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- ○収納のパターンは、じつは3つだけ!
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収納のパターンは、じつは3つだけ!
「使う場所に、使う物!」というポイントはわかったけれど、でも、やっぱり物が多くて、うまくできない――。たしかに、置き場所は決まっても、その場所に収納グッズが置けなかったり、収納しにくい物ってありますよね?とくに問題になるのは、お洋服ですが、それ以外にも、冷蔵庫の中、あるいは家電製品の取扱説明書だとか、名刺や書類、写真や雑貨なども、気がつくと、ごちゃごちゃになって――。そのイライラするお気持ちは、とてもよくわかります。でも、大丈夫。一見、無限にありそうな収納のラビリンス、じつは、そのパターンは3つだけ。1.引き出し収納
2.棚の収納
3.吊るす収納
お洋服も書類も取扱説明書も名刺も、みんなこの3つのどれかに当てはめれば、すっきり収納できるのです。さらに、そのコツとは――。引き出し収納のコツは、立てる! 仕切る! 重ねない!棚の収納は、高さ調節可能に! 棚は増やせるものを! 奥を高く手前を低く!吊るす収納は、一つのフックにかけすぎない! 服はひとつのハンガーに1着!これだけです。これを意識すれば、ごちゃごちゃもイライラも解決、しかも元に戻しやすくなり、リバウンドすることもありません。ですから私(丸山郁美)はいつも、「収納はこの3つから選べばいいですよ、たとえばお洋服をしまいたいとき、あなたにとってどれが最適か、この3つからチョイスしてもらえばいいですよ」とお話ししています。また、そこには、基本的に、正解も、不正解も、ありません。たたむほうが便利か?それともディスプレイのように棚に並べるのが便利か?吊るすほうが便利か?どれも正解です。あなたにとって心地よいものだったら、どれでも正解。これは、本人の「なりたい姿」だけでなく、前章の認知論のところでお話ししたように、何を快適と思うかの価値観やライフスタイルが露呈する部分。ご夫婦で洋服のしまい方を変えているお宅もありました。ただ、3つの収納から、より選びやすくするために、それぞれのメリット・デメリットを、知っておくと役に立ちます。たとえば、吊るすとお洋服はたたまなくて済むので楽だけど、スペースとハンガーの本数が必要です。引き出しは、たたまなければいけないという手間があるのですが、たたむと10分の1に小さくなるといわれています。ですから、スペースが足りないという方は、引き出しにしまったほうがお洋服は、たくさん入ります。また、お店のディスプレイのような棚の収納の場合は、見た目はおしゃれできれいだけれども、引き出し収納のときよりもっと、お洋服をちゃんとたたまなければいけません。と、それぞれの収納のメリット・デメリットを知って、後は、最初にお話しした、それぞれのコツを押さえればOK。つまり、あなたの理性的判断で、3つの中から便利そうな収納を選び、そして、その方法が自分に合っているかどうかを感情で確認してみると、収納はバッチリ決まる。ここでも、最終判断は、あくまでも自分の「快」「不快」に正直になることなのです。
あなたのお部屋がイライラしないで片づく本
Chapter2 「イメージ」「整理」「収納」で、「片づく部屋」をつくるより
アドラー心理学で、イライラママからニコニコママに変身~主婦のワザを競うコンテストの準グランプリ受賞者が伝える、気楽・時短・手抜きでできる快適感いっぱいの片付け・家づくり。