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あなたの印象を変える!しゃべるときの声の出し方
あなたは会話をしているとき、「声の色」を気にしたことはありますか?同じ言葉を発するにしても、声の色の違いで伝わる「思い」や「言葉以外の情報」は変わってきます。自分の気持ちをより深く伝える「声の色」について、「話の達人」の著書を読んでみましょう。
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目次
- ○しゃべるときの声の出し方
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しゃべるときの声の出し方
「声の色」って大切だと思うんです。よく落語家さんが「〝声色〟を変えながら語る」わけですが、「声の色」により、登場人物のキャラクターが区別され表現されています。普通の「声の色」で発する「会えて良かったです」と……、つっけんどんな「会えて良かったです」。後者は「さよなら」を感じるかも知れません。違う「声の色」なら、恥じらいを表現することもできそうです。色っぽい「会えて良かったです」もあれば、懐疑的な「会えて良かったです」も。言葉に乗っていく「思い」が、「言葉以外の情報」を伝えるわけです。口先で発する声と、喉の奥から発する声……。口の中のどの位置に重きを置くかで、趣きが変わって相手に伝わります。吐き出す息の量と、音になる割合を調整すると、さまざまな「声の色」を作ることができます。また、左上に向かって話す、天に向かって届くように話す、相手の30センチ後ろに届くように話す……のように声の着地点を変えて話すことで「声の色」を変えることもできます。乾いた声、濡れた声、毛羽立っている声、艶のある声、細い声、太い声、白い声、赤い声……。自由な声、不自由な声、休みの日の声、仕事の声、朝の声、夜の声、泣いた声、笑った声……。イメージを変えてみると、ドンドン新しい「声の色」が作り出せます。あなたの好きなしゃべり手さんはどんな「声の色」で話す方ですか?どんな息遣いですか? どんな間を好む人ですか?「声の色」に着眼して、ぜひ、聞いてみてください。そんな声の中で「倍音」と呼ばれる魔法の音があるのです。ある音が鳴っていると聞こえるとき、私たちの耳には、最も強く鳴っている音(基音といいます)のほかに、その音の整数倍の周波数の音も聞こえています。この基音以外の音を倍音といいます。基音だけでなく、倍音が混ざっている状態のほうが、耳には心地いいのだそうです。歌い手さんの中にも、この倍音の使い方が優れている有名な人がたくさんいます。たとえば、宇多田ヒカルさんとか。「倍音」には、癒し効果があるんですね。耳触りが良く、心に気持ち良く響く音は、聞く者を遠い世界に連れて行きます。『あっ』ていう単音じゃなくて、『あ゛〜』ていうふうに、ちょっと息が多い感じ……。どうやって声を発したときに、それに近づいていくのかを試してみてください。
スゴイ!話し方
「声の色」を意識して話す
さりげなく人を動かす スゴイ! 話し方
第3章 雰囲気を作って相手を引き込む話し方より
とてもナチュラルで、気がつくと、心をつかまれてしまう人がいる。なぜなのか?著者が多くの先輩から学び、自ら実践してきたテクニックを、あますところなく公開する。一瞬で信頼されて「やる気のスイッチ」を入れる本。