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「結論から言う」「結論は後にする」はどちらが正しい?
「最初に結論から言え!」と「結論は最初に言うな!」は、どちらが正しいと思いますか?じつは、どちらも正しいです。この記事では、「結論とは何か」について紹介します。
この記事では、「結論とは何か」について紹介します。
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目次
- ○結論は最初に言うか、最後に言うか……どっち?
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結論は最初に言うか、最後に言うか……どっち?
「最初に結論から言え!」と「結論は最初に言うな!」は、どちらが正しいと思いますか?じつは、どちらも正しいです。でもその理由は最初に言いません。あとで説明しましょう。ビジネスシーンでは「最初に結論を言え」のほうが一般的かもしれません。たとえば上司に営業結果を求められたとき、個人的な憶測や主観的な感想などを交えずに、純粋に数字だけを報告せよと言われることがあります。また、イエス・ノーで返答できる質問に対しても同様で、前置きが嫌われる傾向にあります。しかし、最初に結論を言うことで、伝えるべきことが言えないケースもあります。発注元に対して予定通りに成果物を納品できないことを報告する場合、「納品できません」と最初に言ったとしたら、そのあとは分が悪くなることが目に見えています。予定通りに納品できなかった理由が発注元の担当者のせいだとしたら、それをやんわりと告げないとこちらが悪いことになりますし、以後、同様のことが続く可能性は高い。どこかでその芽を摘まないといけません。ですから、どう伝えるか注意を払う必要があります。ほら、こう考えると、冒頭の2つのセリフはどちらも正しいでしょう。ここで考えるべきは「結論をどういう順番で言うか」ではありません。「結論とは何か」なのです。私は結論とは「相手がそのとき、もっとも強く欲している情報」だと思います。前者の事例は、上司が欲しているのが営業結果なので、数字を端的に報告するのが正解。後半の事例の場合、発注元が知りたい情報は納品できないという事実ではなく、その原因であり、打開策や代替案です。「結論」が何を指しているのかを取り違えると、コミュニケーションがうまくいきません。わかりやすい事例をひとつご紹介しましょう。私がカメラ屋さんに修理を依頼しに行ったときのこと。修理担当者はフタを開けて「これは直りませんね」と言ったのですが、私は納得できませんでした。過去にも似たような経験があり、部品を交換したら、また使えるようになったからです。「以前は直してくれましたよ」「これは無理ですね」「新しい部品にすれば、いいのでは?」「ええ、部品は交換できます。でも、直りません」「はあ……」私は部品ではなく「カメラが直るかどうか」を知りたいのに、修理担当者はずっと部品が直るかどうかを話していたわけです。相手が欲している情報こそ、価値があります。「結論」の取り違えには十分ご注意ください。
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