目次
- ○酸素を届けるヘモグロビンは、鉄とビタミン、葉酸が材料
- ○改善ポイント
- ○とりたい食材
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酸素を届けるヘモグロビンは、鉄とビタミン、葉酸が材料
全身にある細胞に酸素を送り届けるヘモグロビン。このヘモグロビンの量が減ってしまい、酸素を届けることができなくなった結果、めまいやふらつき、頭痛、疲れやすさを感じるのが貧血です。ヘモグロビンの材料でもある鉄が不足する「鉄欠乏性貧血」と、ヘモグロビンをつくる際に欠かせないビタミンB₁₂と葉酸が不足する「巨赤芽球性貧血」に大別することができます。女性に貧血が起きやすいのは、生理や妊娠で鉄の必要量が増えるためです。 -
改善ポイント
①鉄をしっかりとる
肉などに含まれるヘム鉄は、植物性食品や卵、乳製品に含まれている非ヘム鉄にくらべ、体内での吸収率が高いので、積極的にとりましょう。
②ビタミンB群をしっかりとる
とくに巨赤芽球性貧血の場合は、ビタミン不足に要注意です。しっかりチャージすると、ふらつきが解消されます。
③カフェインや食物繊維は控える
鉄が体内に吸収されるのを妨げてしまうため、コーヒーや紅茶などのとりすぎは控え、飲むときは、食事の前後30分を避けるようにしましょう。
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とりたい食材
日ごろから鉄をこまめにとるようにレバー
鉄を補給する食材の筆頭ともいえるレバー。ビタミンCと一緒にとると、より吸収率が上がります。
アサリ
吸収率のよいヘム鉄が豊富です。味噌汁に入れるなど、ふだんからとると◎。鉄の働きを助ける銅も含まれています。
ブロッコリー
鉄の吸収を促すビタミンCが豊富。鉄の多いごまを使ったドレッシングと一緒に食べると、効率的に鉄を吸収できます。
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