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肩こりを解消する座り方7つのポイント

現代人は椅子に座っている時間がとても長くなっています。そのため、全身運動が減り、血流も少なくなっている状態です。そのため、姿勢の善し悪しが肩こりに大きく影響するのだそうです。長時間のデスクワークでも肩こりにならないための、正しい座り方を確認してみましょう。

手塚正樹(東京都済生会中央病院 医師)

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目次

  1. ○正しい「座る姿勢」が肩こりを予防・解消する
  2. ○イス選びのポイントと正しい座り方
     
    • 正しい「座る姿勢」が肩こりを予防・解消する

      座っている時間は全身の運動量も少ないため血流が少なく、姿勢の良し悪しが肩こりに大きく影響します。
      今、あなたは、この本をどのような姿勢で読んでいますか。イスに座り、脚を組んでいませんか。イスに浅く座って猫背になっていませんか。あぐらや横座りをして読んでいるかもしれません。
      こうした姿勢を長い時間続けていると、脊柱のS字カーブが崩れて、首や肩、背中の筋肉が緊張を強いられ血行障害が起きやすくなります。また、こうした姿勢は、脊柱側弯せきちゅうそくわんや骨盤のゆがみなどを生じやすくなります。
      イスに座るときには、深く腰かけて背すじをまっすぐに伸ばしましょう。以下の「正しい座り方7つのポイント」を参考にしてください。

      正しい座り方7つのポイント

      1 イスに深く腰かけて足裏全体を床につけたとき、ひざ頭がお尻(脚の付け根)よりやや高い位置になる。

      2 深く腰かけたとき、ひざの裏とイスの座面の縁の間にこぶし1つ分くらいのあきができる。

      3 座面が後方にやや傾斜している。

      4 足裏全体が床につく。

      5 座面はやや硬め。

      6 背もたれが背中のカーブにフィットするクッション性がある。

      7 背もたれが肩甲骨けんこうこつの下端にとどいている。


      イス選びも、肩こり予防には重要です。
      背もたれが硬かったり、背中との位置が合わないときには、クッションを腰の上方に当てがうと楽になります。また、ひじかけの高さは、ひじを置いたときにひじの角度が90〜100度くらいになるものがベストです。
      座面の高さを調節できないイスの場合、座面が高すぎるときには足を踏み台に乗せ、低すぎるときには硬めの座布団を敷いて調節します。
      ソファのように背もたれや座面が柔らかいと、腰が沈み込んで背中が丸くなってしまいます。そうすると、腰はもちろんのこと、首や肩、背中の筋肉に大きな負担をかけてしまいます。負担を軽減するためには、背中と背もたれの間にクッションなどを挟んで、背中が丸まらないようにしましょう。
      また、いくら正しい姿勢でイスに座っていても、長時間同じ姿勢を続けていると、その姿勢を保つためにはたらいている特定の筋肉ばかりに負担がかかって筋肉疲労を起こします。そして、血行障害となり、筋肉疲労がますますひどくなるという“肩こり悪循環”に陥ります。
      予防するには、30分に1回くらいの割合で、イスから立ち上がり、軽くからだを動かして筋肉の緊張をほぐすようにしましょう。
    • イス選びのポイントと正しい座り方

      負担の少ない座り方
      イスの高さがあわないときは

首・肩の痛みとこりを解消する

手塚正樹

法研

第4章 首・肩のこりを治すより

多くの人が悩まされている首や、肩周辺の痛みやこりと不快感。たかが肩こりと放置すると、さらに頑固な痛みに変わります。本書では、肩こりのしくみや原因とともに、肩こりと間違えやすい病気、首や肩周辺にあらわれる疾患、根本的に治す方法などをやさしく図解します。

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