目次
- ○たかが「冷え」と侮るなかれ さまざまな病気の温床に
- ○改善ポイント
- ○とりたい食材
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たかが「冷え」と侮るなかれ さまざまな病気の温床に
女性の7割が悩んでいるという体の冷え。手足やおなかが冷たくなるほか、頭痛、関節痛、肩こりをともなったり、疲れやすくなるなど、さまざまな体調不良を引き起こします。女性に冷え性が多いのは、熱を産生する筋肉の量が男性よりも少ないため。さらに、血管を収縮、拡張させる自律神経の乱れや貧血が、冷えを助長することもあります。血行をよくして体を温める食材を努めてとるほか、筋肉量の減少を抑える運動の習慣も心がけましょう。 -
改善ポイント
①タンパク質をとる
熱を生みだす筋肉の材料が、タンパク質です。
②適量の鉄をとる
鉄は酸素を運搬する赤血球の成分で、不足すると貧血や冷えを招きます。とりすぎると、便秘などが起こることがあります。
③ビタミンB群、C、ミネラルをとる
末梢神経の働きを強くします。
④体を温める
運動や入浴など、コツコツと体を温めて。薄着をしないようにも気をつけましょう。
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とりたい食材
ポカポカ成分をとって内側から温めるショウガ
独特の辛み成分、ショウガオールが体を温めます。すりおろして紅茶に入れたり、味噌汁などふだんの料理にも◎。
カモミール茶
古くから体を温める働きがあるといわれます。リラックス作用もあるので、自律神経の乱れからくる冷えにも効果的。
葛湯
葛には血のめぐりをよくし、体を温める働きがあります。粉をお湯に溶かして飲むことで、全身がポカポカに。
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