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女性が女性を褒める心理と褒められた時の正しい返し方

女子同士でほめ合いになることってありますよね。「はい、そうなんです」とはもちろん言いづらいし、かといってと強く否定したり、「◯◯さんこそ」と社交辞令的にほめ返すのも、嘘っぽい。
女子にほめられたとき、どのように返すのが正解なのでしょうか。女の「ほめ」の本心と、そこに踊らされない返し方をご紹介します。

水島 広子(こころの健康クリニック院長 精神科医)

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目次

  1. ○ほめられたとき、どう返せばいい?
  2. ○分析 「女」が「ほめる」ということ
  3. ○STEP1 巻き込まれない
  4. ○STEP2 自分を守る
  5. ○STEP3 「女」を癒す
     
    • ほめられたとき、どう返せばいい?

      女子同士でほめ合いになることってありますよね。「かわいい」「モテるでしょ」とほめられることが度々あります。「はい、そうなんです」とはもちろん言いづらいし、かといって「全然」「そんなことない」と強く否定したり、「◯◯さんこそ」と社交辞令的にほめ返すのも、嘘っぽいというか本音を見せていないみたいで感じが悪い気がします。女子にほめられたとき、どのように返すのが正解なのでしょうか。
    • 分析 「女」が「ほめる」ということ

      「女」はほめることによって、「嫉妬もしない、相手のよいところを認める、性格のよい人」を演じることが多いです。中には単に「ほめることができる自分」を見せたいがためにほめている人もいて、ほめている対象にはほとんど興味もない、という場合すらあります。
      「女」はほめることによって自分を守ると同時に、相手がどんな人間か調べる、というところがあります。批判を「正論」として語るのと同じで、とても安全な立ち位置なのです。自分は安全な場所に身を置いて、かわいい子に「かわいい」と言って傲慢さを調べたり、あまりかわいくない子に「かわいい」と言ってみて、「勘違い」度をチェックしたりするのです。
    • STEP1 巻き込まれない

      ここでも、この全体を「女」の目で見ない、ということが重要です。「女」の目で見てしまうと、「こう答えたらどう思われるだろうか」というところばかりが気になってしまうからです。
      「女」の目で見ない、ということは、相手と自分を比べないこと。「かわいいか、かわいくないか」という受動的な評価の軸に自分を委ねないことです。「かわいい」と言われたときに、それを肯定しても、否定しても、その軸にとどまったまま、ということになります。
      注目したいのは、相手が自分にそう言ってくれた、というコミュニケーション
      「そんなふうに言ってくれて本当にありがとう」とまずはお礼を言うとよいでしょう。
      さらに「本当だとしても違うとしても、言ってくれたことが嬉しい」と言えば、「かわいいか、かわいくないか」の軸を手放していることが明確になります。相手がさらに「本当にかわいいってば」と言ってきても、また「そんなふうに言ってくれてありがとう」と言えばすみます。
    • STEP2 自分を守る

      この手の話題で心配なのは、陰で「あの人自分のことかわいいって勘違いしているんだよ」「無理してほめてあげたのに当然のように受け取った」「本当は自分がかわいいと思っているくせに謙虚すぎてわざとらしい」などと言われるようになることです。いずれも、「かわいいか、かわいくないか」の軸の上にあることがわかると思います。
      ですから、ステップ1の方法を徹底していけば、かなりの程度自分を守ることができます。さらにだめ押しとしては、「そんなふうに言ってくれて本当にありがとう」の後に、「○○ちゃんって本当に優しいね」と心から相手をほめておくとよいと思います。相手にどんな下心があろうと、自分がほめてもらったのは事実。ですから、その行為に対して「優しい」と感謝するのは自然なことです。
      つまり、この話の全体を「自分がかわいいかどうか」の話ではなく、「人をほめてあげる彼女は優しい」という話にしてしまえば、かなり自分を守れることになるでしょう。
    • STEP3 「女」を癒やす

      自分が人間として尊重されると「女」が癒やされる、ということを前述しましたが、自分が単に「かわいいか、かわいくないか」の評価対象ではなく、自分が言われたことに対して心からお礼を言うことで温かいつながりを感じられる、という主体になれると、ぐっと「女」が癒やされます。他人から「かわいい」と思われたときのみ価値が生まれる、という無力な存在ではなく、温かい心同士でつながれる、力強い存在になれるのです。

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