目次
- ○酸化を倒す3つのビタミン
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酸化を倒す3つのビタミン
それを補うために役立つのが「ビタミンA」「ビタミンC」「ビタミンE」です。この3つのビタミンは「ビタミンACE」とも呼ばれています。活性酸素は非常に不安定な分子で、からだの細胞膜から電子というものを奪い取ることで、どんどん細胞膜を酸化させて老化の原因をつくります。その酸化を止めるものが、ビタミンACEなどの抗酸化ビタミンと言われるものです。人体に備わっている抗酸化力は30代から下り坂と言われていますが、これを防ぐためには、食品から抗酸化作用のある成分を積極的に補っていく必要があります。抗酸化作用のある成分はいろいろありますが、とりあえず意識してほしいのは抗酸化ビタミンのビタミンACEです。単体で摂取しても肌やからだに作用しますが、 この3つは互いに協力しながら抗酸化作用を発揮してくれるので、一緒に摂取したほうが効果的です。① ビタミンA
油でできた細胞膜などで主に活躍します。レチノールとβ-カロテンに分けられます。
レチノールは豚、牛、鶏のレバーや卵などに多く含まれ、吸収率も80〜90%なので、比較的簡単に摂取することができます。
β-カロテンは緑黄色野菜や抹茶に多く含まれ、摂りすぎても心配ないですが、吸収率が低いので調理法を工夫するようにしましょう。
② ビタミンC
水溶性で、水のある細胞質や体液中などで活躍します。
ピーマンやブロッコリー、イチゴなどの果物や野菜に多く含まれます。
③ ビタミンE
酸化物質を無害化することで自らが酸化されて機能が落ちるのですが、ビタミンCから電子を受け取り、再度抗酸化作用を発揮することができるのです。
ナッツ類やかぼちゃに多く含まれます。
「活性酸素」という言葉を聞いたことのある方がほとんどだと思います。
活性などどいう言葉がついていると、まるでいきいきしたからだによい酸素のように思われそうですが、実は健康を損なう諸悪の原因とされています。
人は呼吸をすることで酸素を取り入れます。その酸素で栄養分を分解し、エネルギーをつくるのですが、この過程で吸った酸素の2〜3%が体内で電子の欠けたバランスの悪い酸素になります。それが活性酸素です。
活性酸素にはウイルスや細菌からからだを守る働きがありますが、過剰に発生すると周囲の組織や細胞を酸化させるという悪い効果もあります。酸化というのはサビのことで、活性酸素が増えることでからだを傷つけることになります。
活性酸素を毒性の低い物質に変えて消滅させる酵素がありますが、この酵素は年齢とともに減少します。
若返り食生活
第3章 からだまるごと若くなる!より
30代からだんだんと衰えていくからだ。そんなからだの中から健康に、見た目もキレイになるために必要な食材・栄養素・調理法・時間など食事のすべてを網羅したのが本書。