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- ◯理想のリビングは、家族全員の価値観の共有から生まれる
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理想のリビングは、家族全員の価値観の共有から生まれる
私に片づけを依頼される方で、片づけたい場所の第1位はダントツで「リビング」です。しかし、リビングは正直、片づけ難易度が高め。なぜなら、リビングは家族全員のスペース。一緒に暮らす人にも合意を得る必要があるからです。面倒だからとそのステップを飛ばしてしまうと、家族から冷たい視線を浴びること間違いなし。「おいおい、あいつなんかやりだしたよ……」
「ちょっと、勝手に人のモノに触らないでよ!」
などなど、協力どころか「面倒なヤツ」よばわりされてしまうのが関の山です。なので私は、リビングを片づけるにあたり、徹底的に家族にヒアリングしました。「どんなリビングだと嬉しい?」
「キレイになったリビングで何をしたい?」
■夫婦共通のニーズ
・リビングで家にいるときの8割くらいを過ごしたい
・TVではなく、なるべく会話を楽しみたい
・夜はお酒を飲みたくなるような、ムーディな雰囲気がほしい
■夫のニーズ
・男っぽいインテリアで、くつろげるコーナーがあると嬉しい
■私のニーズ
・週に3日は人が来てくれるリビングにしたい
・大きめの植栽を飾りたい
それらのニーズをすべて叶えるために、リビングに必要なモノを増やし、不必要なモノはほかの部屋へ移動させたのです。「リビングから片づけたい」という気持ち、よくわかります。でも、1人で頑張って片づけていても、家族はなかなか協力してくれないもの。「みんなが望むリビングを作りたいんだけど、協力してくれないかな?」というスタンスで話しかければ、きっと振り向いてもらえますよ。
トヨタ式おうち片づけ
PART 2 「なぜなぜ分析」でモノに対する自分の価値観を知るより
厚生労働省によると、働く女性は2013年時点で2804万人。そのうち96%が仕事と家事の両立で悩んでいます。そこで、トヨタグループの世界1No.1カーナビ企業「アイシンAW」で大活躍した著者が「やりすぎミニマリスト」時代の失敗経験を研究して身につけた、モノがリバウンドせずに家事を二時間時短でき、心まで豊かになれる「トヨタ式お片づけメソッド」を初公開します。