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鈴木あきえさんも実践!落ち込んだ時の対処法

悲しいことが起きた時、あなたは笑顔をつくれますか?辛くても元気にテレビに出なくてはならない、そんな経験をされた鈴木あきえさんの実体験に基づく悲しい気持ちと向き合う方法を、著書『誰とでも3分でうちとける ほんの少しのコツ』から悲しい気持ちと向き合う方法をご紹介します!

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目次

     
    私は子どものころから祖母と一緒に暮らしていました。祖母は昔からずっと私の一番のファンでいてくれて、芸能界で働くことを誰よりも応援してくれていました。とても優しく、かわいらしいおばあちゃんでした。「ブランチ」のことを「ボランチ」と言ったりするところも、チャーミングな人でした。
    その祖母が、2013年に亡くなりました。物心ついてから、家族が亡くなったのは私にとってはじめての経験でした。
    祖母が亡くなったといっても、もちろん仕事は休めません。そして、プライベートで何があっても、視聴者には関係ないことです。見ている人はいつもの元気な私を待っているのだから、いつも通りにしなきゃいけないという課題に、はじめてぶつかりました。
    でも、そのとき、びっくりすることがありました。
    心は悲しかったのですが、テンションを上げていつものように仕事をしていたら、逆に仕事に救われて楽しい気持ちになった自分がいたのです。
    「ああ、なんて楽しいんだろう」「涙なんかどこかに行っちゃった」という状態でロケをすることができました。
    仕事をしないで亡くなったおばあちゃんの横にいたら、きっと私は家でずっと泣いていたはずです。でも、一歩外に出て仕事に行ったことで、意外といつもの自分に戻れるものだということがわかりました。
    仕事が、私の気持ちを持ち上げてくれたのです。
    それ以来、悲しいことがあっても、つらいことがあっても、いつもと変わらず、いえ、いつも以上にテンションを上げて笑顔でいることを心がけています。
    もしかしたら、最初は作り笑いになってしまうかもしれませんが、そのうち心が笑顔に引っ張られて、気持ちを整えることができるのです。
    • 悲しい経験にも「ありがとう」

      私の好きな言葉に「凹んだ心はいずれふくらむ」という言葉があります。
      落ち込んでいる渦中は、どんどん沈んでいきがちですが、そんな自分の心も、いつもと変わらず過ごしているだけで、時間が手助けしてくれてふくらんでいくのだと客観視できると、少し楽になります。
      悲しいときやつらいときは、心が成長しようとしている証。「悲しみは心の成長痛」だと思えたら、その痛みを乗り越えたあとの自分が少しだけ楽しみになるかもしれません。
      そして、悲しい気持ちはいつか何かの役に立つはずと思うのもおすすめです。
      もしこの先悲しい出来事に直面したら、その気持ちをリサイクルして、会話の肥やしにしようと決めています。
      それに、悲しい経験をすると、同じようなことで落ち込んでいる人の力になれることもあります。傷ついた気持ちを代わってあげることはできないけれど、誰かに共感してもらえたり、寄り添ってもらうだけで、癒されることもあるはずです。もしかしたら、私が試した解決法が、その人の役に立つかもしれません。
      だから私は、落ち込んだときの気持ちや経験に、「ありがとう」と思うようにしています。
      マイナスの出来事も、きっといつか役に立つ。そんなふうに肩の力を抜いていれば、乗り越えられることが増えるかもしれません。

      Point

       ・落ち込んだときほど、笑顔でいつもと同じことをしてみる

       ・悲しい気持ちも人生の肥やしにする

誰とでも3分でうちとける ほんの少しのコツ

鈴木あきえ

かんき出版

Chapter6 凹んだときに浮上するコツより

「王様のブランチ」(TBS系列)のリポーターとして10年。 アイドルやお笑い芸人、女優、 芸能界の大御所にいたるまで、 初共演のゲストと軽妙なトークを繰り広げてきた著者が、 どんな相手とでも楽しく会話し、 場の雰囲気をよくするためのコツを解説します。

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