目次
- ○ものを手放して得られた経験を人に伝えよう
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ものを手放して得られた経験を人に伝えよう
子供たちが生まれた日のことは、今でもはっきりと覚えている。親なら誰でもそうだろう。息子が生まれた日も、娘が生まれた日も、私はすべての親戚と親しい友人に電話をかけ、子供の誕生を伝えた。私の人生は沸き立つような喜びに包まれていたので、その喜びを一刻も早く他の人たちと共有したかった。他の人が喜ぶ声を聞くと、私もさらに嬉しくなった。あの経験から、私はとても大切なことを学んだ。それは、喜びは共有するためにあるということだ。喜びが本領を発揮するには、他の人も巻き込まなければならない。喜びを共有するのは、大きな出来事があったときだけではない。小さな出来事でも同じだ。いいレストランを見つけたら、周りにすすめよう。おもしろい本を読んだら、友達にも教えてあげよう。便利な近道を見つけたら、他の人にも教えよう。嬉しいことや、役に立つ情報を他の人と共有すると、彼らの人生も向上する。彼らもまた、私たちと同じ喜びを経験するからだ。さらには、そんな彼らの喜びを見て、私たちも自分の幸せを再確認できるというおまけもついている。家の中をシンプルにすると決めたのなら、友人や家族、同僚、近所の人たちなどに、自分の経験を話してみよう。一緒にお茶を飲みながらでもいいし、食事のとき、会社で立ち話をしているときでもいい。「ものの少ない生活」という新しい冒険について話してみよう。話のきっかけは、こんな言葉がいいかもしれない。「最近気づいたんだけど、持っているものが少なくなると、むしろ幸せになるみたい。ものを減らしたきっかけはね……」あなたの話を聞けば、彼らもミニマリズムに興味を持つかもしれない。たとえ自分ではやろうと思わなくても、あなたの応援はしてくれるだろう。進み具合を尋ねたりして、あなたのやる気を維持してくれる。あなたも、人に話した責任感から、簡単にあきらめたりしないはずだ。それに加えて、人に話すたびに、自分がミニマリズムを始めた理由が再確認できる。
より少ない生き方 ものを手放して豊かになる
第6章 簡単なところから物を手放していくより
現代のミニマリズム運動を代表する1人で、毎月100万人が訪れるサイト「Becoming Minimalist」の創設者が明かす、「ものを手放して豊かになる」方法とは!?