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あなたの美しさを最後に決めるのは?【メイクアップアーティスト執筆】

同じものを見たとしても、それをどう評価するかは人それぞれ異なります。つまり、自分なりに美しいと思ってメイクやファッションを決めたとしても、必ずしもそれが万人受けするわけではないということです。しかしそれは悪いことなのでしょうか?一般女性向けメイク教室「美塾」の創始者・内田裕士さんの著書から、美しさのとらえ方を学んでみましょう。

内田裕士

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目次

  1. ○全員から好かれなくてもいい
     
    • 全員から好かれなくてもいい

      先ほど、短歌を習っていると書かせていただきました。
      恥ずかしながら、私(内田裕士)の詠んだ歌を1つご紹介させていただきます。

      ハンカチで包んだはずの紋白蝶壊れた羽で部屋をでていく

      内田

      という歌です。皆様の心の中になにが生まれましたか? どんな感想や印象を抱きましたか? 僕の短歌の師匠、笹公人ささきみひと先生はこうおっしゃったのです。「『見手にゆだねる』という言葉がありまして、短歌というのは、詠む人によって解釈が変わる歌がいい歌なんです。
      仮に内田さんが人生の無常を歌ったとしても、詠んだ人が『これは純愛を歌った歌ですね』と解釈をしたら、その解釈は内田さんの歌に宿るんです。
      それはその歌を詠んだ内田さんにも打ち消すことはできないんです」
      僕はそれを聞いて、その日本の芸術の捉え方に「なんてステキなことなんだろう」ってうっとりしました。これは短歌に限らず、日本の芸術、さらには美そのものにも言えることではないでしょうか? 表現すべきことを表現したら、後は見手1人ひとりの抱く感想や評価に委ねる。誰かにこう言われたから次回からこうする。あの人に褒めてもらえなかったからこのメイクは止めます、と一喜一憂するのではなく、自分で決める。1人ひとりの評価にとらわれない。だからといって無視もしない。見つめる。そこに自分を見つける。なかなか難しいことですけどね。
      僕は誰かに嫌われることが人生で一番嫌なことでして、誰かに拒絶されたら、その誤解を解きたくて解きたくて、世界の果てまで追いかけてすがって謝って、改善するって伝えて、だからどうか嫌いにならないで!って懇願するんですね(笑。試しに拒絶してみてください。追いかけます)。
      でも、実は大人になってから1人の方と結局仲違なかたがいをしましてですね。もう連絡取るの止めましょうってなったんです。
      僕はその結論はとっても嫌だったんですけど、そのときばっかりは「もういいや」ってなってですね。諦めたんです。それで、それ以来その方とはお会いしていないのですが、なにがどうなったかというと、自分自身がとっても楽になりましてですね。そりゃ1人や2人、一緒にいないほうがお互い幸せって人おるわな、とか、こんだけたくさん自分を好いてくれる人がいるのだから、その人たちと幸せに生きたらいいんだなーって心底思えたんですね。その方にも僕以外に、一緒に過ごして幸せを感じられる人がたくさんいらっしゃるだろうし、なんだかやっと自分に出逢ったような出来事だったんです。僕の場合は未熟だったので、仲違いしたことによってやっと自分に出逢えたので、これはいい事例ではないかもしれません。そうじゃないケースもたくさんあると思います。人との関係性によって自分が浮き彫りになってくるということ。
      世阿弥ぜあみもこう言っています。
      「能の花は演者と見手との共同作業によって生まれ、見手の心に咲くのだ」
      つまりあなたの美しさは最後、見手の心に咲くのです。あなたがどんな美しさを放っているか。最後は見手に委ねてみてはいかがでしょうか? 様々な花が咲くことと思います。

      Point 後は見手に委ねてみませんか?

毎朝、自分の顔が好きになる

内田裕士

フォレスト出版

Part5 あなたの「魅力」を磨くヒントより

日本最大級のメイク教室の創始者であり、本書の著者である内田裕士氏が提唱する、あなた本来の魅力を活かすナチュラルメイク。上達すればするほど、使用するメイク用品の量もメイクにかける時間も減るだけでなく、自分の素顔が好きになっていくという従来のメイクとは真逆のメイクです。なにより、あなた自身も気づいていない《隠された魅力を知ることができる》メイクなのです。そんな多くの女性たちの人生を変えてきたオリジナルのメソッドについて、内田氏が今回、初めて書籍で公開しました。

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