目次
- ○ポジティブ思考は体にもいい
- ○起こったことはすべてゼロ
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ポジティブ思考は体にもいい
不思議なもので、ポジティブな気持ちでいると、体もポジティブになります。「ブランチ暗黒時代」には、ストレスか、疲れが出ていたのか、ずっと肌荒れをしていました。テレビに出る仕事なのに、にきびだらけで顔がボツボツ。こんな汚い顔でテレビに映らなきゃいけないんだと、暗い気持ちになっていたものです。そのとき、皮膚科の先生に「ニキビって、『また出てきたのか……』と思っていると、どんどん悪化するのよ」と言われました。ニキビは、いらない脂分が出ているのだから「出てくれてありがとう」と思うようにしなさいと。幸いなことに、そのあと少しして肌の調子もよくなり、心構え一つで体が変わってくるということを知りました。これは、人間同士のつきあいも同じです。苦手な人を苦手と思っているままでは「また会わなきゃいけないのか」と、「きゃ」顔になっていきます。私の好きな本『ランチのアッコちゃん』(双葉社)に、こんな言葉が出てきます。「苦手なんじゃなくて、たまたま好きになるチャンスがなかっただけ」こんなふうに思えれば、プラスの気持ちでいられるかもしれません。 -
起こったことはすべてゼロ
女優の吉瀬美智子(きちせみちこ)さんと一緒にお仕事させていただいたときのことです。吉瀬さんに「子育てって大変じゃないですか?」と聞く場面がありました。そうしたら「世の中の出来事は、全部ゼロだ」と言われたんです。どんな出来事も、それ自体はプラスでもマイナスでもなく、それをどうとらえるかは自分次第だって。たとえば、赤ちゃんが泣いているときに「あぁ、また泣いてる……もうやだ……」ととらえるのか、「あんなに私を必要としてくれてる」ととらえるのかで、見え方がまったく変わってきます。「だから、どんなことが起きても、できるだけプラスにとらえられるように心を耕していたいですね」と、さらりとおっしゃっていました。その言葉に、私はとても感動しました。自分次第で、プラスにもマイナスにもなる。私は人に笑顔を届けたいと思っているのだから、いつでもプラスにとらえられるようにしていきたい。そう思います。Point
・人生を楽しめるかどうかは、自分次第。ポジティブ思考を大切にする
「やらなきゃ」「なんとかしなきゃ」と思っているときは「きゃ」顔になっている。そういう気持ちでやっているときは、成長しない。そうじゃなくて「やりたい」「なんとかしたい」という気持ちでやりなさい。そう教わったことがあります。
たとえば、朝早く起きるときに「もう起きなきゃ」と思っていたら、そのときすでに「きゃ」顔になっています。そうじゃなくて「起きたいわ」と思って起きる。ポジティブな気持ちを持ちなさいと教わりました。
確かに「きゃ」顔は、眉間にしわがよっていて、「やらされている感」が出ています。「やらされている感」で何かをやっていると、人はつまらなさそうに見えます。つまらなさそうな人とは誰も一緒に仕事をしたくないですよね。
それ以外に、こう教わったこともあります。
「あの映画、もう見た?」と聞かれてまだだったら、「行こうと思っていたところなんですけど……」ではなくて、ちゃんと「行ってないんです」と答えなさいと。
「行こうと(は)思っています」という言葉には、自分に対する言い訳が入っている。そういう言い訳をしない人間になりなさいと言われました。
誰とでも3分でうちとける ほんの少しのコツ
Chapter6 凹んだときに浮上するコツより
「王様のブランチ」(TBS系列)のリポーターとして10年。 アイドルやお笑い芸人、女優、 芸能界の大御所にいたるまで、 初共演のゲストと軽妙なトークを繰り広げてきた著者が、 どんな相手とでも楽しく会話し、 場の雰囲気をよくするためのコツを解説します。