目次
- ○数を数える習慣で、イライラを減らす
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数を数える習慣で、イライラを減らす
イライラ対策には、なにか行動を入れること。またイライラすると、行動が早くなったり、雑になるので、テンポを一定にすることなどを書きました。テンポを下げれば、リラックスはできますが、下げすぎるとよけいな余裕が生まれてしまい、「考えすぎ」の状態になりやすいです。考えすぎは、パフォーマンスを不安定にします。考えすぎは、ネガティブ思考になりやすいからです。テンポとは、心臓の鼓動のような「ビート」です。「なんとなくゆっくり」のような抽象的な基準ではなく、「いつもの90%のテンポで」などのように数値化します。テンポを数値化することで、感情のコントロールを微調整しやすくなります。数値化されたテンポは、そのまま自分の行動目標になります。テンポを数値化することで、感情を微調整しやすくなり、パフォーマンスの安定につながります。日常生活やビジネスの世界では、焦ったり、イライラすることは、多々あると思います。多くの場合、ネガティブな感情は、複数出たり入ったりするので、複雑です。「考えすぎ」はネガティブ思考になり、テンポが乱れます。「焦りすぎ」はテンポが速くなります。考えすぎか焦りすぎか感情を考えるより、「自分の行動」をチェックしてみてください。「あ、いつもより早すぎるな」「遅すぎるな」と感じたら、行動のテンポをチェックして、修正してみてください。修正には、1、2、3、4、5と、自分で数を数えて、テンポを刻む習慣をつけるようにしてください。安定したパフォーマンスを出せる最適なテンポを覚えやすいです。自分の最適なテンポを50とし、テンポが早くなるほど、55、60、65と数値が上がります。テンポが遅くなるほど、45、40、35と下がるとします。50を基準として、今のテンポが早いか遅いかを数値でチェックしてみてください。自分の調子が良いときのテンポを数値化して把握しておくと、乱れたときに、修正しやすくなります。テンポの数値に、客観的な基準はないので、自分の主観で決めてください。自分の最適テンポが漠然としていたり、「何となく」では、修正しにくくなってしまいます。パフォーマンスの修正も難しくなってしまいます。とはいえ、ほとんどの人は、毎日、一日中テンポを意識して生活しているわけではありません。テンポの乱れに気づくのは、ミスやトラブルが起きてからということが多いでしょう。そうなる前に、小さなテンポの乱れに気づけるように、自分のそのときのテンポが把握できるような、目安となるルーティンを普段の生活のなかに組み入れておくと良いでしょう。朝歯磨きをするときの手順、毎日いちばん最初にやる家事、通勤途中に必ず歩く道、仕事を始める前にデスクをふく、お茶をいれる……など、毎日必ずやること、一定のテンポでやることを決めておきます。もし、そのルーティンのテンポが少し乱れているなと思ったら、「ちょっとイライラしてるな」「疲れがたまってきてるかも」というサインです。ミスやトラブルが生まれる前に、イライラしてしまう前に、テンポの乱れに気づくことができます。自分の調子が良すぎても、テンポが早くなることが多いです。調子が良すぎてテンポが速くなってくると、長続きしなかったり、無駄によけいなことをしてしまい、疲労度が急激に上がったりします。このように積極的に攻めていく心理特性を、行動活性化システムと言います。逆に危険を察知して行動を抑制する心理特性を、行動抑制システムと言います。行動活性化システムが過剰になると、調子に乗って失敗します。行動抑制システムが過剰になると、攻めるべきときに慎重になってしまいます。この2つをうまく調整する方法が、数を数えることなのです。
DO IT
毎日必ず決まったテンポでやるルーティンをつくろう
気持ちの片づけ術
RULE14 数を数える習慣で、イライラを減らすより
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