目次
- ○眠っているときに肌は生まれ変わる
- ○肌トラブルは「深睡眠」で解決
- ○女性ホルモンの分泌を促す「ぐっすりストレッチ」
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眠っているときに肌は生まれ変わる
忙しく、睡眠不足が続いているときに、肌がカサついたり、逆に脂っぽくなったりして、ふだんにはない肌のトラブルが起こったことはありませんか?「肌の状態=生活習慣」といったら少し大げさかもしれませんが、調子のよい肌をキープするためには、栄養バランスのとれた食生活や適度な運動などを心がけることがとても重要です。トラブルが起きたとき、応急処置的に高価なケア用品を使い、肌のお手入れをしても、一時的には改善するかもしれませんが、根本的な解決にはなりません。よい肌をつくるための生活習慣として、忘れてはならないのが「質のよい睡眠をとること」です。なぜなら、肌は眠っているときに生まれ変わるからです。眠っているときに分泌される成長ホルモンは、肌の細胞を修復したり、生まれ変わらせたりする力を持っています。しかし、睡眠が足りなかったり、睡眠の質が悪かったりすると、成長ホルモンが十分に分泌されなくなってしまうのです。特に、眠りに入って4時間以内にやってくる深睡眠の間に成長ホルモンが多く分泌され、肌の修復も活発に行われます。 -
肌トラブルは「深睡眠」で解決
これまで、成長ホルモンは「午後10時から午前2時の、いわゆるゴールデンタイムに、もっとも多く分泌される」と信じられてきました。しかし最近では、眠りについてから4時間以内の深睡眠のときに、成長ホルモンが多く分泌されることが明らかになっています。また、深睡眠をとることはもちろんですが、睡眠のリズムが整うことによっても、成長ホルモンは多く分泌されやすくなります。ですから、「絶対にゴールデンタイムに眠らなければいけない」と考える必要はありません。眠りについてから4時間以内に深く眠ること、毎日できるだけ同じ時間に眠るよう、睡眠のリズムを整えることを意識しましょう。毎日同じ時間に眠り、同じ時間に起きること、深い睡眠をとることが美しい肌のためには理想といえます。 -
女性ホルモンの分泌を促す「ぐっすりストレッチ」
もうひとつ、美しい肌を手に入れるうえで欠かせないのが、エストロゲン(卵胞ホルモン)という女性ホルモンです。エストロゲンには、月経を起こしたり、妊娠しやすい体、女性らしく丸みのある体をつくったり、精神を安定させたりする作用があります。さらに、このホルモンは美容面にも力を発揮し、肌の水分量や皮脂量などを調整する働きを担っています。女性のホルモンバランスは月経周期によって変化するため、月経前になるとエストロゲンが減少し、プロゲステロン(黄体ホルモン)が増えます。そのため、多くの女性は、この時期に顔が脂っぽくなったり、吹き出物が出たりします。このように、美容面に大きな影響を及ぼすエストロゲンの分泌量も、睡眠によって左右されることがわかっています。睡眠不測になると、エストロゲンなどの女性ホルモンの分泌をつかさどる脳の視床下部や下垂体の働きが低下し、女性ホルモンの分泌が乱れてしまうこともあるのです。つまり、肌の美しさに欠かせない成長ホルモンもエストロゲンも、睡眠をきちんととることによって、正常に分泌されるわけです。美しい体、美しい肌を手に入れるためには、質のよい睡眠をとることが必要不可欠です。また、成長ホルモンの力によって骨が強くなるといわれており、よく眠ることが「骨粗しょう症」の予防にもつながります。よい睡眠には、美しさと健康を生み出す大きな力があるのです。ぜひ「ぐっすりストレッチ」で深く眠り、美しい体を手に入れてください。
誰でも簡単にぐっすり眠れるようになる方法
P A R T 1 すぐに眠れて朝まで起きない「ぐっすりストレッチ」のやり方より
深睡眠が不足していると、ぐっすり眠れないだけでなく、やる気が出ない、「血圧」「血糖値」「コレステロール」の値が、上がりやすいなど、生活面や健康面にさまざまな影響が出ます。健康でいるため、イキイキとした毎日を送るために、ぜび本書で紹介する「ぐっすりストレッチ」をお試しください!