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- ○同じようなものは1つだけ残して処分する
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同じようなものは1つだけ残して処分する
何かを捨ててしまったら、後で後悔するのではないかと心配する人はたくさんいる。だから「念のため」といって、何でも取っておくのだ。これが、ものが増えすぎる大きな原因だ。念のために取っておいても、それが役に立つことはほとんどない。後悔するかもしれないという心配のせいで、捨てる作業が進まないという人は、この方法を試してみよう。2つ以上あるものを、1つだけ残して処分するのだ。これなら後で必要になっても困らない。たとえば、タオルで考えてみよう。もちろんタオルは必要だ。でも、所有するタオルの数を減らせば、それだけで生活をかなりシンプルにすることができる。あなたの家には何枚タオルがあるだろう。4人家族なのに、何十枚も持っていないだろうか?実際のところ、タオルは1人につき2枚で十分だ。2枚あれば、1枚を使い、その間にもう1枚を洗濯できる。1人2枚なんて少なすぎると思うかもしれないが、棚に詰まったタオルを思い浮かべてもらいたい。タオルを減らすだけで、棚の中をすっきりさせることができるのだ。ワクワクしてこないだろうか?それと同じことを家中でやってみよう。ダブって持っているものがたくさん見つかるはずだ。たいていの人は、「1つ持っていてよかったものは、もっと持っていればさらにいいだろう」と考える。その結果、同じものを何個も持つことになる。調理用のボウル、ベッドリネン、ペン、鉛筆、へら、クッキングシート、コップ、ハンガー、ジーンズ、靴、コート、クーラーボックス、スーツケース、シャベル、ホース、ハンマー、パソコン……。持ちすぎているもののリストはどこまでも続いていく。なかには家や車までダブって持っている人もいる。いらないものを処分していくと、やがて信じられないことが起こる。家の中のどこを見ても、いちばん好きなものしか目に入らないのだ。そうなると、自然と一つひとつのものを大切にするようになるだろう。ものが少ないと、修理や交換が必要なことに気づきやすくなるからだ。2つ以上あるものの処分が終わると、他にもいらないものが次から次へと見つかるようになる。自分でも気づかないうちに、シンプルな暮らしにどんどん近づくことができるだろう。そして周りの人にも、この暮らしのすばらしさを教えたくなってくる。ミニマリズムには、人生を変える力があるからだ。
より少ない生き方 ものを手放して豊かになる
第6章 簡単なところから物を手放していくより
現代のミニマリズム運動を代表する1人で、毎月100万人が訪れるサイト「Becoming Minimalist」の創設者が明かす、「ものを手放して豊かになる」方法とは!?