目次
- ○2種類の食物繊維をしっかりとろう
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2種類の食物繊維をしっかりとろう
ほとんどの人が食物繊維不足
食物繊維は栄養素としてはほとんど吸収されませんが、善玉菌と悪玉菌のバランスを整えて腸内環境を良好に保ったり、便通を促して大腸ガンを予防したり、糖尿病や高脂血症(脂質異常症)など生活習慣病を予防したりと大切なはたらきをしています。厚生労働省によれば、私たちが一日に必要とする食物繊維の量は20〜25gとされていますが、理想は30〜40g。ところが日本人の食物繊維の平均摂取量は14g程度にとどまっており、ほとんどの人が食物繊維不足におちいっています。腸を活性化するには食物繊維が欠かせません。毎日、しっかりとることが大切です。食物繊維には、水に溶けやすい「水溶性食物繊維」と、水に溶けにくい「不溶性食物繊維」があります。この2つの食物繊維は、それぞれ異なったはたらきをしますので、水溶性と不溶性の双方をとることが重要です。栄養の吸収を遅らせる水溶性食物繊維
水溶性食物繊維は、リンゴやミカンなどの果物やイモ類、コンブやワカメなどの海藻類に多く含まれています。水に溶けると粘りけが強くなり、胃や腸で溶けたものを包み込んで、吸収を妨げたり、遅らせたりするはたらきがあります。たとえば、糖質の吸収を遅らせて血糖の急激な上昇を抑え、インスリンの過剰な分泌を防ぎます。そのほか、ナトリウムやコレステロールの吸収を妨げるはたらきがあり、高血圧や脂質異常、胆石症を予防します。便秘予防に必須の 不溶性食物繊維
不溶性食物繊維は、野菜、穀類、豆類に多く含まれています。保水性が高く、水分を吸収すると数倍〜十数倍に膨れ上がります。これにより便のカサが増し、大腸の運動が活発になって、スムーズに体外へ排泄されることになります。不溶性食物繊維は、大腸を通過するときに、水銀やカドミウムなどの重金属や、発ガン物質のダイオキシンなどの有害物質を吸着し、便と一緒に排泄するはたらきもあります。不溶性食物繊維を含む食品には、かみ応えがあるものが多く、咀嚼の回数が増えるので、唾液の分泌がよくなり、むし歯の予防にもなります。不溶性食物繊維の主な効果
①善玉菌を増やし腸内環境を整える
②便秘解消
③大腸ガン、膵臓ガン、胆のうがんの予防
④憩室炎の予防
⑤虫歯予防
⑥重金属による病気を予防
⑦高コレステロール血症予防
水溶性食物繊維の主な効果
①善玉菌を増やし腸内環境を整える
②糖尿病予防
③心臓病予防
④脳血管疾患予防
⑤高コレステロール血症予防
⑥胆石症予防
食事を変えれば病気は治る
Part1より
おいしい、低カロリー、カンタン、手早い。酵素栄養学の第一人者と食医食・活性酸素除去料理の2人がタッグを組んで作る健康料理ブック!体質改善・疾患治療をはかる上での、かつてない強力な食事療法。