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【皮膚科医執筆】オールインワン化粧品が合う肌と合わない肌

化粧品の中には、化粧水・乳液・美容液・クリーム・UVクリームと1つで何役も果たしてくれる「オールインワン化粧品」という商品があります。忙しい朝には大活躍のアイテムですが、肌質によっては合わない人もいるそうです。肌トラブルを避けるためにも知っておきたいオールインワン化粧品の合う肌・合わない肌のタイプをご紹介します。

小林智子(皮膚科医)

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目次

  1. ○オールインワン化粧品は肌質によって向き、不向きがある。
     
    • オールインワン化粧品は肌質によって向き、不向きがある。

      化粧品の中には、化粧水・乳液・美容液・クリーム・UVクリームと1つで何役も果たしてくれる「オールインワン化粧品」という商品があります。
      基本的には油分でできたクリーム状のものですが、その中に保湿成分や美白成分などを配合することで化粧水や美容液の働きを補っている、「何でも屋」というイメージです。
      ただ、一言で保湿と言っても、化粧水と乳液・クリームではその役割は同じではないことはお話ししましたね。
      そのため、オールインワン化粧品よりも、化粧水や乳液、クリームを単体で使ったほうが効果的ではあります。
      しかし、オールインワン化粧品は、朝時間がない、スキンケアにかける時間をなるべく抑えたい、という方には非常に使い勝手のよいものだと思います。ご自分の生活スタイルに合わせて選ぶとよいでしょう。
      ただし、オールインワン化粧品には向いている方とそうでない方がいます。
      まず、肌質チェックで脂性肌や混合肌だった方。
      先にお話ししたように、これらのタイプの方はコンディションに合わせて乳液を省略したり、部分的に化粧品の使い方を分けた方がいい場合があります。そのため、オールインワンのメリットをあまり生かせないことが案外多いです。
      次に乾燥肌の方。この場合はオールインワン化粧品を使った後にまだ少しカサカサする場合、さらに乳液やクリームを付け足せばいいので、調節は可能です。
      ただ、オールインワン化粧品は少々高額であることが一般的。
      結局オールインワン化粧品もクリームも買って、となるとコストがかかってしまうこともあるのでその点を考えて使用するといいでしょう。普通肌の方の場合は、オールインワン化粧品は比較的使用しやすい商品であると言えます。
      しかし一点だけ、注意していただきたいことがあります。それは、オールインワン化粧品を使ってかぶれなどの肌トラブルが発生したときの場合です。
      その場合、どの成分がトラブルの原因か特定できないため、商品そのものの使用を中止しなくてはいけません。
      さらに、再び一から化粧品を揃え直さなくてはいけないため、コストがかかります。これは実は私(小林智子)も経験があるのでよく分かるのですが、とても悲しいです。
      反対に、化粧水、乳液、クリームと別々に使用している場合は、それぞれパッチテストをしてその中のどれが原因かはっきりさせることができるため、トラブルが発生してもそれだけ使用を控えればいいので、金銭的被害は小さく済みます。
      私のように悲しい思いをしないためにも、オールインワン化粧品を購入する前には、可能であれば数日分のサンプルをもらってトラブルがないことを確認することをおすすめします。

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