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くびれのある美ボディの作り方【医療ジャーナリスト執筆】
身体の気になる部分を引き締めたい・鍛えたいという願いは誰しも抱くものです。実際にジムに通うなどして、理想の体形に近づけた経験を持つ方も多いでしょう。しかし、一旦通うのを止めてしまうと、すぐに体形は戻ってしまいます。常にカッコいい体形を維持するには、それなりに習慣化されたトレーニングが必要なのです。医療ジャーナリストで学生時代からの体形を維持する船瀬俊介さんは、体形維持のカギを握るのは「お尻」だと言います。船瀬さんの著書から憧れの体形を手に入れる1日たった10回の習慣をご紹介します。
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目次
- ○お尻をしめると、腹筋が鍛えられる
- ○腰筋がしまると、ウエストが細くなる
- ○めざせ! O型からX型の体形へ
- ○ジムトレより「お尻しめ筋トレ」を
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お尻をしめると、腹筋が鍛えられる
私(船瀬 俊介)の体形は、逆三角形です。ウエスト76㎝、胸囲は1m以上。体重約65㎏。これは学生時代から、ほとんど変わりません。ちなみに65〜69歳の平均は、ウエスト86㎝、胸囲は92㎝、体重63㎏で、明らかに私のウエストがしまっているのがおわかりでしょう(笑)。これはなぜでしょうか?それは「お尻をしめる」を習慣にしているからです。お尻をしめる―には、コツがあります。それは、肛門をぐっと上方に引き上げる感覚でしめるのです。おなかに肛門が吸い上げられる感じですね。10回、お尻をしめると、10回、肛門が持ち上げられます。すると、同時に腹筋がしまります。まずは気づいたときに、1日10回、「肛門ギュッ」を1週間続けてみてください。6つに割れたシックスパックとまではなりませんが、腹筋を使う感覚が実感できるようになり、小さな変化を感じられます。ほら、下腹部の腹筋がしまるのを感じるでしょう。つまり、「お尻しめ」は「腹筋運動」と連動しているのです。脇腹の腹筋もしまっているのを感じるでしょう。腹側筋もつられて締まるのです。お尻をしめると、連動してお尻の筋肉(臀筋)もギュッと内側にしまります。それにつられて背中の背筋もしまっています。なんのことはない。お尻をしめると、腰まわりの筋肉が鍛えられるのです。
腹筋の種類
お尻をしめることで、シックスパックをつくる腹直筋、逆三角形体形に欠かせない外腹斜筋、くびれに重要な内腹斜筋、腹横筋が鍛えられます。
要はそれぞれの筋肉のパーツが縫い合わされた1枚のシートのようなもの。どこかに力が入り引っ張られれば、隣接する筋肉も連動して、負荷がかかるのです。ちなみに 腰まわりの筋肉とは、背骨を支える脊柱起立筋やその周辺の筋肉です(下図参照)。
脊柱起立筋
お尻をしめることで、美しい姿勢を保つ背骨のまわりにある脊柱起立筋が鍛えられます。
これらは生理学的な分類なので、覚える必要はありませんが、筋肉と筋肉は個々ではなく、つながっていることをイメージしてください。腰まわりの筋肉をまとめて私は「腰筋」と名づけました。お尻をしめると「腰筋」がしまるのです。 -
腰筋がしまると、ウエストが細くなる
「腰」とは、「にくずき」(月)に「かなめ」(要)と書きます。文字どおり、「腰」は「人体の要」なのです。それは、「生命」の「要」でもあります。お尻をしめる―それは、生命の要を引きしめることなのです。「腰筋がしまる」―それは「ウエストがしまる」、細くなることです。「ウエストが細いですねえ!」私は、昔から言われます。過去約40年間、ウエストはピタリ76㎝。だから、学生時代のパンツもまだまだはけます。よく友人から、「太ってズボンをはけなくなった……」という嘆きを聞きます。そのおなかを見ると、ぽっこり出ています。「若い頃は、こんなんじゃ、なかったけど」と苦笑い。こちらも、少し同情して苦笑します。私たちの違いは、日頃からお尻をしめることをしていたか、いなかったかの、たったそれだけのことです。でも結果は、体形にこんなにも大きな違いを生んでしまったのです。 -
めざせ! O型からX型の体形へ
ウエストがしまる。それは腰に〝くびれ〟ができることです。ウエストの〝くびれ〟は、現代では、男女とも憧れのようです。それは、巷にメタボ体形があふれているからです。出っぱったおなかを、なんとか引っ込めたい。そのためにみなさん涙ぐましい努力を重ねています。彼ら、彼女らの体形をアルファベットで表すならば、まぎれもなくO型です。何とかしてその左右の出っぱりを削ると、H型体形になります。いわゆるドラム缶型ですね。これも寸胴鍋みたいで、まだ格好悪い。そこでウエストをくびれさせて、いわゆるX型に近づけようと、日夜奮闘しているわけです。ダイエットやシェイプアップ産業は、総額で数兆円の市場といわれます。やせる、しめる……それだけのために数兆円ものお金が投じられている。まさに、飽食の時代の悲喜劇です。 -
ジムトレより「お尻しめ筋トレ」を
テレビの通販番組では、これでもかとばかりに「やせる」「しめる」運動器具が、登場してきます。「起き上がりこぼし」みたいな腹筋強化マシン……などなど。街には、腹筋強化の筋トレ本や、特集した雑誌があふれています。これらに共通するのは「わずか1日5分で!」とか、「10種の簡単な体操で!」などのキャッチ・フレーズです。その最たるものがパーソナル・トレーニングジムのCMでしょう。でっぷり太ったタレントや有名人が、ドヨーンと登場して、次のカットでは、みごとにくびれた腹に両手を当てて、晴れやかな顔で笑っています。しかし、シェイプアップされた体も、ジムでの筋トレをさぼると、アッという間に元の木阿弥となります。筋肉は、使わなければ、鍛えなければ、衰えるからです。私は、これら「ハード筋トレ」より、まずは、お尻をしめる「ソフト筋トレ」をおすすめします。これなら、いつでも、どこででも、できます。腰がしまれば、いやでもウエストは細くなります。そうして、X型の体形にシェイプアップされます。「お尻をしめる」をクセにするだけで、憧れの体形が完成するのです。鏡に映して見れば、その変化にほれぼれするはずです。
元気になりたきゃ、お尻をしめなさい
PART 2 1 日10 回のお尻しめで、健康になる、病気も治るより
1日10回、お尻をしめると―疲れない、若々しくなる、背筋がシャキッとする、腰痛が治る、寝たきりにならない…。最新医学が実証!お尻しめ20の効用を解説。