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自分に自信がない気持ちを克服する方法

自分に自信がもてない。もっと○○な自分に変わりたい。そう思っても具体的に何をすればいいかわからない、と悩む方は多いのではないでしょうか。そんな時にオススメの自分を変える方法をご紹介します。

笠原彰(スポーツメンタルトレーニング上級指導士)

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目次

  1. ○自分を変えたいときは、◯◯になりきる
     
    • 自分を変えたいときは、◯◯になりきる

      自分に自信がもてない。もっと◯◯な自分に変わりたい。そう思っても具体的に何をすればいいかわからないことが、ほとんどではないでしょうか。そんなときは、モデリングがおすすめです。「お手本」を見つけて、「なりきる」ことです。
      人生を変える最初の一歩は、まず「行動」を変えること、です。
      自分をライオンに見立てて、獲物を捕獲する動画を見て、ライオンになり相手を倒す。これはある柔道選手が、試合前に実行していたことです。獣のように相手に襲いかかるというのでは、少し曖昧かもしれません。「ライオンが、最初に相手の首をつかんで襲いかかる」と想定することで、より具体的にイメージできます。「なりきるなら具体的に」というのがポイントです。具体性があることで、やるべき行動が明確になります。がんばっている割には伸びない、パフォーマンスが上がらない、という人の多くは、なりきれていない、という場合が多いです。なりきれていない、ということは具体性がないことを意味します。曖昧な練習計画では、行動には移せません。当然パフォーマンスは上がりにくくなります。
      単に精神論的になりきるのではなく、モデリングというステップを踏んで実行すると、効果の上がる運動学習ができることがわかっています。手本とする行動をさまざまな角度から観察することをモデリングと言います。
      ニューヨークの街を闊歩するキャリアウーマンの歩き方、スティーブ・ジョブズがプレゼンテーションするときの誰もまだ知らない仕草やクセ、いつもニコニコ朗らかなタレントの口調や口癖……。
      まずは、なりたい人、憧れの人を思い浮かべて、その人の、仕草、口癖、表情、ファッション……できるだけ細かいところまで観察してみてください。
      動き全体をさまざまな角度からイメージします。鏡を使うことが効果的です。これを外的イメージと言います。外的イメージができてきたら、座ったまま、自分自身が颯爽と歩いている姿をイメージします。そのとき、自分の筋感覚を感じるようにします。これを内的イメージと言います。内的イメージができてきたら、ゆっくり動いてみます。これをシャドーイメージと言います。スロービデオで再生しているような状況です。最後に実際のスピードに少しずつ近づけて行動することで、効果的な練習ができます。
      服装をまねしてみたり、行動をまねしてみたりすることが有効です。鏡に自分を映すことで、客観的に見た自分を映し出すことができるので、ギャップや自分の修正点がわかります。なりきるということは、徹底的にまねるということです。運動学習的には、まねることで筋肉の動きを反復練習することになり、無意識に動くことができる、つまり身体が覚えた状態になります。メンタル面では、まねることだけに注意を向けるので、集中力を高めたり、不安や緊張が入ってくる余地がなくなるなど、ネガティブ感情を排除することができます。
      まねをすることは、相手の行動を見てまねをするので、「外側に注意を向ける」ことになります。内側に集中すると、「考えすぎ」の状態になります。考えすぎはネガティブ思考になりやすいです。うつ状態の人は、考えすぎで内側に注意を向けすぎている場合があります。外側に注意を向けることで、ネガティブ思考が入る余地がなくなってきます。やるべきことだけに集中できるようになり、パフォーマンスが向上しやすくなります。技術面のまねをできなければ、メンタル面をまねすることをおすすめします。
      そうするとネガティブ思考が生まれにくくなり、メンタル面も安定するという好循環が生まれます。

      DO IT
      憧れの人の、仕草、歩き方、口調を観察してみよう
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笠原彰

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