HALLOM(ハロム)

更新

ミニマリスト生活を成功させる不用品の選定方法

本腰を入れて物を減らそうとすると、徐々に「本当に捨てていいのかどうか」難しい決断を迫られるようになります。どうするべきか判断のつかないものはどうしたらよいのでしょう?家中のものを減らすための3ステップをご紹介します。

  • 閲覧数:2,615 views

目次

  1. ○自分なりの基準で順番にものを減らしていく
     
    • 自分なりの基準で順番にものを減らしていく

      よく使う場所をきれいにしたら、次の段階に進もう。
      本腰を入れてものを減らしていくのだ。1つの場所から順番に片づけていき、最終的には家中の不要品をすべて処分することを目指す。
      さて、この段階に入ると、難しい決断を迫られることになる。現実的に考えて、何を残して、何を処分すればいいのだろうか? どんなものが、人生の価値を高めてくれるのだろう? そしてどんなものが、人生の価値を下げているのだろう?
      ここで大切なのは、最初からすべての答えを出そうとしないことだ。
      すぐに家中のミニマリズムを完成させる必要はない。一度に1つの場所に集中することだ。部屋でもいいし、クローゼットでもいい。引き出し1つでもかまわない。
      前にも述べたように、いちばん簡単な場所から始めて、だんだんと難しい場所に移っていこう。どうするか判断のつかないものがあったら、とりあえず保留にする。難しい決断については、次の章で詳しく見ていこう。
      片づけるときは、ものを3つの山に分ける。

       1 取っておくもの

      2 家の中の別の場所に移すもの

      3 処分するもの

      分類がすんだら、「取っておくもの」をあるべき場所に戻す。もし可能なら、目につかない場所に置いたほうがいい。そのほうが気が散らないからだ。
      また、ものを棚にしまうときは、いちばんよく使うものをいちばん手前に入れ、あまり使わないものは後ろに入れる(これは私からあなたへの無料の収納アドバイスだ)。
      次は「家の中の別の場所に移すもの」だ。
      それぞれ家の中のあるべき場所に持っていく。たとえば、廊下に転がっていたおもちゃなら、おもちゃ箱にしまう。子供の服が椅子の背にぶら下がっているなら、たぶん洗濯カゴに入れたほうがいいだろう。そして、それは子供に自分でやらせるべきだ。
      そして最後に、「処分するもの」の山を、さらに「寄付するもの」「売るもの」「リサイクルに出すもの」「捨てるもの」の4つの山に分類する。
      処分するものの山をいつまでも放っておいてはいけない。すぐに面倒になり、また以前の散らかった部屋に逆戻りしてしまうからだ。
      どんな場所を片づけるときも、すべてのものを実際に手に取ることが大切だ。
      プロの片づけアドバイザーも、きっと同じことを言うだろう。自分の手に持つことで、決断が促されるからだ。ただ見るだけでは、きっとそのまま放っておいてしまうだけだ。
      家の中にあるもの全部を実際に手に取るなんて、考えただけでうんざりするだろうか? もしそうなら、まことに言いにくいのだが、あなたの家にはものがありすぎるということだ。その事実をモチベーションにして、どんどん決断していこう。
      ものを買ったときは、「これはうちに必要だ」と判断する力があったのだろう。だからここでもう一度力をふりしぼり、本当に必要かどうか判断してもらいたい。
      この作業を進めていくと、自分なりの判断の基準が必要になってくる。わが家の場合は、ミニマリズムの初期段階で、「不要品」と判断する基準を次のように決めた。

       ①狭い場所にたくさんものがありすぎる

       ②もう使わないもの、もう好きでなくなったもの

       ③あると散らかった感じになるもの

      この基準は自由に使ってもらってかまわない。または、もっと自分の状況に合った基準を考えてもいいだろう。
      たとえば、有名なミニマリストのジョシュア・フィールズ・ミルバーンにとっての不要品は、「自分の人生に価値を加えないもの」だという。片づけコンサルタントの近藤麻理恵にとっては、「ときめき」を感じないものが不要品だ。生活オーガナイザーのピーター・ウォルシュの場合はもっと大胆で、「理想の人生のじゃまをするものはすべて不要品だ」と言っている。そしてデザイナーで、美しい暮らしを提唱するウィリアム・モリスは、「家の中にあっていいのは、役に立つものと、美しいものだけだ」という有名な言葉を残している。
      あなたも自分に合った「ガラクタの基準」を見つけよう。
      そして、その基準で「いらない」と判断したものはすべて処分する。
      不要品の処分が簡単にできる場所もある。
      たとえば、使わないものがたくさん置いてある車の中。劣化して固くなった輪ゴム、使い終わった乾電池、もう使わないカギなどがゴチャゴチャ詰まっている引き出し。わけのわからないものが詰め込んである洗面台。着ない服でパンパンになったクローゼット。もういらない賞状やトロフィーが並んだ棚。こういった場所なら、何も考えずにどんどん処分できる。
      その一方で、もっと時間と頭を使わなければならない場所もある。
      ガレージや倉庫などの大がかりな場所。キッチンやオフィスなど、ある機能に特化した場所。年月とともにたまっていった思い出の品。手芸の材料や道具、調理器具、スポーツ用具、CDなど、大好きな趣味に関連したもの。それに、家族の共有スペースを侵食している個人のもの。
      こういった難所については、次の章で詳しく見ていく。とりあえず今のところは、小さくて簡単な場所から片づけていく。この段階では、できるところから始めるのが成功の秘訣だ。小さな勝利を積み重ね、次に生かそう。
      ここで1つ警告がある。
      これは人生全般にいえることだが、「変わりたい」という気持ちと、実際に「変わる」ことを混同しないように注意しなければならない。ものを減らしたいと思ったり、ミニマリストになろうと思うと話したりしても、それだけでは何の結果にもつながらない。
      効果を実感するには、実際に不要品を処分するしかないのだ。
      口で言うのと、実際に行動するのは違う。
      この原則を自分に言い聞かせ、最初の一歩を踏み出そう。
より少ない生き方

より少ない生き方 ものを手放して豊かになる

ジョシュア・ベッカー

桜田直美(翻訳)

かんき出版

第6章 簡単なところから物を手放していくより

現代のミニマリズム運動を代表する1人で、毎月100万人が訪れるサイト「Becoming Minimalist」の創設者が明かす、「ものを手放して豊かになる」方法とは!?

    楽天ブックス オムニ7

オススメPR

関連記事

この記事に関するタグ