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「捨てる」「収納」のコツ【整理収納アドバイザー執筆】

片づけ、というとどうしても「たくさんのものを収める」というイメージがありますが、結局しまいきれずに物が溢れてしまう、、、ということもありますよね。整理収納アドバイザーである大木聖美さんが、資格取得をきっかけに実践している、暮らしがラクになる「ものを減らしてから収納」のテクニックをご紹介します。

大木聖美(ライフオーガナイザー)

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目次

  1. ○プロのテク1
  2. ○プロのテク2
  3. ○プロのテク3
     
    • プロのテク1
      家中から不要なものをピックアップする「ものダイエット」

      大木さんが実践していて、生徒さんにもおすすめしているのが「ものダイエット」です。講座で「まずはものを全て出し、要・不要を決めて整理してから収納します」と生徒さんに話したら、「ものを全て出すのはハードルが高い」と言われたそう。そこで、もっと気楽に整理する方法として1日10分でできる「ものダイエット」を提案。収納=ダイエットに置き換えると、納得する人が多いとか。
      「ものダイエット」とは、家の中を6つのパートに分け、1日1カ所から、不要なものを数個ピックアップして処分します。6日間やったら1日お休みして、同じことを3〜5週間繰り返します。「処分に迷うものは、残しておきます。でも、繰り返し見ていると処分する決心がつくんです」。

      大木家のスッキリしたリビング。今でも半年に1回ぐらい「ものダイエット」を実践しています。

      大木家のスッキリしたリビング。今でも半年に1回ぐらい「ものダイエット」を実践しています。
      ものダイエットの手順

      1 家の中を6つのパートに分ける

        リビング、キッチン、洗面所&トイレ&浴室、クローゼット、寝室、玄関など、家の中を6つに分けます。月曜日はキッチンなど、パート別に曜日を決めておきます。

      2 1日1カ所、不要なものを3~5個見つける

        毎日、6つに分けたパートの1カ所から不要なものを3~5個ピックアップ。所要時間は約10分。短時間で済ますのが続けるコツ。処分するか迷うものは、とりあえずその場に残します。

      3 週1日はお休みして、3~5サイクル続ける

        週1日お休みをしてクールダウン。

        その後、2回目、3回目と続けると、徐々にピックアップが難しくなるもの。そうなると「本当に必要?」と、ものと真剣に向き合うことになります。


      処分するか迷ったらチェック
      ものの要・不要の見極めポイント
      6つのポイントをチェックしてひとつでも当てはまったら、処分を検討しましょう。

      □ 壊れている・破れている・欠けている

      □ 古い・賞味期限が切れている

      □ サイズが合っていない

      □ 使い心地が悪い・着心地が悪い

      □ 好みが合わない・好みが変わった

      □ この1年で一度も使っていない

    • プロのテク2
      小さいところから始める「整理→収納」の基本ルール

      「私自身も最初は、大量のものを収納しようと四苦八苦していました」と大木さん。「整理してから収納」が難しい生徒さんの気持ちもわかるとか。だから、まずは「ものダイエット」でものを減らしたら、「整理→収納」のトライをすすめています。
      「収納を整えるのには一度、その場所から全てものを出して、整理することが大切。『ものダイエット』で家中を見ていると、最初は抵抗感があった『ものを出す』作業もできるようになります。家のものと向き合って要・不要を選択してください」。
      ポイントは、文房具の引き出しなど、小さいところから始めること。手軽な上に、終わったあとは達成感があり、また、別の場所もやってみようと思うからだそうです。

      整理→収納する手順
      いろいろなものがごちゃごちゃ入った引き出し
      BEFORE

      Before

      何が入っているのかわからないし、取り出しにくい。必要なものを探す時間もかかります。
      1中のものを全て外に出す

      1中のものを全て外に出す

      まずは、中に入っているものを全て外に出して、現状を把握します。どんなものが入っているのかを、自分で知ることが第一歩。
      2いる・いらないに分ける

      2いるいらないに分ける

      まずは、いるか、いらないかに分けます。迷うときは、P.11の見極めポイントを参考に。いるものは、引き出しに残すものと考えます。

        →いらないものはさらに分類する

      いらないものはさらに分類する

         すぐに処分するもの、処分に迷うものに分けます。迷うものは「とりあえず箱」に。1カ月ほど保管し、他の場所で使えると判断したものは移動し、それ以外は処分を検討。

      3いるものをグループ分けして戻す

      3いるものをグループ分けして戻す

      いるものはグループ分けして、引き出しの中に戻します。そのとき、ボックスなどで仕切って、同じグループ以外の侵入を防ぎます。

      Column
      ものを処分する前に考えてみよう
      処分する前、リサイクルに出す、オークションやフリマで売るなどと、「ものを回す」方法はないか考えます。そうすると、違うものに生まれ変わる、必要な人に使ってもらうなど前向きにとらえられます。
    • プロのテク3
      収納グッズにこだわると片づけることが楽しくなる

      「収納グッズにはこだわっています。置く場所や入れるもののサイズに合っているか、見かけや雰囲気が好みのものかなど、考えて選んでいます。ピッタリなものが見つかるまでは、あるもので代用。妥協して別のものは買いません」。無印良品とIKEAのものが多いですが、ネットや100円ショップのものもチェックして、組み合わせているそうです。
      例えば、ホテルのようなスッキリした空間を目指した洗面所は、無印良品のカゴが印象的です。全部カゴでは重い雰囲気になるので、ネットで購入した白いボックスをプラス。「使い勝手はもちろん、見かけにもこだわって収納グッズを選びます。そうするとそのスペースが好きになって、片づけが楽しくなるんです」。

      玄関の下駄箱

      1.玄関の下駄箱は入れるもののサイズ、見かけの楽しさなどを考えて、箱、引き出し、カゴなどを使用。「ブラック&ホワイトの中にグレーの箱をアクセントに」。

      納戸の中

      2.納戸の中も見やすく。真ん中の黒い棚は、IKEAのものを自分で取りつけました。黒い箱もIKEA。カラーボックス用の白い箱を合わせて、見た目もスッキリ。

      洗面所の棚

      洗面所の棚は、カゴと白でまとめて清潔感を大切に。グリーンは全てフェイクですが、ナチュラルな印象を演出できます。

スッキリ心地よく暮らす プロ5人のおうち収納テク

大木聖美村上直子新倉暁子村上直子伊藤美佳代小宮真理

オーバーラップ

Chapter1 「ものダイエット」でものを増やさずにスッキリをキープする より

個人宅のお片づけサービス、自宅セミナー、整理収納の講座などで活躍している収納アドバイザー、ライフオーガナイザー5名の自宅を大公開! スッキリ暮らすためのプロならではのテク、キッチン・リビング・洗面所など場所別の具体的な収納法を紹介します。

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