目次
- ○老けないカラダを作るってどういうこと?
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老けないカラダを作るってどういうこと?
人間が老いていくということは、「カラダが酸化する」ことです。つまり、錆びるということ。錆びると細胞のターンオーバーが遅くなるなどカラダのさまざまな機能がスムーズに動かなくなり、老いが加速していきます。錆の原因は酸素です。残念なことに常に空気にさらされている人間のカラダは、呼吸をする度に酸素を取り入れているため錆びていきます。毎日スポーツを欠かさないなど体型維持のための努力は素晴らしいことですが、カラダを早く錆びつかせる原因にも。そして酷使したカラダのケアを怠ると、雨ざらしで錆だらけになった自転車と同じで、ますます錆びついてしまいます。ケアに必要なことは、まず食事。老いを止めることはできませんが、「抗酸化力」が強い食品を摂ることにより、カラダが持つポテンシャルを最大限に引き出し、錆びるスピードを緩やかにすることができます。抗酸化力がある栄養素は皮膚や粘膜に作用するビタミンA、疲れをとりストレス軽減が期待できるビタミンC、活性酸素の害から体を守り、老化や生活習慣病の予防効果が期待できるビタミンEです。とりわけ注目したいのは、ワインやコーヒー、ブルーベリーなどのベリー類に多く含まれるポリフェノール。体内の活性酸素を除去する働きをしてくれます。ポリフェノールはファイトケミカルの一種です。第7の栄養素といわれ話題になっているファイトケミカルとは、植物やフルーツが紫外線などのダメージから自分を守るために持っている化学成分。お茶のカテキン、トマトのリコピン、ブルーベリーのアントシアニンなどもファイトケミカル。身近な食材がアンチエイジングのために役立つのです。抗酸化力が高い食品を積極的に食べること。それが老けないカラダを作り、ひいては若々しさを保つ秘訣となります。
カラダにいいのはどっち?
Chapter2 老けないのはどっち?より
太らないためには?老けない体をつくるためには?強い血管になるためには?腸内環境を良くするためには?ガンを防ぐには?栄養学の観点からオススメの食材やメニューを詳しくしていくのが本書です。