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良い睡眠のとり方【医師執筆】

ぐっすり眠り、よい睡眠を得るためには、リラックスし、副交感神経を優位にすることが重要です。副交感神経を優位にする方法としては、お風呂に入るなど自分の周囲の環境を変える方法が有名ですが、もっと簡単に行うことも可能だそうです。気持ちよく睡眠に入る簡単なリラックス方法を、睡眠の専門医の著書からご紹介します。

白濱龍太郎(リズム新横浜 睡眠呼吸メディカルケアクリニック院長)

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目次

  1. ○ゆっくりとした深呼吸は自らできる簡単なリラックス法
  2. ○しっかり吸ってゆっくり吐ければよりリラックスできる
     
    • ゆっくりとした深呼吸は自らできる簡単なリラックス法

      ぐっすり眠り、よい睡眠を得るためには、リラックスし、副交感神経を優位にすることが重要です。
      副交感神経を優位にする方法としては、「お風呂でぬるめのお湯につかる」以外にも、「アロマの香りを嗅ぐ」「リラクゼーション音楽を聴く」「あかりを消してキャンドルをつけ、夜を過ごす」といったものがあります。
      これらはいずれも、自分の周囲の環境(外的要因)を変えることで副交感神経を優位にする方法です。
      しかし、もっと簡単に、自分自身の体(内的要因)を使ってできることがあります。
      それは「呼吸」です。
      呼吸のリズムは自律神経のバランスに直結しています。
      浅くて早い呼吸を行うと交感神経が働きます。対して、深くてゆっくりとした呼吸は、副交感神経を働かせ、体をリラックスさせます。
      「ぐっすりストレッチ」のステップ3で呼吸法を行う理由は、呼吸をコントロールすることでリラックスした状態を自らつくり、副交感神経を働かせることにあるのです。
    • しっかり吸ってゆっくり吐ければよりリラックスできる

      ステップ3の呼吸法では、しっかり空気を吸うことだけでなく、しっかり息を吐くことにも重きを置いています。
      息を吐くことは、吸うこと以上に、副交感神経に強く働きかけるためです。
      最初のうちは、深く吸ったり吐いたりするのを難しく感じるかもしれませんが、少しずつ慣れていくはずです。
      ステップ2で腕まわしをしますが、この腕まわしには褐色脂肪細胞の活性化だけでなく、肩甲骨と肋骨をつなぐ小胸筋をゆるめ、深い呼吸をしやすくする効果もあります。
      ステップ2の腕まわしと3の呼吸法には、次のような関係性があります。
      ①腕をまわすことで、深呼吸をしやすい状態をつくる(ステップ2)
      ②鼻から吸うことで横隔膜がしっかり動き、多くの酸素を吸いこめる(ステップ3)
      ③鼻から吸った酸素を口をすぼめて吐くことで、肺がより広がり、鼻から吐くよりもゆっくりと、最後まで吐ける(ステップ3)
      この方法であれば自分の力で副交感神経に直接的に働きかけ、リラックスすることができるのです。
      道具もいらないため、自宅にいるときだけではなく、旅行先や出張先などどのような場所にいても、リラックスしたいときに、すぐに実行できます。

誰でも簡単にぐっすり眠れるようになる方法

白濱龍太郎

アスコム

P A R T 1 すぐに眠れて朝まで起きない「ぐっすりストレッチ」のやり方より

深睡眠が不足していると、ぐっすり眠れないだけでなく、やる気が出ない、「血圧」「血糖値」「コレステロール」の値が、上がりやすいなど、生活面や健康面にさまざまな影響が出ます。健康でいるため、イキイキとした毎日を送るために、ぜび本書で紹介する「ぐっすりストレッチ」をお試しください!

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