、夫婦の筋トレルームにされた方もいらっしゃいます。
      ぜひ、皆さんも「今の各部屋を今日から5年間どう使うか」を考えてみてください。その時、家族へのヒアリングも忘れないようにしてほしいのです。思いがけず、本当はやってみたかった自宅サロンなどを開くきっかけになるかもしれません。
トヨタ式おうち片付け

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香村 薫

実務教育出版

PART 2 「なぜなぜ分析」でモノに対する自分の価値観を知るより

厚生労働省によると、働く女性は2013年時点で2804万人。そのうち96%が仕事と家事の両立で悩んでいます。そこで、トヨタグループの世界1No.1カーナビ企業「アイシンAW」で大活躍した著者が「やりすぎミニマリスト」時代の失敗経験を研究して身につけた、モノがリバウンドせずに家事を二時間時短でき、心まで豊かになれる「トヨタ式お片づけメソッド」を初公開します。

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