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美しさを意識するなら知っておきたいこと
論文や書籍を読んでいると、よく文章中に出展の注釈に出会います。多岐にわたる講座を主宰する傍ら、人の幸せの専門家となるべく自身の研鑽を続ける内田裕士さんは、文章上に限らず、知識の出所を明らかにすることを心がけていると言います。そこにはどのような理由があるのでしょう。内田さんの著書からそのワケをご紹介します。
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目次
- ○出どころに感謝する
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出どころに感謝する
私(内田裕士)のお話にはところどころに師の名前や、教えてくれた仲間の名前が出てきているかと思います。これには理由が2つありまして。・出典を明らかにする
・出どころに感謝する
これが人として、とても大切なのだと教えていただいたからです。出典を明らかにするということは、これは書物に限らず知識やコミュニケーション、ありとあらゆるものに言えることなのですが、智恵というものは連綿と受け継がれていて、自分で思いつくことなんてほとんどない。ありとあらゆるものから教えを受け取って、自分の意見を構築しているにすぎないのです。これも師匠の出口光先生から教えていただいたことです。心理カウンセラー衛藤信之先生の教えにも必ず、禅のお坊さんや、ネイティブアメリカン、そして歴代の心理学者の名前が出てきます。「僕が思いついたんだけど」とは言いません。人間が長い年月を費やして、生きるとはなにか? どう生きていけばいいのか? 周りの大切な人のために、また未来の子どもたちのために、子孫のために、考えて言葉に残したり、弟子に伝えたり、あるいは芸術に込めたりして、今の私たちがいます。それらすべてを感じることができたら、感謝に溢れ、もっと謙虚に、それも自分を卑下することではなくもっと自分を大きく捉えながら頭を垂れる、そんな人になるのではないでしょうか?さらには、出典を明らかにすることで、受け取った側の学びの続きを提供できることになります。たとえば、この本を読んで興味を持った方は、出口光先生の本を読んでみたり、会いに行ったり、衛藤信之先生の本を読んでみたり、講演を聴きに行ったりしてみることができます。そしてこれは、なにも心理学や哲学のような高尚なものに限ることではありません。どんなに些細なことでも、日常的なことでも言えるのです。たとえば自分のくしゃみだってお父さんにそっくりだったりしませんか? インターネットで調べものをしていても、検索で出てきたすべての情報は、誰かが書いてくれたもので、ネット上にアップしてくれたものなのです。「出典を明らかにする」ということは、自分のすべては誰かから受け継いだものだという自覚を持つことになるのです。次に「出どころに感謝する」ですが、これも前述の河村慎吾さんから「内田さんって出どころに感謝がないですよね」と言われたことがきっかけです。こういうことをガツンと言ってくれる仲間は貴重です。早速「出どころに感謝する」の出典を明らかにしました(笑)。同じ時期にこういうことがありました。Aさんのご紹介でBさんと出逢いました。Bさんとすっかり意気投合してBさんと交流が深まり、さらにはお仕事の依頼も受けました。とても喜んでいたら、Aさんから電話がかかってきました。それもとてもお怒りの様子なのです。「どうしてBさんとの間でそういう話が進んでいることを私に伝えてくれなかったのですか?」と仰るのです。僕は当時、その重要性がわかっていなかったので、彼女のことを「嫉妬深い方なんだなぁ、気をつけよう」ぐらいにしか捉えていませんでした。本当に愚かな男です。今では当時より少しだけ、この言葉の意味がわかります。繋がりはなくならない。お教室でもどの生徒様のご紹介でいらっしゃった方かをお控えして、その都度、ご紹介いただいた方に感謝をお伝えするようにしております。これも完璧にできていない自分が情けないですが、努めることが一歩と思い、これからも取り組んでまいります。・出典を明らかにする
・出どころに感謝する
そういった繋がりの中で生きていることを実感し続けることで、いつまでも謙虚でいられるし、いつまでも感謝が湧いてくる人間になれます。そして、そんな人って美しいですよね。
Point 出どころに感謝することで、すべてのことに感謝できる自分になる
毎朝、自分の顔が好きになる
Part5 あなたの「魅力」を磨くヒントより
日本最大級のメイク教室の創始者であり、本書の著者である内田裕士氏が提唱する、あなた本来の魅力を活かすナチュラルメイク。上達すればするほど、使用するメイク用品の量もメイクにかける時間も減るだけでなく、自分の素顔が好きになっていくという従来のメイクとは真逆のメイクです。なにより、あなた自身も気づいていない《隠された魅力を知ることができる》メイクなのです。そんな多くの女性たちの人生を変えてきたオリジナルのメソッドについて、内田氏が今回、初めて書籍で公開しました。