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野菜ダイエットの方法とおすすめ野菜6選

血糖値の急激な上昇を抑えるために、炭水化物は最初に食べない、ということはかなり世の中に浸透した食事の仕方だと思いますが、特に生野菜を最初に食べるとダイエット効果が期待できるそうです。そこには2種類の酵素が関係していました。生野菜を最初に食べるべき理由を、女優やモデルも多く通う料理教室を開いている料理研究家の著書よりご紹介します。

庄司いずみ(野菜料理家)

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目次

  1. ○サラダ、おしんこ、キムチなど非加熱の野菜を最初に
  2. ○たとえばこれをチョイスしよう
     
    • サラダ、おしんこ、キムチなど非加熱の野菜を最初に

      「野菜食べ順ダイエット」のステップ1は生の野菜。いろんな野菜を盛り合わせたサラダでもいいし、海藻やきのこ、少々の温野菜、ハム、豆腐、豆などが入ったものでも生野菜が主体ならかまいません。料理をしない人や時間がないときは、トマトを切っただけの冷やしトマトやちぎっただけのキャベツ、もろきゅうなどでも。浅漬けやぬか漬け、キムチ、ピクルスなどでもいいですが、塩分過多はむくみの原因にもなるので漬けものの場合は量は控えめに。
      これらの生野菜をすすめる理由は、ふんだんに含まれる酵素にあります。「酵素をとると代謝が上がる。だからダイエットにいい」と、酵素ドリンクを飲む「酵素ダイエット」や、生の野菜やフルーツを食べるローフードやスムージーなどがはやりですが、そもそも酵素とは何なのか、なぜ酵素で代謝が上がったりやせるのか、ここでおさらいをしておきましょう。
      実は酵素には2種類あって、私たちが持って生まれた「潜在酵素」と、食べものから取り入れる「食物酵素」があります。
      潜在酵素は主な働きでさらに2種類に分かれます。ひとつは食べたものを消化する消化酵素、もうひとつは代謝を助ける代謝酵素です。代謝酵素の働きがスムーズなら、同じだけ食べてもグングン代謝し、太りにくいやせ体質でいられます。
      ところが……。
      年を重ねると太りやすくなる、とよく言いますが、その一因が酵素の減少です。潜在酵素は数に限りがあり、年齢を重ねると徐々に減る上、ストレスや生活習慣、暴飲暴食などによって減少するスピードは加速します。
      消化酵素が減ると、それにつれて代謝酵素も減少していきます。すると代謝力が落ち、太りやすくなるわけです。
      代謝酵素をいかにキープするかが重要ですが、それには持って生まれた消化酵素をムダ遣いしないこと。さらに食物酵素を含む食品をしっかりとり、消化を助けてもらえば、数に限りのある潜在酵素は節約ができるのです。
      そこで、酵素をたっぷり含んだ生野菜の出番です。実は食物酵素は生野菜のほかにもフルーツや、肉、魚にも含まれるのですが、酵素は熱に弱いため、加熱して食べることの多い肉や魚より、生食できる野菜やフルーツからとるのがラク。ただし、フルーツは糖分が多いので、食べ過ぎにはやはり気をつけたいし、さらに、もうひとつ問題があります。それは、消化のスピードです。
      フルーツは消化がもっとも早い食べもの。単独でとるなら内臓に負担をかけずに栄養がとれるよい食べものなのですが、消化に時間のかかる炭水化物や肉などと一緒にとると、胃をスムーズに通過できずに胃の中で糖が発酵し、消化を邪魔する恐れがあるのです。だから、フルーツをとるなら流行のスムージーなど同じく、消化の早い野菜と組み合わせたものか、フルーツ単独がベスト。一方、糖質の少ない野菜ならばほかの食べものと一緒に食事としてとれるので、酵素の補給源として一番簡単。毎食心がけて野菜で酵素をとると、代謝酵素がうまく働き、やせやすくなるというわけです。
      もうひとつ。その生野菜を「最初にとる」ことにも意味があります。生野菜を最初にとると、ふんだんに含まれる酵素がそのあと食べるものの消化を助けます。これも大きなメリット! 先に酵素の多い生野菜を補っておくと、同じ内容、同じ量を食べても太りにくくなるのです。だからぜひ。食事の最初には、生野菜をたっぷりと!

      酵素の種類

      酵素の種類

      食物酵素
      野菜やフルーツ、生の肉や魚などに含まれます。48度以上の加熱で壊れてしまうため、加熱した食品からはとることができません。生食で食物酵素をしっかりとれば、潜在酵素は節約可能!
      代替酵素
      腸壁から吸収された栄養をエネルギーに変える役割を担います。免疫力を上げたり、代謝を促進する働きが。消化酵素が節約できると代謝酵素は増加します。
      消化酵素
      消化器官で分泌され、とったものの消化を助けて栄養の吸収をサポート。肉や油ものなど、消化に時間のかかるものの食べ過ぎはムダ遣いにつながります。
    • たとえばこれをチョイスしよう

      外食のとき、家で自分で作るときたとえばこんなものを。サラダを準備するのが面倒なら、簡単なもので十分です。
      セロリのマリネ
      デリでよく見るメニュー。セロリには脂肪を分解する酵素、リパーゼが豊富です。
      セロリのマリネ
      なめこおろし
      大根は炭水化物を分解する酵素、アミラーゼが豊富。ごはん好きはぜひ!
      なめこおろし
      叩ききゅうり
      もろきゅうや叩ききゅうりなどもおすすめ。きゅうりはカリウムが多く、むくみも解消。
      叩ききゅうり
      なます
      大根のアミラーゼで炭水化物を消化。酢は中性脂肪を下げてくれる効果があります。
      なます
      グリーンサラダ
      コンビニでも定食を出す店でも、どこにでもある生野菜メニュー。迷ったらこれを選んで。
      グリーンサラダ
      ミニトマト
      料理が面倒ならこれだけでも大丈夫。トマトにはセロリ同様、脂肪を分解するリパーゼが豊富です。
      ミニトマト

野菜食べ順ダイエット

庄司いずみ

集英社

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累計21万部の「デトックス・ベジシリーズ」をはじめ、 テレビの料理番組や、雑誌の料理ページなどでも人気の 野菜料理家、庄司いずみさん、初のダイエット本です。 長年の研究で熟知している野菜のパワーに、酵素の知識や 代謝を良くしてダイエット効果を高めるノウハウをプラス!

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