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- ○体内酵素を節約して食物酵素をたっぷりとる!
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体内酵素を節約して食物酵素をたっぷりとる!
体内で作られる酵素には限りがある
生命を保つうえで欠かせない酵素にも寿命があります。短いものは数時間、長くても数10日ではたらきを終えてしまいます。そのため体内では、毎日、新しい酵素が作られています。ただし、1日に生産される酵素の量には限りがあり、一生で一定量しか作ることができません。しかも酵素を作る能力は20歳以降から徐々に低下し、40歳以降は急激に衰えます。ですから、年齢を重ねるほど、食物から酵素を補う必要があるのです。このようにいいますと「私は、まだ若いから大丈夫」と思うかもしれません。たしかに若い人ほど、酵素を作る能力は高いのですが、かといって安心はできません。酵素をムダ遣いすると、誰でも酵素不足になるおそれがあるからです。消化酵素と代謝酵素のバランスが健康を左右する
私たちの体は、1日に一定量だけつくられる酵素を、消化酵素と代謝酵素に振り分けています。どちらも生命活動に欠かせないものですが、重要なのは両者のバランス。一方が多くなれば、もう一方は少なくなります。ここでポイントになるのは、〝消化酵素の割合が小さい〞ほうが健康維持につながるということです。1日に作ることができる酵素のうち、消化酵素の消費量が増えると、代謝酵素が不足し、結果的に代謝が滞ってしまいます。そうなると、細胞の入れ替えや組織の再生・修復、老廃物の排泄、エネルギーの変換、免疫力の維持など、あらゆる代謝活動がおろそかになってしまうのです。解毒や排泄といったはたらきが低下すると細胞は老廃物や毒素、脂肪をためこむようになります。加えて、老化やガンを招く活性酸素を除去するはたらきも低下し、肥満、リウマチ、体の痛み、ガン、糖尿病、心臓病などさまざまな病を引き寄せます。酵素のムダ遣いに注意
消化酵素を使いすぎる最大の原因は食べ過ぎです。お腹いっぱいになるまで食べると、食物を消化するために消化酵素を大量に使ってしまいます。そのほか、焼き肉など加熱調理したものや白砂糖、加工食品に含まれている食品添加物、体に悪い油、動物性たんぱく質、高GI食などのとり過ぎも、消化酵素のムダ遣いにつながります。飽食の時代を生きる現代人は、好きなものを好きなだけ食べるのがあたり前になっています。代謝や解毒が追いつかないような食習慣は万病の源。第2章でお話ししますが、腸を汚して免疫力を低下させる原因にもなります。年齢にかかわらず、酵素が不足する可能性は誰にでもあります。それを防ぐためには、体の外から酵素をとりこむ必要があります(体外酵素)。毎日、食べ物から酵素をとることが大切です。[酵素をムダ遣いしない!]
食べ過ぎ、特に食物酵素の少ない加熱調理した食品や食品添加物の多い加工食品などをとり過ぎると、体内の消化酵素は消費される一方に。不健康な人の場合
酵素の少ない食生活では、消化のために潜在酵素が消化酵素として多量に消費されてしまい、その分、代謝酵素が少なくなる。代謝ができずに免疫力もダウン。健康な人の場合
酵素たっぷりの食生活を送っていると、消化が順調に行われ、免疫力もアップ。潜在酵素を代謝酵素に回せるため、体のために有効に使うことができる。食べ過ぎ、特に食物酵素の少ない加熱調理した食品や食品添加物の多い加工食品などをとり過ぎると、体内の消化酵素は消費される一方に。酵素の少ない食生活では、消化のために潜在酵素が消化酵素として多量に消費されてしまい、その分、謝酵素が少なくなる。代謝ができずに免疫力もダウン。酵素たっぷりの食生活を送っていると、消化が順調に行われ、免疫力もアップ。潜在酵素を代謝酵素に回せるため、体のために有効に使うことができる。
食事を変えれば病気は治る
~47より
おいしい、低カロリー、カンタン、手早い。酵素栄養学の第一人者と食医食・活性酸素除去料理の2人がタッグを組んで作る健康料理ブック!体質改善・疾患治療をはかる上での、かつてない強力な食事療法。